エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

小さな秋

2013年08月30日 | ポエム
小さな秋が、街中で見られる。
もう、秋である。

小さき秋の、清しきよ!
今日は、二つの小さな秋。



紫式部。



ススキである。
見上げれば、柔らかな日差しが降り注いでいる。



この清々しさよ。
体が洗われていく。
酷暑で疲れた身体は、最早残暑すら受け付けないではないか。



紫式部は、気がつけば色づいている。
そんな楚々たる色気が良い。

あたかも「良い女」がひっそりと佇んでいるかのような、色気が良いのである。



このススキは、とある川沿いにあった。



陽が当たっている。
それが白さを際立たせている。

遠目だと、金色に輝く。







「ススキ映ゆ日差しの彼方引き寄せぬ」







箱根の仙石原のススキも良いけれど、何気なく佇むススキは水が良く似合う。



今年も行かなければならぬ。
箱根へである。



        荒 野人


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