エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

再びカタクリの花

2016年03月27日 | ポエム
友よ!
再びカタクリを語ろう。



今だからこそ、語れる。
今で無いと、語れない。

春の儚い妖精であるからなのだ。



カタクリの花言葉は・・・。
「初恋」「嫉妬」「寂しさに耐える」である。



カタクリの花は、手鏡で見る。
それが作法である。







「カタクリの倦みし眠りの深さかな」







発芽1年目の個体は細い糸状の葉を、2年目から7-8年程度までは卵状楕円形の1枚の葉だけで過ごす。
鱗茎が大きくなり、2枚目の葉が出てから花をつけるのである。
毎年少しずつ鱗茎に養分が蓄積され、発芽から開花までには7-8年を要するのだ。



早春に地上部に展開し、その後葉や茎は枯れてしまう。
地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短い。
このため、ニリンソウなど同様の植物とともに「スプリング・エフェメラル」(春の妖精)と呼ばれているのである。
種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いており、アリに拾われることによって生育地を広げるのである。



     荒 野人


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