餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

すべてはほんのなか

2022-11-11 22:59:20 | 本と雑誌

ファニー・マルソー文/ジョエル・ジョリヴェ絵/うちださやこ訳「本のなかにはDANS LE LIVER」読了。
豪華本になるのかな。大判の絵本です。赤ちゃん絵本みたいに色数の少ない簡単な絵で簡単な言葉。なかなか〇〇のなかだーれだ?わたしは〇〇。と言う文が続きます。紙がまるで和紙のように厚く手になじむざらつき。もう絵がグラフィック。アートです。テキスタイルみたい。子供でもわかるし、大人の鑑賞にも耐える。ほとんど輪郭はなく面で塗り分けています。海の中の鯨なんて濃いめの灰色に黒で鯨だけ。白い部分もなし。深い海なのがわかります。センスの塊だわ。

なかなか すいそうのなか だーれだ? わたしは きんぎょ

これは真っ白の紙に丸い水槽と水面だけ灰色の線で描かれています。そして水槽の端っこに赤い金魚。鱗とひれの筋と目は抜いてあって下地の黄色が見えています。黒目だけ黒。金魚を大きくどんと真ん中に描かないで水槽の端で外を見ているなんて、ほんとそのままです。藻も水の色もなし。もう壁に貼っておきたいくらい。シンプルで見飽きない絵です。ええなぁ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿