餌金日記

金魚と川魚飼いの日常です、

つい揃えたくなる

2010-10-11 23:40:12 | アート・文化
右目がちょっと気になったので眼科へ。すごく混んでいました。それから「白瀧幾之介展」と「フィギュアの系譜」に行って来ました。
「白瀧-」は兵庫県立美術館が所蔵している「老母像」が何かいいなくらいの印象でしたが、黒田清輝氏に師事した外光派の画家だったのですね。歌の練習をしている「稽古」がかわいいです。しかし並んでみると色々なつながりがあるものです。富本憲吉や高村光太郎との手紙のやりとりがあったり、ポーツマス講和の絵を描いていたり、コンデル(ジョサイア・コンドル)博士の像があったり。おおっ、東京駅(の師匠)。すごい人だったのね。
「フィギュア-」はちまちまとした展示かと思っていたら等身大のケンシロウが出迎えてくれました。兵庫県立歴史博物館は面白い博物館です。公立の博物館で初めて妖怪展をしたのはここだとか。今回もフィギュアが現れた経緯を民族学的に追っていました。土偶、埴輪から人形、グリコおまけから海洋堂まで。かつて人形は呪具であり異質なものを漂わせる無気味な他者であったが、自己を投影させる欲望の対象になっていったと。欲望ですか…。納得。