LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

名古屋・第2回「40歳以上の会(にじいろForty’s)」レポート

2018年10月21日 | Weblog

10月14日(日)イーブル名古屋。第6研修室にて、40歳以上の方を対象とした、第2回「にじいろForty’s」を実施しました。

参加者は、トランスジェンダー当事者3名(MTF 2名、FTM 1名)、トランスジェンダーのお母様2名、そして、レズビアン当事者2名とお母様1名の合計8名でした。

まず、初参加の方2名が、それぞれ自己紹介で、現在の様子をお話していただきました。

40歳代レズビアン当事者の方は、10代後半に男性とお付き合いしていたが、好きになることはなく、その後結婚出産をしたものの同性愛者であると自覚し現在に至っているとの事。とても明るく今までの苦労話をされましたが、他の当事者の方へのアドバイスが的確で、ご自分の事はもう何も心配なことはないのではないかと感じました。

16歳MTF(未治療)のお母様は、お子さんが不登校引きこもりがちを心配され、本人に尋ねたところ、女の子になりたいとカミングアウトを受けたとの事でした。

お母様ご自身は、多様な性に対して寛容との自覚があったので受け入れることはできましたが、本人が学校へは絶対言わないで欲しいと言われたので、お一人でとても悩んでおられました。

また、認定医には診てもらいたいとの希望があるので、岡山大学病院へ電話を入れましたが、半年先まで予約がいっぱいとの事。ご自分の信頼できるお医者様に相談され精神科を受診しましたが、専門医ではないため、希望の治療(?)には至らなかったとの事でした。つなぐ会で同じ思いをした母親とつながって良かったとおっしゃっていました。

他のMTF当事者の方々は、初参加のお母様へ当事者としての覚悟についてアドバイスをされて、お母様は、とても勉強になった。子どもへの関わりについて参考にして行きたいとおっしゃっていました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画「女になる」映画鑑賞会のご報告(神戸)

2018年10月21日 | Weblog

10月14日(日)、神戸市男女共同参画センター「あすてっぷ神戸」の共催で、ドキュメンタリー映画「女になる」の映画鑑賞会を実施ました。

当日の参加は23名、LGBT当事者のご家族や当事者の他、神戸市共施設で掲示されたチラシを見て来られた方もご来場されていました。

前半は映画「女になる」の鑑賞、後半は主演のMTF当事者である中川未悠(なかがわ・みゆ)さんとお母様、ご友人とのトークセッションの2部構成で行いました。

この映画は、主演の中川さんが神戸市内の大学に在学中、男性から女性へと性別を変えて行くプロセスを通して、ご家族や友人、学校や地域の人々との繋がりや人間模様が前向きに描かれたドキュメンタリー作品です。

これまでの映画やドラマでは、どうしても「重たい」表現になりがちでしたが、この映画では前向きな青春の1ページとして描かれており、中川さんご本人の柔らかなお人柄も手伝って現代風の良い作品に仕上がっていました。

また、後半のトークセッションでは、MTF当事者である中川さんやご友人の方々の本音トークや、お母様よりカミングアウトを受けた時から現在に至るまでの心境など、参加者からのご質問を交えながら進めました。

トークセッションの中で、性別の移行には当事者それぞれの「タイミング」があり、本人もご家族も「覚悟」の上、進めて行くものだと言うご意見にはとても共感しました。

新しい理事体制となって初めてのイベントで試行錯誤の連続で不手際な所もありましたが、主演の中川さんやゲストのみなさま、参加者のみなさまのご協力もあり、何とか無事に終える事ができました。

また、アンケートを通して参加者のみなさまより貴重なご意見をいただきましたので、今後のイベントに活かして行こうと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TOKYO LOVE PARADE 感謝 💛

2018年10月17日 | Weblog

10月8日(月・祝)3連休最終日の夕方、新宿中央公園を皮切りに、新宿2丁目に向けてTOKYO  LOVE  PARADE スタートしました。

フロート4台、参加者500名、途中、新宿ど真ん中を通り抜け、丸井のレインボーフラッグに勇気をもらい、モータウンサウンドに乗って、LOVE&EQUALITYを旗印に笑顔で歩きぬきました。 

つなぐ会は有志参加ということでしたが、結構な人数の仲間が集まってくれました。呼びかけに応えて下さった方々、ありがとうございました

ともにLOVEフロートチームとしてアピールできたと思います。

 

つなぐ会のアピールパネルのメッセージです。

【生まれてきてくれて ありがとう】

          あなたたちのおかげで、世界を見る目が変わりました。

          見ていたつもりだったけれど、表面しか見えてなかったことに気が付いた。

          親の価値観を変え、残りの人生を豊かに色づかせてくれました。

【かけがえのないあなたたちへ LOVE

          あなたたちは存在しているだけで意味がある。

          周りの人たちの心に愛をもたらせ、愛が満ち溢れる・・・

 

新宿でのパレードは初めての試みなので、目を丸くしている沿道の方が多くawayの雰囲気でしたが、スマホでメッセージパネルを撮っている方、手を振ってくださる方もいて、渋谷の最初のパレードも最初はこんな感じだったのかも、とあらためて思いました。

こんな地道なアピール活動を積み重ねて、人々の心に少しでも愛の種を蒔くことができたら、社会の意識は変わっていくのでしょう。1年に1度の代々木公園のフェスティバルだけでなく、日本各地でメッセージ活動をしていくのも大事な啓発活動ですね。(同時期、関西パレード、札幌パレードもありました❣)

 

TOKYO LOVE PARADE の詳細は、東京レインボープライドのHPから【TOKYO LOVE PARADE】 をご覧ください。

 

M


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京ミーティング(10月7日)レポート

2018年10月15日 | Weblog

3連休中日のためか、出席者は12人と少人数。当事者の他にLGTそれぞれの当事者の親御さんが揃い、忌憚ない話合いで盛り上がりました。

 

序盤は教育談義から。千葉県の中学校がブレザータイプの制服にネクタイ・リボン選択可、ズボン・スカートも選択可を打ち出したというニュース記事が取り上げられ、選択自由はありがたいとの声が出ました。けれども、制服反対の意見の保護者もいて、制服は何故必要かとの話に進展。学生の非行化対策だけでなく、学生が制服を着ていればどこの学校の生徒かまで認識できるので、町中で危険な目に合わないように周囲の目が彼らを守ることができるという安全対策の面も指摘され、更に最近の経済格差の風潮の中では、私服着用となると却って貧富の差が一目瞭然となりやすい。だから、制服がある方が無難との声も。ならば、標準服が一応あって、しかも選択自由、という線がベストでしょうか? 

従来、日本の教育制度は子どもを守る観点がともすると管理の方向に行きがちで、制服指導もその傾向が強かったようにも思いますが、柔軟性をもって制服を活用していけば、誰にとっても有意義なものになるかもしれない。制服ひとつとっても、多角的に考えていくと+面、-面ともに挙げられ、一概に答えは出せません。けれども、そろそろ従来の服装規定を見直して、着用する個々の生徒の思いを汲んだ柔軟性のある運用を考えていく必要はあるでしょう。 

制服談義から派生して、和を持って貴しとなす日本の教育スタイルについて。

近年、これが同調圧力に変化しているように見受けられます。セクシュアル・マイノリティ当事者に学生時代の思い出を尋ねると、自分のセクシュアリティに係る違和感のため周りになじめなくて、ある方は孤立へと向かい、一方なんとか周りに合わせようと努力してきた方からは、当時は大変だったけど今となっては社会の流儀を知る良い経験だったと語られる。いずれにしても学生時代は居心地が悪かった、これはセクシュアル・マイノリティの子どもたちにとって共通の思いでしょう。親からしてみれば、これは切ない。孤立にしろ協調にしろ、そこには子どもなりの心の葛藤があっただろうし、やり過ごすにしろ乗り越えるにしろかなりのエネルギーが必要なわけで、年代相応の夢や希望を持ちにくいのは想像に難くありません。

思春期に子どもたちは自分自身を探り、葛藤し、現実の有り様に反発し、暴走もしやすい。そこにどう対応していくか、セクシュアル・マイノリティの子どもを持つ親自身の悩みも尽きません。まずは話し合い、受容し、同世代の同じ境遇の仲間と出会うよう促すことが思春期特有の狭い視野から抜け出せる道かと思います。それにつけても、学校という一日の大半を過ごす場が多様性を認める場であれば、子どもたちはこんなにも苦しまなくて済むだろうにと思います。

子どもたちがありのままの自分でいられる子ども時代を過ごし、自分らしく生きられる将来を夢見られるように成長していってほしい、とあらためて感じました。                                           

M

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第21回名古屋ミーティングレポート

2018年10月07日 | Weblog

9月9日(日)イーブル名古屋・中会議室にて名古屋ミーティングを行いました。
今回は、合計8名の参加でした。(MTF当事者2名、FTM当事者1名、トランスジェンダーのお母様方3名、レズビアン当事者1名とお母様1名)

まず、初参加のMTF当事者の大学生のお子さんとそのお母様からのご相談について話し合いました。
現在ジェンダークリニックにかかっているとの事で、今後のホルモン療法のタイミングやSRS(性別適合手術)の詳細について、先生に質問しても解り難いとの事でした。
また、日本で健康保険の適用を受けながら治療を受けた方が良いのか?それともタイで手術を受けた方が良いのか?どちらが良いのかについても迷われているそうです。
これに対して、現在、日本で健康保険が適用されるのは、ホルモン治療していない人に限定される事や、またタイで手術を受けるにもアテンド会社への費用負担が大きい等の問題点もあるので
まずは、GID(性別違和)専門医に直接訪ねるのが良いと言う事になりました。

また、大学在学中に戸籍の性別を変更した方が、就活等でより精神的に安定して臨めるのではないか?との考えもあるそうです。
この考えについても、戸籍を変更する事ではなく、これからどの様により良く生きて行くかを考える方がより大切なのではないか?また、性別適合手術を安易に考えてしまうと、今以上に辛くなる事もあるのではないか?自分自身の決断に責任を持つ覚悟も必要だとのご意見がありました。

次にGIDの低年齢化について話題になりました。
まだ幼稚園や小学校低学年の段階では、男性や女性の意識はないと思うので、親としてはまず、一人の人として育てていくことが大切ではないか。しかしながら親として、現状は受け入れ難いものがあり、もっと早く知っていれば、本人が苦しまなくて済んだのかもしれないとご自身を責めてしまうので、親のケアについても必要だとのご意見がありました。

また、親が、当事者の子どもと向き合う姿勢についてご質問がありました。
当事者は目標があると順序立てて考えたり悩んだりできるので、親はそれに寄り添うだけで良く、悩む時間は決して無駄ではなく自分を見つめるための大切な時間であるとの意見がありました。

他に、最近、名古屋でMTF当事者のお医者様が、LGBT専門外来を開院した話や病院による対応の違いについても話題になりました。
病院の中にはホルモンや手術を進める先生がいるので注意した方が良い事や、他の先生によるセカンドオピニオンが必要とのお話もありました。

今回は、性別違和に関する話題が中心になりましたが、来月は、40代以上の方を対象にした「にじいろフォーティズ」を開催する予定ですので、色々なセクシュアリティの方々の参加も期待したいと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする