エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

初春の残滓

2012年04月19日 | ポエム
春深まる・・・。
今日はソウル報告は小休止としたい。
あまりにも初春の名残が綺麗だからである。



初春の残滓を探すのである。
桜の花びらが散った道。
赤みを増す桜の枝。







      眩しさやベンチにもたれ雲雀聞く        野 人







若葉と白い桜。
温かい陽ざしの中で散る桜。







      若芽越し散る花びらの哀れかな         野 人







人々が表に出てくるのだ。
人の肌が敏感なのは、この時期が一番だと思惟する。







      横面を嬲(なぶ)るか春の風柔ら          野 人







夏は気温に敏感になる。
秋は黄昏に敏感だ。
冬は痛点が敏感になるのだ。



温点、冷点、痛点それぞれが一斉に敏感になる春である。
春が深まっていくのである。



空の色が変わった。
空で、雲に変身した飛天が戯れる。

天使の声が聞こえる・・・春が深まっているのだ。
笙が、飛天のお喋りを奏でる。






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      荒 野人


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ripple)
2012-04-19 16:23:54
桜の名残りを
踏み越えて
季節はいま
まっしぐらに
新緑に向かう
返信する
rippleさんへ! (荒野人)
2012-04-20 22:31:24
新緑が綺麗です
新しい季節が
鮮やかな彩りと共に
生れます
そしてぼくたちの感性も
返信する

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