モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

子どもの作品を見て、どう声をかけますか?

2013年05月01日 | モンテッソーリのこと



お子さんがこの作品を持って帰ったら、どう声をかけますか?

「このシール、枠の大きさと違う」

「枠から、ずれてる」

と思いますか?

事実は、そうですね。

でも、もう一つの事実。

「ぴったり貼ってあるシールが1枚ある」

8個あるうちの1つ。8分の1ですけど、これに注目です!


お子さんが、貼っている間、ななめ後ろから黙って見ていましたが、
枠にぴったりにしようと一生懸命なんです。
少し貼って、ずれているとはがしてやりなおそうとしたり…
この一枚がぴったり貼れた時、
「ぴったり貼れた!」と、うれしそうでした。
「見て!!!」とか「やったー!」とかではなく、静かな満足とでもいいましょうか。

お迎えに来たお母さんに、作品を見せているときも、うれしそうです。
お母さんも、「たくさん、がんばったねー!」とにっこり。

できなかったことに注目しなくてもいいのです。
できなかった残りの7枚は、努力の結果ですね。

  やっている途中、机に剥離紙が散らばっていますが、
  いちいち「ここに入れようね」とは言いません。
  本人は分かっているし、集中しているジャマはしないように。。。
  後で、ちゃんと片づけていました。
  片づけを忘れて、次のお仕事をしようとしていたら、
  「片づけてからしようね」と声をかけます。
 

こういうことは、大きくなっても同じだと思うのです。
テストやプリントで、できなかったところを注目するよりも、
できたところを認めてあげる。
もちろん、できなかったところについては、
これからどうしたらいいか考えることは必要だけど、
第一声は、ほめてあげたいですね。


ところで。
宮本延春(みやもとまさはる)さんをご存じでしょうか?

オール1の落ちこぼれ、教師になるの著者です。
現在2人のお子さんがいらっしゃるそうですが、
最近、中日こどもウィークリーで連載されています。

(4月13日の記事から―できたところを見る―)

長男が、小学校に通い始めて間もない頃、
「学校に行ってきます」と家から出て5分もしないうちに帰ってきました。
「どうしたの?」と聞くと、
「忘れ物した」
「えっ、何、忘れたの?」
「ランドセル」
…さて、あなたが親ならなんと言いますか?

この時、宮本さんは、
「えらい!」と声をかけたそうです。
ランドセルを忘れて何がえらいのか。
ランドセルを忘れたことに気が付いたこと、
そして、それを取りに戻ってきたことだそうです。

私は、その状況で、即、その言葉が出るかな?と考えさせられました。

忘れても気づけばいいのですよね。
改善していけばいいのですよね。


息子は、ランドセルは忘れたことはないけど、忘れ物やなくし物がよくありました。
学校に忘れ物をして困るのは息子なので、だんだん少なくなってきました。
でも、消しゴムなどをよくなくすので、何度も買わなければならなくて、困っていました。
「使った後、確認しなさい」「筆箱に入れなさい」
と、何度も言っていましたが、改善されませんでした(T_T)

実は、この困っているのは、私で、
息子は、「なくしても買ってもらえる」ので、困っていなかったのです。

この状況を変えたくて、お小遣い制にして、
「なくしたら自分で買う」ということにしました。
何度か、息子は、自分で近所の文房具屋さんに走ることになりましたが、
困るのは息子本人なので、最近は、なくさなくなってきました
少し成長したようです



宮本さんの言葉。
「みなさんは昨日、お子さんにいくつダメ出しをしましたか?
 いくつほめてあげましたか?」

 

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