LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

東京ミーティング(2013年12月15日)のご報告

2014年01月29日 | Weblog
2013年12月15日に東京ミーティングを開催しました。
佐々木掌子さんをお招きして、スピーチをしていただきました。
会員の方にその時の様子と感想を書いていただきましたので、ご紹介します。



12月15日、新宿aktaに於いて、臨床心理士の佐々木掌子さんをお招きして、『思春期・青年期のLGBT当事者の親にできること』と題して、講演会及びミーティングが開かれました。
参加者の顔ぶれは青年期及び以降の当事者と親、関係者、初めての方11名を含む25名。

まずは、佐々木さんが留学されたカナダのトロント大学附属中毒および精神保健センター(CAMH)のあるトロントのお話から。
トロントといえば性的少数者を受け入れる都市として名高く、街の至る所でLGBTの可視化が進んでおり、市運営のLGBTのコミュニティーセンターあり、LGBTの子供のための学校あり、と親としては羨ましい限りなのです。
未だに性的少数者の人権が保証されていないような日本に暮らす者としては、どのように働きかけていけばトロントのような街になるのかと、頭の中はぐるぐる駆け巡る(@@;))))~~((((;@@)


だがその前に、親としては、当事者にどう対応したらよいのかというのが最大の関心事でしょう。
まずは最低限の知識を持つこと。
カミングアウトされた時、殆どの親はこの種の知識は皆無ですが、だったらとにもかくにも学ぶこと。
性同一性、性役割、性指向の各要素を強弱の差こそあれ人はそれぞれ持っており、誰ひとりとして同じセクシュアリティの者はいない。
セクシュアリティは人の数だけ違いがあり、男と女という2極だけに単純に分類されるものではない、多種多様なのだということを、あらためて教えられました。

またカミングアウトに際しては、当事者にとっては極めてハードルの高い行為なので、相手の主張も感情もひっくるめて受け止める。
その上で、たとえ当初は理解し難いとしても、相手の言葉をかみ砕きながら自分の言葉でフィードバックしつつお互いに整理、共感していくことで、共に前に進んで行くことができるのではないか、と思いました。

最後に、マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本『たいせつなこと』を読みました。

  あなたに とって
  たいせつなのは
  あなたが
  あなたで
  あること

このフレーズを心に刻んで、未来に向かって行きたいと思います。







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