LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

親へのカミングアウト

2007年06月06日 | Weblog
☆これまでに何回か「つなぐ会」に参加してくださっている方から、うれしいご報告をいただきました。カミングアウトしたら、お母様はもうご存知だったと・・。好きになってくれる人ができてよかったね、と喜んでくださったとか。すばらしいお母様ですね。話してくれるのをずっと待っておられたのでしょうね。 せっかちなわたしにはとてもできそうもない、すてきな思いやりです。「自分の信念を貫き、前向きに生きることが親孝行になるのでは・・」その通りだと思います。

こうやってまた、ある人の周りで社会が、そして家族が変わっていくのですね。ありがとうございました。(「おとめ会」というサークルも作っておられるそうです。かわいい名前ですね・・。



「親へのカミングアウト」


今日は私の身に起きた(起こした)出来事を書こうと思います。
(個人的な事で申し訳ないのですが.....。)

実は昨日、母親にカミングアウトしました。

私は業界デビューした翌日に姉に、親しい友人にはぼちぼち
(バイセクシャルである事と彼女がいる事)をカミングアウトしていたのですが
親には言うか言わないかを悩んでいました。

それは(前回記事にした)LGBTの家族と友人をつなぐ会で
子供さんにカミングアウトされた親御さんが、本当に辛そうになさっているのを
見たり、
カミングアウトされた親の一般的な反応についての勉強もしていたので、
親に対してのカミングアウトがとても恐怖でした。

しかし最近、親に嘘をつき続けるのが苦痛になってきた事と
LGBTの家族と友人をつなぐ会の主催者のお母様方たちのように
理解して下さる人もいるということとが勇気になり
言ってしまおうという気持ちになりました。


で母の反応は
「知ってたよ!」でした。
彼女を実家に連れて行ったりした時から薄々気づいていたようでした(笑
「あなたは、多分好きになった人を好きになるんだろうからね。
性別とか関係ないんだと思うわ。まあちょっとは大変だろうけど、あなたを好き
になってくれる人が現われてよかったじゃん。」

と、そんな感じで。
すごくライトなカミングアウトになりました。

最後に母に、選挙に尾辻かな子さんが出馬する事を伝え
尾辻さんのカミングアウトの本を渡しておきました。


このカミングアウトで思ったのは、
私自身が自分の信念を貫き、前向きに生きる事が親孝行になるのかもしれない。
ということでした。
だから前向きにちょっとの事で傷つかないように生きようと思います。

長くなりましたが、このへんで。






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「おめでとう! お幸せに!」

2007年06月06日 | Weblog
6月3日、名古屋のNLGRで行われた尾辻かな子さんの結婚式、つなぐ会のメンバーと一緒にお祝いにかけつけました。もう一組のレズビアンカップルも式を挙げておられました。お幸せそうな二組のカップル。男女の結婚の風景となんら変わることなく、みんなの羨望のまなざしと大きな拍手があり、口笛や歓声があり、お二人の、そして親の涙がありました。感動的でした。

このような風景が日本のあちこちの式場で見られるようになるのに、それほど長い時間はかからないだろうなと私には思えました。多様な性の世界を知って一年以上が過ぎ、少しずつ慣れてきたせいなのでしょうか? いいえ、そうではないと思います。昨年「ブロークバック・マウンテン」を見たとき、その2時間あまりの間にすでに私には同性間の愛情が自然なことに思えるようになっていました。いとしさやせつなさなどの、人間の愛情を仕切る壁など存在はしないのだと思えたものです。あの時と同じ感情が、式に参列しながら私の中にはあふれていました。お二人を身近に知る人たちにも、きっと同じ思いがあったのではないでしょうか? 心から「おめでとう!」「お幸せに!」と・・。異性愛であっても同性愛であっても、二人の真剣な気持ちがあれば、必ずや周囲の祝福は受けられるはずです。そんなカップルが、そんな家族がもっともっと誕生してほしいと思いました。

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第12回ミーティングを行いました。

2007年06月02日 | ミーティング
ご報告がおそくなりました。5月27日、第12回ミーティングを行いました。参加者は25名、新しく9名の方が参加してくださいました。

神戸パレードの実行委員長と一緒に素顔のドラァグクィーンの方が参加。自己紹介してくださって、みんなびっくり! ほんとうにわかりませんね。お礼を言いたくて・・と参加してくださいましたが、こちらこそほんとうに楽しいパレードをありがとうございました!!

最近は若い方がよく、「・・にカミングアウトしました!」といううれしい報告をしてくださいますが、この日も友人にカミングアウトしたら「そんなことだったの・・」と結構あっさり受け入れてくれたというお話がありました。そのカミングアウトが確実に社会を変えていると私は確信しています。だまってお聞きしているのですが、じつは心の中では「えらいっ!」と叫んでいます(笑)。「いつか親を連れてきたいです」とか「今年の目標は親にカミングアウトすることです」といってくださる方もいます。ほんとうにうれしいです。

そして、昨日カミングアウトしたばかり、という方がご両親と一緒に参加してくださいました。「受け入れてくれてうれしかったです」というご本人。「まず何よりも生きていてくれてよかったです」「これからもありのままで生きていってくれたらいい・・」とご両親。「とにかく昨日のことで、長く話し合ってはいないので、両親の本当の気持ちはわからないけれど・・」とおっしゃっていましたが、一緒に来てくださったこと自体にご両親の愛情があふれていると感じました。

また、あるゲイの方が「自分は今まで社会の数にまぎれて生きることだけを考えてきた。パレードに参加することなど考えてもみなかったのに・・誘われて参加してよかった」と感慨深く話されていました。心の内を語ってくださったことに、ほんとうに感動しました。

開会直前のことでしたが、会の携帯が鳴りました。関西テレビに続いて二度目のことです。ずっと鳴らなかったので、役には立たないのかな・・と思っていましたが、今回役に立って、持っててよかったと思いました。性同一性障害のお子さんとともに手術も乗り越え、長い間向き合ってこられたというご両親が駆けつけてくださいました。終了後でしたがいろいろとお話をお聞きする中で「ここまできて思うことは、大金持ちになって自分が楽をしたいとかいうことではなく、何か社会に向けてできることをしたいということですね・・」というお言葉に頭が下がる思いがしました。

後半、ゲストスピーカーの大藤さんからアメリカのお話をお聞きしました。
まず最初に、ある日系のアメリカ人ご夫妻の体験が書かれた「HONOR THY CHILDREN」という本を紹介してくださいました。そのご夫婦は日系なので、「日本人として恥ずかしくないように・・」と絶えず考えて厳しく三人の息子を育ててきた。けれど長男と三男はゲイで、まず反抗的だった長男が知らない間にエイズに感染してしまう。そして元気だった次男はある事件に巻き込まれて殺され、三男もまたエイズに・・。最初はゲイの息子を受け入れることさえできなかったご両親ですが、三男がエイズで亡くなる前には、闘病中のその息子とともにエイズの体験を役立てようと、全米の高校を講演して回るように変わっていったというお話です。涙なくしては読めなかったとおっしゃっていました。子どもとのかかわりの中で、親だって成長していくんだと思いました。
アメリカでは多くの人がカムアウトするので、それに対して差別用語も飛び交っているけれど、またそれに対する闘いもすごい、ということです。最初に覚える英語が ”It’s not fair!”「不公平だ」という言葉だといえるほど、みんな人権意識が高く、セクシュルマイノリティに対する差別やいじめなどにおいても、何か不利益を被ることがあると大きな人権団体が出てきて問題の解決に動くのだとか。国民性が違うとはいえ、なんと心強い国でしょう。
「とにかく教育が大切と思う、先生方に聞いてもらえるならどこにでも行って話したい」とおっしゃる大藤さんに大きな勇気をいただきました。これからもアメリカからいろいろな情報を送ってくださることと思います。ほんとうにありがとうございました。

☆最後に、数ヶ月ぶりに会に参加してくださった方からメールをいただきましたので、ご紹介いたします。とてもうれしいお便りでした。


「お疲れさまでした 

 今日も いろんな準備をしていただいて  気持ちのいい会にしてくださって  ありがとうございました

 忘れないうちに  今日思ったことをメールしておきます

 数ヵ月ぶりの出席だったので  とても心配でした
 東京での活動や  参加者も増えておられるようで  家族ではなく当事者である私は この会に出席して邪魔にならないだろうかと

 でも 今日参加して分かりました

 つなぐ会に出席しているみなさん  当事者も家族も友人も  いまある現状を 何とかしたくて  参加してるんですよね

 いまをどうにかしたくて  参加している
 みなさんが 暖かく迎えてくださるし  同じように何とかしたいと考えてる仲間が  ここにはたくさんいる

 そんな心強さが  会のあとカミングアウトする勇気に変わって 「会のあとカミングアウトしました」って  報告に繋がってる気がしました

 当事者が集うコミュニティはあるけれど  つなぐ会で 親の心情を聞けたりするのは  とても大切なことだと感じました

 ですから  家族友人 当事者が集まれる 現状を何とかしたいと考えてる人たちの会であることを  私は伝えていきたいと思いました

 て 私が主催してるわけではないので  そんな気持ちをもって これからは参加させていただきたいと思いました


 これからもよろしくお願い致します」



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