人紀「ママ(フェンリル)の期待は重すぎる」読了。
赤子のうちに親からフェンリルの生贄に差し出されたマリー。実はマリーは転生者。でも元の記憶があいまいで魔法少女のTVを熱心に見ていたくらいの記憶しかありません。だから前世の記憶で何とかするとかできません。幸いフェンリルは食べることなく籠のままマリーを連れ去り育てます。大きな白いオオカミのようなフェンリル。でも実は高位の神獣。マリーはフェンリルの二人の兄と一人の姉と共に育ちます。マリーは小さい娘としてフェンリルに鍛えられます。そして兄姉と共に独り立ち試験としてそれぞれの場所に転送されます。そこを支配してなわばりに出来るまで帰って来ちゃだめよと。
ビビりのマリーが行ったのは森の中。魔物の森ですが、マリーにはまだ倒しやすい魔物です。しかも結界をはった家まで用意されていました。なんのかんのマリーには甘いママです。でもマリーには魔物より人が怖い。さっさと近場の街を支配すれば済む話なのに、マリーは森で食料を調達する以外は家から出ません。マリーはマリーで家を広げてここを国にしようかなと考えています。実はマリーは十分強いのですが、親兄弟が凄いのでそれに気づいていません。しかも妖精やら巨大蟻やらやって来て友達になっているし、人間の冒険者と知り合い街に行き冒険者手続きまで。マリーは無事試験を合格してうちに帰れるのか？無理そうですね。