エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

花筏……裏側の景色

2013年04月22日 | ポエム
葉の上に花咲かす花筏。
前にも紹介したけれど、愉快な花卉である。



今日は裏側からの画像を紹介しようと思う。
正に、一葉に一輪の花である。



葉の上の祖薄から言えば、幾つかの花が載っているように見える。
けれど、裏側から覗けば一輪であると知れるのである。







「うらはらの目にやさしかり花筏」







こうして花を表・裏・横と見、果ては触ってみる。
時には齧ってみる。
視覚、味覚と見・あるいは味わい尽くし、果ては対話する。

そこまでしなければ、俳句は詠めない。
写生する。
そこから本質を掴み出す。

短詩形の宿命は、限られた少ない言葉、或いは文字で表現することにある。



楽しく呻吟する。
まだまだ野人のレベルでは、苦しんではいけないのである。



      荒 野人


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