今日は立春である。
暦上では今日から春。
だがしかし春はまだ浅く、逡巡していると言える。
春逡巡・・・春になりきらず冬の残滓を背負った季語である。
春浅し・・・でも良い。
ぼくは、昨日「冬薔薇」を探した。
「冬そうび」である。
薔薇園の花は殆ど枯れてしまった。
咲いている数輪は枯淡の境地である。
後、何日咲いていられるのか?
残日録をめくる気分で、写真を撮った。
「冬薔薇残日生きる気迫満つ」
薔薇園を歩いていると、枯れ果てた花弁が枝に残っている。
その風情は、淋しい。
薔薇がこうして枯れ行くと、春は進むのである。
春隣にいまぼくたちは立っている。
枝の先には、赤味が増しているようである。
春隣の踊り場は、平らかで陽だまりの中にあると・・・きみは思わないか。
荒 野人
暦上では今日から春。
だがしかし春はまだ浅く、逡巡していると言える。
春逡巡・・・春になりきらず冬の残滓を背負った季語である。
春浅し・・・でも良い。
ぼくは、昨日「冬薔薇」を探した。
「冬そうび」である。
薔薇園の花は殆ど枯れてしまった。
咲いている数輪は枯淡の境地である。
後、何日咲いていられるのか?
残日録をめくる気分で、写真を撮った。
「冬薔薇残日生きる気迫満つ」
薔薇園を歩いていると、枯れ果てた花弁が枝に残っている。
その風情は、淋しい。
薔薇がこうして枯れ行くと、春は進むのである。
春隣にいまぼくたちは立っている。
枝の先には、赤味が増しているようである。
春隣の踊り場は、平らかで陽だまりの中にあると・・・きみは思わないか。
荒 野人