映画「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界」と「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」を見て来ました。
「人生-」うーん、クライマーの映画は見たことがあるけど「『フリーソロ』(2021.9.12参照)」は五体満足だったからね。何で冬山にするの、指がほとんど凍傷で欠損していました。第一関節を切った薬指から爪が生えてきて太いので岩の隙間に指が入らないそうです。「この指つぶしたいわ」って狂気だわ。本人もすごいけど奥さんもすごい。その指を失ったときって奥さんと一緒で奥さんも指を失っていました。登山家の方です。普通の女性なら止めるぞ。同じ頃活躍した有名な登山家も単独をやめてからのパートナーも次々亡くなっています。この方のすごいところは諦めて帰れるところ。生きて帰ることなのでしょう。無事に長生きしてください。
「ペルシャン-」これは逆シンドラーのリストかも。収容所に連行中のトラックでサンドウィッチと引き換えにペルシャ語の本をもらったユダヤ人青年。死にたくないのでペルシャ人だと偽って助かり収容所の配膳係へ。仕事後に将校にペルシャ語を教えることになります。知らない言葉を作ることはできますが、覚えるのは容易ではありません。いつばれるかとハラハラ。彼が言葉のもとにしたことが後に記録として役に立ちます。一応ハッピーエンドなのでしょうけど、これをハッピーと言うと語弊があるような。信頼の単位が缶詰の数っていうのがわかりやすいです。