モンテッソーリ子どもの家アイアイ

愛知県刈谷市モンテッソーリ教室です。
子どもたちの主体的な活動を大切にしています。
(since 2009)

箸の持ち方

2015年11月16日 | 日常生活の練習

0歳から6歳までの教室
モンテッソーリ子どもの家アイアイです。

※2010年10月の記事を加筆修正しました。


箸について質問が多いので、

「正しい箸の持ち方」をご紹介します。


箸を使えるようになるためには、
指が自由に使えるようになっていることが必要です。
スプーンやフォーク、ピンセット、洗濯ばさみなど、
たくさん手を使わせてあげてくださいね。

息子は、なかなか箸に興味を持てず、
なんとか年中の秋には使えるようになりました。
それでも、細かいものをうまくつまめないので、
いろいろ考えて、うまく使えない原因を探ってみました。


息子の場合は、薬指に下の箸が当たっていませんでした。

図1→図2の順番だとわかりにくかったようで、
図2の下の箸を親指の付け根と薬指ではさむことを
先にやってみました。
これが意外と力が要るのです。
そこが安定していると、上の箸が動かしやすいです。

それに気づかせるために、
一時的に、こんなこと(↓)までしてみました。

モンテッソーリとは違いますし、
輪ゴムがずれてしまったりするので、おすすめはしませんが、
お子さんが大きくなってしまって、
一時的に持ち方を理解させるときなどにしてください。

小さいお子さんには、丁寧に教えることをおすすめします。
また、手が育っていることも必要ですから、
箸にこだわらず、他のアプローチを考えてみてくださいね。

息子の練習用で、こんなもの(↓)も用意してみました。

空いているところに、時計回りに移動させるというものです。
最後は、豆やお米もやってみました。
息子はできるようになったら、楽しんでいましたよ。
本人が楽しめるものかどうか、が大事です。

食事中に教えていると楽しくなくなってしまうので、
お仕事として用意してあるといいようです。
一度教えてダメなら、また別の機会に・・・と
気長に考えた方がよさそうです。


2015.11追記(研修にて)

手の骨の発達、運動機能面から見ると、
箸を使えるようになるのは、小学校2年生くらいからだそうです。
レントゲン写真を見るとよくわかります。
興味ある方は、検索してみてください。

ただ、2歳くらいから使いたがるお子さんもいらっしゃるので、
使わせてあげればよいということでした。
食卓にスプーン、フォーク、箸を用意しておき、
子どもが自分で選べるようにしておくのがいいと思います。
手が汚れたときのためにお手拭きもあるといいですね。

最初から正しい持ち方ができるお子さんは、ほとんどいません。
食事中はどんな持ち方をしていてもいいので、楽しく食事をし、
箸の練習は、食事とは別のときに用意するのがいいと思います。
箸だけでなく、別のことでも手を使う場面を作ってあげることも必要です。
家事を一緒にするのがおすすめですよ

↓現在、この箸を使っています。
箸匠せいわ 六角知能ばし ポポとミミ 子供箸 (13cm(2才用), グリーン)
六角知能箸 3歳用 (ピンク)
ののじ 子ども用箸 16cm グリーン はじめてのちゃんと箸
ののじ 子ども用箸 16cm レッド はじめてのちゃんと箸



箸の持ち方の動画もありました。
参考にしてください。
https://m.youtube.com/watch?v=fGDlfex268Q
輪ゴムを使った練習方法
https://m.youtube.com/watch?v=HXgJV6Bn6x4



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ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ
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モンテッソーリに関する書籍

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おすすめの育児書

2015年11月16日 | おすすめ育児書

【2021.5更新】
モンテッソーリに関する書籍以外のおすすめです。

ひとつの参考にしていただければと思います。

●ママになる方へ

子どもからの贈り物―“お母さん”であることを楽しむために

●赤ちゃんの眠りにお悩みの方におすすめ。
赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

4~5歳までの月齢、年齢別の安眠スケジュールのアドバイスや
赤ちゃんのタイプ別にアドバイスが書かれています。
生後4~5ヶ月になっても、1~2時間ごとの授乳で疲れている方への
アドバイスもあります。
お母さんも疲れてしまいますが、赤ちゃんにとっても影響があるそうです。

こちらもオススメ。

「子育てで眠れないあなたに」(夜泣きドクターと睡眠専門ドクターが教える細切れ睡眠対策) 

●赤ちゃんとの遊び方
0歳児とのあそびかた大全

●将来の歯並び、顔立ちのために乳児から始めるお口の育て方。
お口の育て方

全身の発育を口から見る「口育」

●子どもの食事・おやつについて。
「自分で食べる!」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門 
まいにちの手を動かす食事で、すくすく育つ 1~3歳 発達を促す子どもごはん

じょうぶな子どもをつくる基本食 (講談社+α文庫)
じょうぶな体をつくる 子どもおやつ (リトルランドこどもの本)
子どものおやつは、添加物のないものを与えてあげたいですね。
毎回作るのも大変だけど、そんなに難しいものを作らなくても、
おにぎりやとうもろこし・おいもをふかしたもので十分。

●子どものお絵かきも、大事にしてほしいです。
お母さんにわかってほしい幼児期のお絵かき―自我の発達と創造性の育成のために
ぐるぐるなぐりがきには意味がある
どうして、頭から手や足が出てる人間(頭足人)を描くの?
など…

絵が伝える子どもの心とSOS
「絵は心を映す鏡」
幼児期から思春期まで見えない子どもの心を絵から読み取れるかもしれません。

●児童精神科医の佐々木正美先生

子どもへのまなざし
生後~思春期までの育児の基本が書かれています。
 過保護、過干渉について
 いいしつけとは?
 強制の強すぎるしつけは、自律をさまたげる
 自律心の育つとき
 思いやりはどうやったら育つのか
 不登校について
 思春期は自分さがしの時期
 豊かな社会がもたらしたもの…など
トイレトレーニングで、「おしっこはできるようになったけど
うんちだけはどうしてもパンツでしてしまう」とお悩みのお母様にもおすすめです。

続 子どもへのまなざし
「こどもへのまなざし」の読者への質問に答えられています。
 子どもが望んだことは、どこまで満たしてあげればいいのですか?
 しつけについて
 子どものうそについて
 一人っ子の子どもの育て方について
 兄弟げんかのとき、どう対応したらいいのでしょうか
 子どもが友達と一緒に遊べないので心配です
 過剰期待と早期教育について
 人のいやがることをする子ども
 乱暴したり、いじめをする子ども
 落ち着きのない子ども
 気になる子どもたちを、どう育てたらいいのでしょうか
 母親の育児に対する不安
 子どもへの虐待
 片親でも育児はうまくいくのでしょうか
 祖父母との関係について…など

完 子どもへのまなざし (福音館の単行本)
発達障害について詳しく書かれています。

はじまりは愛着から 人を信じ、自分を信じる子どもに (福音館の単行本)

↓こちらも、佐々木正美先生の著書です。
あなたは人生に感謝ができますか? エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道すじ」 (こころライブラリー)
エリクソンのライフサイクルが分かりやすく、ぎゅっとつまった内容になっています。
各年代で乗り越えなければならない主題「危機的な主題」があり、
乗り越えられなかった場合、いずれ本当の危機が訪れるといいます。
(日本では、発達課題と訳されていたりします。)
エリクソンの理論は、何歳の人にとっても役立つと思います。
乳児期0~2歳 「基本的信頼」の獲得 人を自分を信じられるか
幼児期2~4歳 「自律性」を身につけること
児童期4~7歳 「自主性」、積極性、主体性、目的性をはぐくむこと
学童期7~12歳 「勤勉性」の基礎づくり
思春期・青年期13~22歳 「アイデンティティ」の形成
成人期23~35歳 「親密性」を持つこと
壮年期36~55歳 「世代性」を生きること
老年期56歳~  「人生の統合」人生に感謝できるか

2~4歳の幼児期に「自律性をもてなかった子がいじめをする」
「いじめっ子よりも、その子を育てた親の責任が重い」
「わが子をいじめっ子にしないためにできること」が書かれています。
どうやったら自律性が育つのか?
「大人が待ってくれるから、子どもの自律性が育つ」ということです。

早く早くとせかしても自律性は育たない。
発達にとび級はないけれど、「みせかけの前進」はある。
前進にみえても、必ずやり直しをしなければならない。

思春期を迎えて問題を起こした子どもたちが精神科医のもとにくるけれど、
幼い頃に経験するはずだった問題が出てきているのだそうです。

●臨床心理学者の河合隼雄先生の著書
Q&Aこころの子育て―誕生から思春期までの48章 (朝日文庫)

『「自立」ということを意識した人は、
 どうしても、子どもを自立させることを少し急ぎすぎになるように思います。
 自立させなければ、と思うあまりに子どもの能力を超えて自立を強いてしまう。』
『十分に甘えさせてやったら、ちゃんと自立していきます』
甘えさせることと甘やかすことの違いについても書かれています。

誕生から思春期までの悩み相談が4ページずつのQ&Aになっていて、
読みやすいです。

「自律」「自立」は、モンテッソーリ教育でもキーワードとなる言葉です。
子どもが「自律」し、「自立」を目指していくのを大人が援助していきます。
でも、その「自立した子ども」という理想像を大人が目標にし、
大人が子どもを「自立させよう」と思うと、
それは、ちょっと行きすぎなのかもしれません。

※モンテッソーリ教育での「自律」「自立」については、
お母さんの「敏感期」―モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる (文春文庫)
P149~159
モンテッソーリ教育用語辞典
P143~147
を参照してください。


●子どもへの言葉がけにお悩みの方におすすめ。
子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫)
アドラー博士が教えるこんなひと言で子どものやる気は育つ―今日かけた“言葉”が、明日の子どもの自信になる
アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方
子どもの「自信」と「やる気」をぐんぐん引き出す本
子どもの心のコーチング―一人で考え、一人でできる子の育て方 (PHP文庫)
マンガでわかる 魔法のほめ方 PT: 叱らずに子どもを変える最強メソッド (単行本)
モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
モンテッソーリ教育の研究者に学ぶ 子育てがぐっとラクになる「言葉がけ」のコツ

●スターペアレンティングの本
叩かず甘やかさず子育てする方法
親と子どもの感情BOOK―感情ときちんと向き合う子どもが育つ
子どもの心をしずめる24の方法

●アンガーマネジメント・アサーショントレーニング(小中学生の子向け)
イラスト版子どものアンガーマネジメント : 怒りをコントロールする43のスキル
イラスト版 子どものアサーション・トレーニング: 自分の気持ちがきちんと言える38の話し方


●発達が気になるとき
保育者が知っておきたい 発達が気になる子の感覚統合 (Gakken保育Books)
発達が気になる子へのスモールステップではじめる生活動作の教え方
発達が気になる子への生活動作の教え方―苦手が「できる」にかわる!
ちょっと気になる子どもを伸ばす! 保育者のための発達支援ガイド (幼児教育サポートBOOKS)
自閉症スペクトラムの子育て
凸凹の子どもの教室づくり (教室運営がうまくいく9つのコツ)


●こちらは、思春期のお子さんを持つ方におすすめ。
抱きしめよう、わが子のぜんぶ―思春期に向けて、いちばん大切なこと
子どもの翼を信じて―巣立ちの日のために大切なこと

●まるごと汐見稔幸先生の本

汐見稔幸 こども・保育・人間 (Gakken保育Books) Gakken保育Books

 

ぜひ、こちらもお読みください。
モンテッソーリ教育を初めて知る方へ

クラスの詳細はこちら。
モンテッソーリ子どもの家アイアイ クラスのご案内

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