七輪焼きの炙りイカ

映画「シャイロックの子供たち」と「猫たちのアパートメント」を見て来ました。
「シャイロック-」銀行の話です。半沢直樹の元かな。阿部さんがいい人なのか悪い人なのかわかりません。でも皆一番いい道を選んだんじゃないかな。
「猫たちの-」 猫のアパート？夢のようなアパートじゃない、とタイトルだけ見て思いました。でも内容は結構切実。ソウル市内のかつてアジア最大と呼ばれたマンモス団地。老朽化で再開発が決まり、少しづつ住人の引っ越しや取り壊しが進んでいます。しかしそこには住民に見守られていた250匹の猫が暮らしていました。住民と猫の引っ越し大作戦です。よそに連れて行ったり解体現場に入らないように壁を作っても帰って来る猫もいる。連れて行って飼う人もいますが野良猫なのでそれも幸せかどうかわからない。答えがない問題です。
谷崎泉「老舗酒造のまかないさん 初夏の梅酒と七輪焼きの炙りイカ」読了。
父が亡くなり兄が継いだ老舗酒造、しかし兄が失踪し。東京から戻って来て手伝うようになった響。母親が入院し梅酒の梅が予想より早く来ることになって困っていた時、祖父の手紙を受け取ったと子供のような女の子三葉が手伝いに来て。
債務で首の皮一枚でつながったような酒造がちょっとずつ良くなっていきます。夏酒として作ったお酒を花火大会で売り出すのですが、売り子の三葉が浴衣で頭のお団子のリボンには金魚が付いています。うーん、こんな女の子が売っていたら買うわ。花火に向かう人に試飲を薦めたのですが、花火帰りの客が三葉の金魚に気づいて寄っていましたもの。幸運の金魚です。