LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

兵庫県知事選挙候補者へのアンケートを実施しました!

2013年07月18日 | Weblog
★7月21日に行われる参議院議員選挙と共に、兵庫県では知事選挙も行われます。
立候補者である、井戸敏三氏、田中耕太郎氏、のお二人に「セクシュアル・マイノリティに関するアンケート」をお願いしました。
お二人からは丁寧なご回答を期日までにいただきましたので、ここでご紹介いたします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


≪平成25年7月 兵庫県知事選挙候補者へのアンケート依頼文≫                        平成25年7月
  
         様  

特定非営利活動法人LGBTの家族と友人をつなぐ会
理事長 尾辻 孝子
公式ウェブサイト:http://lgbt-family.or.jp
メールアドレス:family2006@goo.jp

セクシュアル・マイノリティに関するアンケートのお願い

謹啓、私たち「特定非営利活動法人LGBTの家族と友人をつなぐ会」は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど、セクシュアル・マイノリティの人々)の家族、友人などによる会です。
私たちは子どもや友人からカミングアウトされて(打ち明けられて)はじめて、人の数だけ性にも違いがあるということを知りました。生まれ持った性=個性を大切に自分らしく生きていくことができずに苦しんでいる人がいます。いじめられている人がいます。また、自分らしく生きようとしている子どもを受け入れられないで、苦しんでいる親もいます。
「LGBTの家族と友人をつなぐ会」は、未だ社会に存在するLGBTへの偏見や差別をなくすために、そしてあらゆる人々がその多様性を認め合える社会を実現するために、神戸、東京、福岡などで活動を続けています。
2006年に設立して以来7年間、ミーティング(語り合いの会)や電話相談などの活動を通してLGBT当事者やその家族をサポートし、また講演会の開催やイベントへの参加を通して、セクシュアル・マイノリティに関する基本的な知識の普及と啓発に取り組んできました。

 そうした活動を続けるなか今年に入り、アメリカではオバマ政権が1月21日の就任演説で、改めて同性愛者の権利を強調しました。4月にはフランスが同性婚を容認し、5月にはブラジルの司法審議会が同性カップルの婚姻届を受理すべきだという決議を出しました。そして先月、6月26日にはアメリカ連邦最高裁が同性婚の権利を認める判決を言い渡したことにより、同性パートナーが配偶者として認められることになりました。こうした世界の動きがあるにもかかわらず、日本ではまだ議論の緒にもついていないのが現状です。昨年2月に電通総研が成人男女7万人を対象に行った調査によると、日本におけるLGBTの割合は5.2%、20人に一人が該当するという結果が出ています。こうした現状を踏まえると、私たち民間団体だけでなく、国や県市町においても、積極的に取り組んでいかなければならない問題だと考えます。

このたび7月の兵庫県知事選挙に立候補された皆さまに、この問題に関してどのような取り組みをお考えなのかお伺いするアンケートを実施させていただくことにいたしました。お忙しいところ誠に恐縮ですが、是非とも回答にご協力いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、このアンケートの結果は、当会のホームページでも公表させていただきたいと考えておりますので、重ねてどうぞよろしくお願い申し上げます。
敬具

■別紙アンケートの設問にお答えいただき、同封の返信用封筒にて、 平成25年7月15日(月) までに投函ご返送ください。ご多忙とは存じますがご返答、ご返信をいただけますよう、お願い申し上げます。



・・・・ 以下は回答です。・・・・・



≪田中耕太郎候補からの回答≫

平成25年兵庫県知事選に向けて
「セクシュアル・マイノリティに関するアンケート」(平成25年7月実施)
                            
  田中 耕太郎  様

次の11の質問に対してお答えください。
ご意見や回答例にあてはまらない場合などは、その他(      )にご自由にお答えください。

(1) 国では、セクシュアル・マイノリティに関して人権課題の一つと位置づけ、平成25年の年間強調事項のなかで、
(14)性的指向を理由とする差別をなくそう
(15) 性同一性障害を理由とする差別をなくそう
として掲げています。セクシュアル・マイノリティについて、社会が人権課題として取り組んでいくことをどう思われますか? (複数回答可)
(○)【A】 人権問題として積極的な取り組みが必要だ
   【B】 人権問題として取り組む必要はない
   【C】 同性愛に人権という考えはあてはまらないように思う
   【D】 答えられない/分からない
   【E】 その他(                           )

(2) セクシュアル・マイノリティの人権を守る施策の必要性についてどう思われますか?
(○)【A】 社会の理解が不足していると思われるので積極的な啓発や施策が必要だ
   【B】 社会に差別や偏見は特に無いと思うので積極的な取り組みは必要ない
   【C】 同性愛を容認すると同性愛者が増えて社会が成り立たなくなるので注意が必要だ
   【D】 性同一性障害者への施策は必要だが、同性愛者へは必要がないように思う 
   【E】 答えられない/分からない
   【F】 その他(                           )

(3) セクシュアル・マイノリティを人権課題として啓発する方法についてお聞きします。取り組んでいくと良いと思うものに○、必要が無いと思うものには×を印してください。
【A】( ○ ) 公務員・教員など人権の擁護に関わるものへ研修会を実施していく
【B】( ○ ) 人権セミナー、人権フェスティバルなどで取り上げる
【C】( ○ ) 企業向けに研修会や啓発資材を配布する
【D】( ○ ) 医療・カウンセリング関係者向けに研修会や啓発資材を配布する
【E】( ○ ) 当事者に向けた応援メッセージを発信する
【F】( × ) セクシュアル・マイノリティへの差別を禁止する法律などを策定する
【G】( ○ ) 学校において人権教育として取り組む
【H】(   ) 答えられない/分からない 


(4) 多くの当事者、家族の方々が公的な相談窓口の設置を希望されていますが、兵庫県でも公的な相談窓口を設置することについてどのようにお考えでしょうか?
(○) 【A】 誰でも利用できるような公的な相談窓口が必要である
 【B】 相談窓口は必要だが、公的なものでなくてもいい
 【C】 特に相談窓口が必要だとは思わない
 【D】 答えられない/分からない 
 【E】 その他(                            )

(5) 国では、第3次男女共同参画計画(平成22年12月策定)のなかで、第8分野 高齢者、障害者、外国
人等が安心して暮らせる環境の整備の項目で、性的指向を理由として困難な状況に置かれている場合や性
同一性障害などを有する人々については、人権尊重の観点からの配慮が必要であるとして、
・性的指向を理由とする差別や偏見の解消を目指して、啓発活動や相談、調査救済活動に取り組む。
・性同一性障害を理由とする差別や偏見の解消を目指して、啓発活動や相談、調査救済活動に取り組む。
と明記されています。
今後、兵庫県の男女共同参画社会基本計画のなかにセクシュアル・マイノリティに関して盛り込んでいくことは必要だとお考えでしょうか?
(○) 【A】 男女共同参画社会基本計画のなかに盛り込んでいくことは必要である
 【B】 男女共同参画社会基本計画には必要ない
 【C】 その他(                          ) 

(6) 国の自殺対策大綱改定案の中で、自殺念慮の割合等が高いことが指摘されているセクシュアル・マイノリティについて、無理解や偏見等がその背景にある社会的要因の一つであると捉えて、理解促進の取組を推進すると明記されていますが、これを受けて、兵庫県の自殺対策に課題として盛り込み、相談先の紹介を記載し、理解促進の取り組みを行うことが必要ではないかと考えます。どのようにお考えでしょうか?
 (○) 【A】 自殺対策の課題として取り組むことが必要である
 【B】 自殺対策として取り組む必要はない
 【C】 その他 (                         ) 

(7) 兵庫県では数年前に性同一性障害の小学生が話題になりました。セクシュアル・マイノリティは思春期に性の目覚めとともに自覚する場合が多く、自分が周りと違うことに気づき孤独になりがちです。セクシュアル・マイノリティへの偏見は子どもたちにも根付いており、学校でのいじめの要因にもなっています。セクシュアル・マイノリティに関して、教職員に対する基本的な知識の啓発活動、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーに対する啓発活動が必要ではないかと考え、学校教育の必要性についてお聞きします。
(○) 【A】 年齢に応じた性の多様性(性的指向や性自認などが多様であること)を教えるべきだ
(○) 【B】 生徒と向き合えるよう、まずは教職員向けの研修が必要だ 
 【C】 学校教育で関わっていく必要は無いように思う 
 【D】 答えられない/分からない
 【E】 その他(                          )

(8) URや大阪府では、高齢化を踏まえ、血縁でない者同士が入居できるハウスシェアリング制度を実施しています。兵庫県でも、県営住宅等で前向きに実施するべきではないでしょうか?
 【A】 実施する必要がある
 【B】 その必要はない
(○) 【C】 その他( 要望に応じて柔軟に対応する            ) 

(9) セクシュアル・マイノリティについての課題は、どの課においても取り組みが必要であり、横断的な支援会議が必要となってくると思われます。発達障害では、対応する各課が集まって庁内支援対策会議を設けていますが、このモデルをセクシュアル・マイノリティでも作れないでしょうか?
(○) 【A】 実施する必要がある
 【B】 その必要はない
 【C】 その他(                             ) 

(10) 日本ではまだ同性婚が認められておらず、同性カップルには異性愛者の結婚と同等の社会的権利が保障されていません。同性婚、もしくはそれに準ずる同性パートナー制度についてどのように思われますか?
(○  【A】 同性婚、もしくはそれに順ずる制度が出来るべきだ
 【B】 結婚の制度に替わる、異性同性を問わないパートナー制度が出来るべきだ
 【C】 特に必要ない
 【D】 答えられない/分からない
【E】 その他(                               )

(11) 最後に、家族や友人から同性愛や性同一性障害であることを告白(カミングアウト)された場合、どのように感じるでしょうか?
(○) 【A】 彼らを応援したいと思う
【B】 距離をおきたいと思う
【C】 差別や偏見で苦労するだろうから、異性愛者として、また戸籍上の性別のままで生きるように諭す
【D】 答えられない/分からない
【E】 その他(                 )



● 最後に、今回のアンケートの感想や、当事者や家族へのメッセージなど自由にコメントをお願いします。

セクシュアル・マイノリティーへの社会的認識は、まだまだ不足しており、行政としても、当事者や家族の悩みに応えたサポートができるような取り組みを考えていきたい。
 セクシュアル・マイノリティーをはじめ、マイノリティー弱い立場の人が、人権を尊重され、保障される社会、兵庫をつくるために努力したい。







≪井戸敏三候補からの回答≫

平成25年兵庫県知事選に向けて
「セクシュアル・マイノリティに関するアンケート」(平成25年7月実施)
                            
 井戸 敏三  様

次の11の質問に対してお答えください。
ご意見や回答例にあてはまらない場合などは、その他(      )にご自由にお答えください。

(1) 国では、セクシュアル・マイノリティに関して人権課題の一つと位置づけ、平成25年の年間強調事項のなかで、
(14)性的指向を理由とする差別をなくそう
(15) 性同一性障害を理由とする差別をなくそう
として掲げています。セクシュアル・マイノリティについて、社会が人権課題として取り組んでいくことをどう思われますか? (複数回答可)
 (○) 【A】 人権問題として積極的な取り組みが必要だ
    【B】 人権問題として取り組む必要はない
    【C】 同性愛に人権という考えはあてはまらないように思う
    【D】 答えられない/分からない
    【E】 その他(                         )

(回答理由)
・性的マイノリティの人権については、国の「人権教育・啓発に関する基本計画」において、主な人権課題として位置付けられており、兵庫県としても、県民すべてが人権を尊重し合う共生社会の実現をめざす中で、性的マイノリティの人権も尊重されるべきものでさる。


(2) セクシュアル・マイノリティの人権を守る施策の必要性についてどう思われますか?
 (○) 【A】 社会の理解が不足していると思われるので積極的な啓発や施策が必要だ
    【B】 社会に差別や偏見は特に無いと思うので積極的な取り組みは必要ない
    【C】 同性愛を容認すると同性愛者が増えて社会が成り立たなくなるので注意が必要だ
    【D】 性同一性障害者への施策は必要だが、同性愛者へは必要がないように思う 
  【E】 答えられない/分からない
 【F】 その他(                            )

回答理由)
・平成24年に法務省神戸地方法務局が扱った人権侵犯824件の中に、性的マイノリティに係る具体的な事案は見当たらない。しかし、兵庫県の広聴事案には、住宅の入居拒否等の例があった。
・潜在的には、このような入居拒否のほか、職場などで不利益な扱いも想定され、偏見や差別が根強く残っているのが現状と考えられる。継続的な人権啓発に努めていく必要がある。




(3) セクシュアル・マイノリティを人権課題として啓発する方法についてお聞きします。取り組んでいくと良いと思うものに○、必要が無いと思うものには×を印してください。
【A】( ○ ) 公務員・教員など人権の擁護に関わるものへ研修会を実施していく
【B】( ○ ) 人権セミナー、人権フェスティバルなどで取り上げる
【C】( ○ ) 企業向けに研修会や啓発資材を配布する
【D】( ○ ) 医療・カウンセリング関係者向けに研修会や啓発資材を配布する
【E】(  ) 当事者に向けた応援メッセージを発信する
【F】(   ) セクシュアル・マイノリティへの差別を禁止する法律などを策定する
【G】(   ) 学校において人権教育として取り組む
【H】(   ) 答えられない/分からない 

(回答理由)
・本県では、人権意識の啓発を図る取組みのなかで、性的マイノリティを含む人権課題について取り上げており、兵庫県職員や県内市町職員等を対象とした人権研修、県民向け啓発誌「人権ジャーナルきずな」等での研修や計啓発を行っている。
・企業や医療機関等から依頼があれば、(公財)兵庫県人権啓発協会からの人権研修の講師派遣にも取り組んでいる。
・法制度については、国による検討が必要だと思われる。



(4) 多くの当事者、家族の方々が公的な相談窓口の設置を希望されていますが、兵庫県でも公的な相談窓口を設置することについてどのようにお考えでしょうか?
 (○)  【A】 誰でも利用できるような公的な相談窓口が必要である
  【B】 相談窓口は必要だが、公的なものでなくてもいい
  【C】 特に相談窓口が必要だとは思わない
  【D】 答えられない/分からない 
  【E】 その他(                          )

(回答理由)
・性的マイノリティ問題も含め、人権相談全般については、従来から、(公財)兵庫県人権啓発協会の人権相談窓口で対応。(23・24年度の人権相談のうち、性的マイノリティ関係は0件)
・性的マイノリティに係る人権相談のうち、相手方との調整等、何らかの解決が必要と思われる事案については、処理権限を有する神戸地方法務局の人権相談窓口を紹介している。
・男女共同参画センターでは、相談者が性的マイノリティであるかどうかを問わず、個々の(性自認や性的指向が要因となっている)困難な状況に配慮しつつ、通常の相談業務と同様に対応している。



(5) 国では、第3次男女共同参画計画(平成22年12月策定)のなかで、第8分野 高齢者、障害者、外国
人等が安心して暮らせる環境の整備の項目で、性的指向を理由として困難な状況に置かれている場合や性
同一性障害などを有する人々については、人権尊重の観点からの配慮が必要であるとして、
・性的指向を理由とする差別や偏見の解消を目指して、啓発活動や相談、調査救済活動に取り組む。
・性同一性障害を理由とする差別や偏見の解消を目指して、啓発活動や相談、調査救済活動に取り組む。
と明記されています。
今後、兵庫県の男女共同参画社会基本計画のなかにセクシュアル・マイノリティに関して盛り込んでいくことは必要だとお考えでしょうか?
 【A】 男女共同参画社会基本計画のなかに盛り込んでいくことは必要である
 【B】 男女共同参画社会基本計画には必要ない
(○) 【C】 その他
   ( 国の同計画内容を参考にしつつ、次期男女共同参画計画において検討したい。)
 
(回答理由)
・都道府県の男女共同参画計画は、男女共同参画社会基本法第14条第1項の規定に基づき、国の男女共同参画基本計画を勘案して策定することとなっている。
・国の同計画内容を参考にしつつ、幅広く県民の意見を踏まえながら、次期男女共同参画計画改定にあわせて検討したい。




(6) 国の自殺対策大綱改定案の中で、自殺念慮の割合等が高いことが指摘されているセクシュアル・マイノリティについて、無理解や偏見等がその背景にある社会的要因の一つであると捉えて、理解促進の取組を推進すると明記されていますが、これを受けて、兵庫県の自殺対策に課題として盛り込み、相談先の紹介を記載し、理解促進の取り組みを行うことが必要ではないかと考えます。どのようにお考えでしょうか?
    【A】 自殺対策の課題として取り組むことが必要である
 【B】 自殺対策として取り組む必要はない
(○) 【C】 その他 
  (・本県では、理由を把握している自殺のうち、セクシュアル・マイノリティを要因とする事案があることは承知していない。大綱に記載のある理解促進の取組は必要と認識している。 )



(7) 兵庫県では数年前に性同一性障害の小学生が話題になりました。セクシュアル・マイノリティは思春期に性の目覚めとともに自覚する場合が多く、自分が周りと違うことに気づき孤独になりがちです。セクシュアル・マイノリティへの偏見は子どもたちにも根付いており、学校でのいじめの要因にもなっています。セクシュアル・マイノリティに関して、教職員に対する基本的な知識の啓発活動、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーに対する啓発活動が必要ではないかと考え、学校教育の必要性についてお聞きします。
 【A】 年齢に応じた性の多様性(性的指向や性自認などが多様であること)を教えるべきだ
(○) 【B】 生徒と向き合えるよう、まずは教職員向けの研修が必要だ 
 【C】 学校教育で関わっていく必要は無いように思う 
 【D】 答えられない/分からない
 【E】 その他(                          )

(回答理由)
・性的マイノリティに対する教職員の認識が十分とはいえない現状の中、学校において、子どもや保護者の相談に適切に対応するためには、まず教職員への理解・啓発が重要。




(8) URや大阪府では、高齢化を踏まえ、血縁でない者同士が入居できるハウスシェアリング制度を実施しています。兵庫県でも、県営住宅等で前向きに実施するべきではないでしょうか?
 【A】 実施する必要がある
 【B】 その必要はない
 (○) 【C】 その他                                                     
(・地域コミュニティの活性化等を目的として、県営住宅の空き室を活用し、明舞団地で地域活動等に参加する学生居住者を募集する学生シェアハウス制度に取り組んでいる。
・現段階でセクシュアル・マイノリティの方たちには、相談や人権侵害防止の観点からの啓発活動が喫緊の課題である。ハウス制度の導入はまだ慎重に検討すべきである。)




(9) セクシュアル・マイノリティについての課題は、どの課においても取り組みが必要であり、横断的な支援会議が必要となってくると思われます。発達障害では、対応する各課が集まって庁内支援対策会議を設けていますが、このモデルをセクシュアル・マイノリティでも作れないでしょうか?
 【A】 実施する必要がある
  【B】 その必要はない
(○) 【C】 その他
 ・人権侵害に係る庁内調整が必要な場合は、人権施策推進会議で協議・検討することにしており、これまでも、性的マイノリティ問題を含め、情報共有に努めている。
 ・現時点では、性的マイノリティ問題について個別の庁内対策会議を設ける状況にない。 
                                                 


(10) 日本ではまだ同性婚が認められておらず、同性カップルには異性愛者の結婚と同等の社会的権利が保障されていません。同性婚、もしくはそれに準ずる同性パートナー制度についてどのように思われますか?
    【A】 同性婚、もしくはそれに順ずる制度が出来るべきだ
    【B】 結婚の制度に替わる、異性同性を問わないパートナー制度が出来るべきだ
    【C】 特に必要ない
    【D】 答えられない/分からない
(○) 【E】 その他                       
(・現状を踏まえると、まずはセクシュアル・マイノリティに対する理解の促進が喫緊の課題である。)



(11) 最後に、家族や友人から同性愛や性同一性障害であることを告白(カミングアウト)された場合、どのように感じるでしょうか?
    【A】 彼らを応援したいと思う
    【B】 距離をおきたいと思う
    【C】 差別や偏見で苦労するだろうから、異性愛者として、また戸籍上の性別のままで生きるように諭す
(○) 【D】 答えられない/分からない
    【E】 その他(                 )



● 最後に、今回のアンケートの感想や、当事者や家族へのメッセージなど自由にコメントをお願いします。

  (記載なし)










  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京ミーティング(6月30日)のご報告

2013年07月13日 | Weblog
6月30日に東京ミーティングを開催しました。
場所は渋谷区の勤労福祉会館。
耐震工事のためしばらく休館していましたが、久しぶりに使用させていただきました。
今回はMさんにブログを書いていただきました。



6月30日(日)、東京ミーティングが開かれました。
初めての方20名を含み参加者は27名。
年齢層は17歳から78歳まで幅広く、また、当事者を交えて2家族のご参加もありました。
セクシュアリティ、年齢層はもとより、バックグラウンドも様々な方々が集まるつなぐ会ですが、今回はいつにも増して多士済々。
ファシリテーターが話題を振る間もなく、皆さんが次々と思いの丈を語って下さいました。

同性婚のプロデュースイベントの現場で働く若者からは、親の想いを尋ねられました。
カミングアウトしてくれた子供に感謝すると語られた親御さんは、今後は社会に潜在するLGBTIに失礼のない対応ができるよう、接客技術を深め、広めていく活動をしていきたいとのこと。
子のカミングアウトによって親自身も変えられ人生が豊かにされていく姿が感じられました。
また、カミングアウトについても、当事者は相手を選んでカミングアウトするということから、支援者側としてはどのような態度でいればカミングアウトしてくれるのかという声が上がり、様々な意見が与えられました。
更に、葛藤の最中にある思春期の子供達には、幾多の試練を乗り換えてきた年長者のアドバイスもあり、世代と立場を越えて対話のキャッチボールが繰り広げられ和気藹々。
孤独な張りつめた心で参加した一人一人が、ここで仲間を見出し勇気を得、新しく踏み出すきっかけとなればよいのですが…

ある親御さんが『打ちひしがれていては駄目』と叱咤激励されました。
『踏ん張って勉強して、社会を変えていく大人になって下さい』と。
そのエールは心強いと思います。
でも、強くなれない人もいる。
今、弱さの中にある人も、他人の心の傷みの分かる心優しい大人となって生きていってほしい。
心の強い人も弱い人も、LもGもBもTもIも、どんな人もその人らしくのびやかに生きていける社会でなければ、若者は未来に夢を描きようがない。
私は親だから、我が子が思春期にどれだけ悩みもがきながら生きてきたかを思えば、後に続くユース世代に同じ徹を踏ませたくない。
彼等の苦悩が少しでも軽減するように、強力なサポーターになりたい。
ヘイトクライムのない社会を目指して.....。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする