餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

落書きは誰のものか

2018-10-06 22:55:47 | 映画

映画「バンクシーを盗んだ男」を見て来ました。

ストリートアートは芸術か?今や芸術は経済で語られるそうです。ピカソの絵のすごさを言うよりピカソの絵に何億円ついた、の方に関心が持たれる。英国の覆面アーティスト、バンクシー。パレスチナとイスラエルを隔てるベツレヘムの分離壁に描かれた彼の作品が切り取られ売りに出されました。ストリートアートは本来皆が見て楽しむもの。作者も消えるのは承知しているはずです。でも残したいと思う人もいるし、売ろうとする人もいる。でも盗むのに協力した人に結局お金は入りませんでした。国の事情も色々あるし、何だかやりきれない話ではあります。バンクシーの絵面白くて好きなんですけどね。

消えるからいいんだ、という評に聖お兄さんのブッダの絵を思い出しました。砂絵とか花で描く絵とか、考えてみればストリートアートの国よね。キースヘリングのことも出ていました。初期の絵は段ボールに描かれてはってあったそうです。最初の絵をいいと思って写真を撮っていた人が、ある日はがして捨てられそうになっていたのを慌てて取り返しそれから収集家になったと。紙ならまだとっておけますか。

壁の絵はそこの人達のもので見る権利はあるけど、壁の持ち主が売ろうとして見ている人が文句は言ってもじゃあ金を出せというと逃げて行くと。評価がなくてもあっても静かに消える事はできないのね。