エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

岡本太郎の暑さ

2014年07月30日 | ポエム
昨日は、岡本太郎と出会った。
空のキャンバスで、である。

昨日とは、打って変わって雲の峰は影をひそめ雲は大胆に刷(は)かれている。
インクのたまりから、宙に向かって飛びだし、突き出しているのである。



岡本太郎が、ほくそ笑んでいる。
多色で無い事だけが、岡本らしくない。

けれど、彼岸の彼方でモノクロームに目覚めたのかもしれない。



芸術は爆発だ!
と叫んでいる、あの狂気の如きパトスが懐かしくもある。

この空の下で、だがしかし風は涼やかであった。







「蝉時雨浴びて自転車走り去る」







蝉時雨は、あくことなく続いた。
穹では、岡本太郎が遊んでいる。




       荒 野人


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