LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

11月鳥羽ミーティング報告

2023年11月20日 | Weblog

2023年11月19日(日)鳥羽市民体育館 中会議室

 

トランスジェンダーの子を持つ親 1名

バイセクシュアル当事者 1名

           計 2名

 

2名で悩んでいること等を交流しました。

 

・思春期のことから、「何か違うのかな」と感じてたが、まわりが結婚とか、子どもができたなどで、意識するようになり、最近怖さを感じて、精神科と泌尿器科を受診した。たくさんの相談窓口に相談し、つなぐ会の電話から、鳥羽での対面相談を知り、その結果をジェンダーの医師と話したかった。

→日本以外では、多様な性は、当たり前。視野を広げてほしい。

 

・いなべ市の対面相談にもぜひ行ってみたい。

 

次回1月21日(日)


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第2回「カラフルサプリなにわ(大阪ミーティング)」報告

2023年11月15日 | Weblog

2023年11月11日(土)18時より、大阪市北区の大阪市北区民センターにて第2回「カラフルサプリなにわ(大阪ミーティング)」を開催しました。

今回は、学校教職員や対人援助職などのアライの方々および当事者の方々の計7名の参加でした。

第2回目は、「インターネットの付き合い方」についての学習会を行い、前半は様々なSNSの利用状況や目的、インターネットでの人権侵害の件数やその内容等、国や大阪府等が公表している統計データに基づいて概要を説明し、LGBTQ当事者の直面している問題についてパワーポイントにて説明しました。

40分程度の学習会の後にグループディスカッションを行い、日常生活の中でインターネットやSNSをどの様に使用されているか?使ってみて良かった事や問題点などについて参加者のみなさまより、活発で内容の濃いディスカッションとなりました。

特に今回は、教職員の方や教育機関でSNSによる相談業務をされている方、自治体での人権相談業務に関わるもいらっしゃったので、現場の生の声を伺う事が出来ました。特にSNSでのいじめやトラブルは、小・中・高校生が多く、その相談件数が非常に多い事、逆に社会人になるとSNSによるいじめやトラブルは少なく、人権相談業務自体もSNSよりは電話やメールが多う傾向である事が浮かび上がりました。
つなぐ会でのメールや電話でのお問い合わせも主に大人からの相談が多いので、そのままの傾向が反映されている事を再認識しました。

また、日常生活でSNSを使った日記やブログなどを投稿されている方より、旅行などでの写真を投稿する時には人が写り込まない様にしたり、撮った写真にモザイクやぼかしを入れて人が判別できなくなる様に編集してからUPしているとのご意見や、小学生のお子さんの居るお母さまより、コロナ前には撮影が自由であった学校行事のカメラや動画の撮影が禁止となり、プロのカメラマンにより撮影したDVDを希望者に配布すると言う形に変わったとの話もあり、個人情報保護についての主旨は理解できるものの息苦しさを感じる世の中になった事をより身近に感じました。

Youtube等の動画コンテンツについても、ライブ等の音楽コンテンツや、医療やメンタルヘルスに関するコンテンツ等で気持ちをリラックスしたり勉強になるとても有用なものが多い一方で、検索履歴等からおすすめのコンテンツが似たようなものになる傾向になってしまい、同じテーマを取り扱ったものであっても、果たしてどれが正しくてどれが間違えているのか?情報の取捨選択が非常に難しくなっているとのご意見もありました。

教育現場でもネットリテラシー(道徳的なものを含めたネットの活用)についても教えてはいるが、生徒たち自身も「頭では解っているけど、心ではついていけない」状況であり、SNSでのいじめの抑止にはつながっていない事があり、ネット社会の今だからこそ、家族で気軽に話し合う機会を増やして、いじめを防止したり、オンラインゲームの利用もほどほどにする等の意見もあり、これらはLGBTQ当事者を含む子どもたちすべての問題である事を共有できました。

新聞を読んだり、テレビを見たりする時間が減った代わりにネットを利用する時間がまずます増えている状況において、利用者としての日頃の心がけがいじめやトラブルの防止に繋がる事を改めて再確認した第2回のミーティングとなりました。
これからも、様々なテーマの学習会を企画して、アライの人々、そして社会人のLGBTQ当事者の人々が、次世代を担う子どもたちに何が出来るか?についてお互いに学び合って行きたいと思います。


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11月名古屋資生堂メイクアップセミナー

2023年11月08日 | Weblog

2023年11月6日(月) いなべ市役所シビックコア棟2階

『資生堂メイクアップセミナー』報告

トランスジェンダー当事者5名

Xジェンダー当事者1名

同性愛当事者1名

当事者家族3名

障がい者メイク研究者2名

資生堂さま4名
 
初めての試みで、メイク説明の時は皆さん緊張していましたが、
終了時は皆さん笑顔で写真を撮ったりして、安心して、ほかの参加者さんと交流もあり、開催してよかったと思いました。
 来年度も開催したいと思いました。


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第136回神戸ミーティングの報告(10月29日)

2023年11月04日 | Weblog

今回は、久々にゲストをお迎えしての講演会と言う形式で実施しました。
参加人数は23名。最近の神戸ミーティングとしては大規模なものとなりました。
神戸市内の特別支援学校で教員をされているトランス男性(FTM)のM先生をお招きして、ご自身の経歴の事、教員としてのお仕事や職場での人間関係、家族の事、LGBTQの最近の事情の事など多岐に渡るお話を伺いました。
先生は、生まれた時の性別は女の子として割当てられましたが、自らの性別に違和感や疑問を抱えていたものの、まだ日本ではLGBTQと言う言葉もない時代を過ごされ、学校の教員としてのキャリアを重ねて行きました。
配属となった、神戸市内の聴覚障がい者の特別支援学校の先生として、聴覚に障がいがある生徒さん達と共に様々な学校行事も共にされました。

学校行事を終えた時の生徒のみなさんの笑顔を見て、先生が生徒さんたちに「自分らしくて良いんだよ。」と言葉を掛けた時、教員の立場でありながら「自分に嘘をついている自分」を再認識し嫌悪感を感じたそうです。
これを機に性別を男性へ移行される事、周囲にカミングアウトする事を決意。家族の理解や校長先生はじめ学校の職員の方々への理解を得て、学校の生徒さん達にも公表して行きました。

生徒さんたちも「M先生はM先生に変わりはないです。」との返事をいただいたり、性別を移行した当時は、まったく理解できなかった年配の先生の退職後にいただいたお便りの中で「当時は、M先生の事を理解するできなかったが、そんな自分が今では恥ずかしい。」と書かれていたそうです。

講演会の後に、2つのグループに分けて、参加されたみなさんの感想やM先生への質疑応答等、時間ギリギリまで活発に行われました。講演会後にいただいた参加者のみなさまからのご感想6件を紹介します。

***参加者のみなさまからいただいたご感想(6件)***
①親の立場として、やはり子どもが、どれだけ悩んでいても、100%わかってあげられる訳では無いので、それは、M先生の親御さんも同じ思いだったと思います。講演の中で、親への感謝を述べられた、先生の言葉は、親御さんにとっていかばかりだっただろうと思うと、聞いてるこちらまで、胸がじ〜んと感じました。(Yさん)

②M先生のお話、本当に力をいただきました。
先生が集めた20年以上前から集めてきた新聞記事の何十冊ものスクラップノートを持ってこられて講演され、多くのトランスジェンダーがいることをあらためて教えていただいて、我が子たちになんの非もないこと、自分の人生を自分として生きていいんだ、当たり前の権利なんだと普通に思えるようになりました。(Fさん)

④M先生は、これまでの辛かった過去の事はあえてそんなに語られず、カミングアウトをした時の周りの良い反応、良い関係がその後も続いている事、また、カテゴリーの概念にとらわれるんじやなく、「その人はその人自身」「自分は自分自身」だ、など聴いた人が当事者であってもそうでなくても前向きに捉えられるお話で、親の立場として聴いてもとても気持ちが明るくなりました。
我が子が普段話している事と同じ事を話されているのも印象的でした。(Aさん)

⑤「特権を得たいのではなく、ただマイナスをゼロにもどすだけ」、「理解や誰かの許可でなく、ただ当たり前にそのままでいい。」M先生がおっしゃられて、自分も改めてそう感じました。(Gさん)

⑥時間の都合で少し遅れて入室しましたが、M先生の話を聞いて、これまでの人生経験を語っていただけた事に感謝しかありません。そして、私自身もLGBTQに対する無知な人生を送ってきた事に反省するばかりでした。
また、一番ビックリしたことは、参加者の人数です。こんなにも身近に感心をもって下さってる方がいる事それだけで涙が出そうになりました。
M先生のこれまでの人生をお聴きして感じたのは見守っていく事、親子関係から子供に直接できる事は、これからも限られると思いますし、だからこそ必要な時に頼ってもらえる親でありたいと思いました。
また大事なのは差別を受けない共生社会がいつか来る日のために啓発を行っていく事が親としてできる事なのではと改めて感じました。(Nさん)

最近は少しずつLGBTQに関する認知や理解が進みつつあるものの、当事者を取り巻く環境はまだまだ厳しいものがあります。
しかし、M先生のお話を伺っていると、周囲への理解を得るには時間は掛かるものの「見ている人は必ず見ている。」と言う事を再認識し、当事者も家族も決して一人ではなく、身近な所で頑張っている人がいると言う事を改めて確認した講演会でした。


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