エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

秋深く・・・ぼくは何を考える?

2009年12月01日 | 日記
秋がいよいよ終末へと近づいているのである。
これからは更に秋の名残と言わざるを得ない。

だがしかし、その気配こそ人を感傷の世界へと誘(いざな)うのである。



淡く霞んだような銀杏並木は、そのシンボルなのである。
空は晴れ渡っているというのに、並木は霞んでいる。
銀杏の涙で霞んでいるのである。
黄葉の残り香とでも言おうか・・・。



一方、枝に残る桜の葉は、真っ赤に染まっている。
真っ赤な顔をして枝につかまっているのだ。
健気(けなげ)な秋である。



このモミジは季節の鬩(せめ)ぎあいをしている。
赤と緑が攻めあっている。



誰かが意図的に配置したわけではない。
ハラハラと落ちてきて、自然にこの形になっているのである。
銀杏の黄色を桜の赤が取り囲んでいる。

なんという偶然であろうか。
こうした偶然に、ぼくは自然を畏怖するのである

自然はだから讃えられるのである。




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                     荒野人


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