エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

神々の黄昏~ワグナーの魅力

2009年07月06日 | 日記
雨に垂れ込められた日。

ぼくは地下鉄の中でワグナーを聞いた。

楽劇「ニーベルングの指環」だ。

この楽劇は4夜に亘って上演される、壮大な作品である。
今日ぼくが聞いたのは4夜目に上演される「神々の黄昏」だ。



彼がワグナー。


能弁そうな顔をしている。

今日は音楽というより、ワグナーの内面に触れてみたいのだが・・・。

なぜ「ニーベルングの指環」かだが。

内容的には、それを手にした者は世界を支配できるという「ニーベルングの指環」をめぐり、小人族(ニーベルング)やヴァルハラの神々(ヴォータン)、巨人族(ファーフナー)、と英雄ジークフリートが相争うというもの。

ワルキューレの騎行がつとに有名だ。

ワグナーを聴くとき、ぼくは元気をもらいたい!という精神状態だ。

ワグナーの金管楽器の響かせ方が、たまらなく好きなのである。

とくに、この楽劇の主人公ジークフリートはロシアの革命家・バクーニンだと言われている。
ワグナーの子どもの名前も、ジークフリートだ。

ワグナー自身は、1849年、ドレスデンで起こったドイツ三月革命の革命運動に参加している。

当地に来ていたロシアの革命家のバクーニンの影響下に入る。
マルクスの友人である社会主義者のゲオルク・ヘルヴェークとも親交を結ぶ。
しかし運動は失敗したため全国で指名手配され、リストを頼りスイスへ逃れ、数年間を過ごす。

というのが公式なワグナーのプロフィールである。

能弁そうに写っているのは、けだし当然である。
ワグナーは革命家でもあったのだ。

そう思って改めてこの楽劇を聴いてみると、改めて壮大な構成である訳がよく分かる。


神々の黄昏である。
ぼくは山の夕景から、様々な連想を受ける。
他愛もなく感動するのである。





今日は一日雨かも知れない。
願いたいのは、雨上がりに山並が夕景の中でうっすらと浮かんでくれることである。


たとえば富士山が遠景で見えれば最高である。
こんな風に・・・。




ぼくのふるさと、山梨の景色である。





にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へにほんブログ村

                         荒野人




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。