山茶花・・・。
誠に冬らしい景色を演出するのが、山茶花である。

この満開の後、寒椿が咲き始める。
雪ばんばが舞い、風花が舞い、東京に初雪が降る頃が咲き初めである。
寒椿を早く詠いたいものである。

「山茶花の満開の街ボレロ聴く」

山茶花の純情は、とりわけ白山茶花が体現する。
純白の山茶花は、痛ましいほど孤高でもある。

ぼくは、白山茶花と出会うと、若かった二人を思い出す。
汚れてしまったぼくである。

汚れちまった悲しみを歌った詩人もいる。
けれども、汚れちまった悲しみは美しさでもある。

美しく老ゆることの難しさを痛感するこの頃、である。
荒 野人
誠に冬らしい景色を演出するのが、山茶花である。

この満開の後、寒椿が咲き始める。
雪ばんばが舞い、風花が舞い、東京に初雪が降る頃が咲き初めである。
寒椿を早く詠いたいものである。

「山茶花の満開の街ボレロ聴く」

山茶花の純情は、とりわけ白山茶花が体現する。
純白の山茶花は、痛ましいほど孤高でもある。

ぼくは、白山茶花と出会うと、若かった二人を思い出す。
汚れてしまったぼくである。

汚れちまった悲しみを歌った詩人もいる。
けれども、汚れちまった悲しみは美しさでもある。

美しく老ゆることの難しさを痛感するこの頃、である。
荒 野人