阿部暁子「鎌倉香房メモリーズ」読了。
人の心の動きを香りとして感じる力を持つ香乃は、かつてその力で学校にいられなくなり祖母のいる鎌倉に暮らすことに。そこで祖母の営む香り専門店「花月香房」を手伝っています。そこに小学生の時出会った今は大学生の雪弥さんもアルバイトに来るように。雪弥さんが冷静沈着、色々推理を働かせて困りごとを解決していきます。しかし付き合いは長いものの謎の人物で。
共感覚でしたっけ、人の性格や音が色で見える人がいることがわかっています。香りでわかる人もいるのでしょう。今なら知られるようになりましたけど、たいていは嘘つき呼ばわりされますよね。子供同士だと容赦ないでしょうし。人が多いといろんな匂いが混じるわけで、そりゃ耐えられませんわ。そう考えると鼻が利かないのもいいことかも(いいのか?)。