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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

紅白の萩と水引の紅

2011年09月16日 | 
山の中というのは、誠に清々しいのである。
たとえば植物にしても、生き物にしても生気に満ち溢れている。

「そま道」と言えば、いわば「きこり道」である。
あるいは「たきぎ」を切り出す山道といった程度の意味合いである。
家の裏道もそのカテゴリーに入るであろう。



狭い道であるけれど・・・。
だがしかし、そのそま道にこそ生き物が饗宴を繰り広げる空間が広がっている。

こうした道も最近では少なくなってきている。
「きこり」という生業(なりわい)が無くなってきているからである。
その分山は荒れてしまったのである。

珍しいそま道に紅白の萩が咲き乱れていた。



紅である。



白萩である。
こうして毎年毎年咲いてくれるのだろう。

その意気や良しとしよう。
健気なのである。




    赤と白萩が織りなす山すがた      荒野人




赤の水引である。
水引にも赤と白があるけれど、このそま道では見つけられなかった。


    水引やすらりと伸びて風を切る     荒野人




山というのは汚れているようでいて、実は清潔なのである。
自然の浄化力は逞しい。



最近の山道である。
コンクリートが敷き詰められ、狭さ以外は都会の道と同じである。



ブリキの屋根、鉄の釘、それらは酸化して自然に還る。

現在に生きるヒトがゴミを造ってしまったのである。
石油製品など、自然に還らない物質こそがゴミの正体である。





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 荒野人