台風12号は、大きな爪痕を残した。
東京の空は、朝から晴れやかである。
12号の走り去った地域の悲嘆などどこ吹く風・・・とばかりに爽やかな大気に包まれた東京である。
今日、北海道は未だに荒天の空であるという。
人類は自然の恐怖に抗しきれない。
まして原発などという「驕り」からは訣別する覚悟が問われているのである。
ヒトは「不作為」であってはならない。
それは人類への罪であるのだから。

昨日ぼくは、空と雲の醸し出す暗澹たる視界に慄いた。
恐怖に慄然とした様である。

このテラを覆う、大気の中の出来事である。
空高し黒い不吉邪まに 荒野人

空と雲の暗澹
テラが・・・
その覆われた大気の息吹に翻弄され
暗澹に陥っている
息吹は時に強く
あるいは弱く
囁くかと思えば咆哮する
ヒトは・・・
慄くか畏怖するか
飛び込むか避け続けるか
ヒトは・・・
テラの息吹に協調するのではなく挑む事で生きてきた
空と雲の暗澹は
ヒトがまだ単一細胞でしかなかった太古から
飽きることなく繰り返されてきたのだ
暗澹の歴史は
履歴として片づけられない
暗澹の歴史は
イブキという強弱のリフレインであって
時空を超える実在なのだと知らなければ
ならない
ヒトはその実在をテラコタで具象化する
だがしかし具象化する試みは
水泡に帰す
水泡は
だから次善の暗澹なのかも知れない
湧水の清い流れに揺れる水草が
水泡を繰り返し
繰り返し噴出せしめる試みに
ヒトは暗澹の誕生を一瞬想起して
静謐な思索のときに入るのだ
空と雲の暗澹よ
汝こそ
邪まなペルセウスの父
全能の暗澹
しかしてぼくの内なる風景である

今日の爽やかさは、一体なんだ!
瞬くうちに湿度が下がり、秋の気配を濃厚に湛えはじめた空と大気に、ぼくは飽くなき憧憬を捧げる。

改めて思う。
政治の力をもう一度信じたい。

小さな生き物もおおらかに生きる時代を願うのである。
大震災、大津波、そして今回の台風被害に亡くなられた御霊に哀悼の誠を捧げ、一日も早い復興を祈る。
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荒野人
東京の空は、朝から晴れやかである。
12号の走り去った地域の悲嘆などどこ吹く風・・・とばかりに爽やかな大気に包まれた東京である。
今日、北海道は未だに荒天の空であるという。
人類は自然の恐怖に抗しきれない。
まして原発などという「驕り」からは訣別する覚悟が問われているのである。
ヒトは「不作為」であってはならない。
それは人類への罪であるのだから。

昨日ぼくは、空と雲の醸し出す暗澹たる視界に慄いた。
恐怖に慄然とした様である。

このテラを覆う、大気の中の出来事である。
空高し黒い不吉邪まに 荒野人

空と雲の暗澹
テラが・・・
その覆われた大気の息吹に翻弄され
暗澹に陥っている
息吹は時に強く
あるいは弱く
囁くかと思えば咆哮する
ヒトは・・・
慄くか畏怖するか
飛び込むか避け続けるか
ヒトは・・・
テラの息吹に協調するのではなく挑む事で生きてきた
空と雲の暗澹は
ヒトがまだ単一細胞でしかなかった太古から
飽きることなく繰り返されてきたのだ
暗澹の歴史は
履歴として片づけられない
暗澹の歴史は
イブキという強弱のリフレインであって
時空を超える実在なのだと知らなければ
ならない
ヒトはその実在をテラコタで具象化する
だがしかし具象化する試みは
水泡に帰す
水泡は
だから次善の暗澹なのかも知れない
湧水の清い流れに揺れる水草が
水泡を繰り返し
繰り返し噴出せしめる試みに
ヒトは暗澹の誕生を一瞬想起して
静謐な思索のときに入るのだ
空と雲の暗澹よ
汝こそ
邪まなペルセウスの父
全能の暗澹
しかしてぼくの内なる風景である

今日の爽やかさは、一体なんだ!
瞬くうちに湿度が下がり、秋の気配を濃厚に湛えはじめた空と大気に、ぼくは飽くなき憧憬を捧げる。

改めて思う。
政治の力をもう一度信じたい。

小さな生き物もおおらかに生きる時代を願うのである。
大震災、大津波、そして今回の台風被害に亡くなられた御霊に哀悼の誠を捧げ、一日も早い復興を祈る。

荒野人