エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

立春に冬薔薇

2013年02月04日 | ポエム
今日は立春である。
暦上では今日から春。
だがしかし春はまだ浅く、逡巡していると言える。



春逡巡・・・春になりきらず冬の残滓を背負った季語である。
春浅し・・・でも良い。



ぼくは、昨日「冬薔薇」を探した。



「冬そうび」である。
薔薇園の花は殆ど枯れてしまった。



咲いている数輪は枯淡の境地である。



後、何日咲いていられるのか?
残日録をめくる気分で、写真を撮った。







「冬薔薇残日生きる気迫満つ」







薔薇園を歩いていると、枯れ果てた花弁が枝に残っている。
その風情は、淋しい。



薔薇がこうして枯れ行くと、春は進むのである。
春隣にいまぼくたちは立っている。



枝の先には、赤味が増しているようである。
春隣の踊り場は、平らかで陽だまりの中にあると・・・きみは思わないか。




        荒 野人


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