駆け込み観賞

夕べ県美で月に一度くらい映画があるのいつだったっけとＨＰを調べたら、映画はなかったけど「山本六三展」が明日まででした。これは行っておこうと県美の「コレクション名品選」に。
ジョルジュ・ルースの作品を初めてまとめてみたりしました。阪神・淡路大震災の被災地で製作された写真作品なのですが、ずっと加工写真だと思っていました。まあ、加工と言えば加工なのですが、写真そのものはそのまま撮っているというのが驚き。写真に市松模様とか同心円とか幾何学模様が浮かんでいるのですが、写真に加工したのではなくその一点から写した時だけその模様が写るように背景に直接書いたり塗ったりしています。すごいだまし絵。ずっとだまされていました。
山本六三展、退廃と幻想美です。きれいな裸の女の人が横たわっているけどでっかいなと思ったらスフィンクスでした。なるほどポーズが。エロスですが、いやらしいと言うより精緻と言う感じ。医学書の図みたいな雰囲気があります。なかなか楽しい展覧会でした。