エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

美味いものを食いたい

2011年09月28日 | グルメ
人は、ストレスが溜まったりフラストレーションが沈殿すると旨いものを食いたくなるのである。
従って、人は欲望の塊へと転化する可愛い動物であるのだ。
メトロノームがリズムを刻むように人は、左右に振れつつ生きるのである。



埼玉県の山懐に分け入って、この蕎麦屋を見つけたのである。
街道に看板があったので、そこを曲がってみた。
細い道が繋がっていて、根性がないと諦めてしまいそうになる小道である。

小道の先に、この駐車場が現れる。
9台は駐車できそうであった。



幟(のぼり)の奥にこの玄関があるのだけれど、既に満席で4組の案内待ちが溜まっているのであった。
店名は「樹庵」である。

「じゅあん」と読むのか「いつきあん」と読むのか定かではない。
どうとでも読め!ということであろうか?



玄関の前にはヒガンバナが咲いている。
自然が残っているのであるから、藪蚊が人の血を虎視眈々と狙っている。
そんな環境である。



天ぷら蕎麦にした。



美味い蕎麦である。
7:3の蕎麦であろうか。
腰のある蕎麦であった。



タレも適当である。
あまり塩辛くなく、適度の甘味があって、出汁も効いている。
蕎麦の後、蕎麦湯を頂いて呑んだけれど、これも美味かった。



薬味はシンプルである。
難を言えば、量が少ない。
山葵はこの2倍、大根下ろしはこの3倍は欲しいところである。



天ぷらはカリッと揚がっていて美味かった。
海老は良い按配の揚がり具合であった。

総合的には、70点はポイント出来ると思うのである。
美味かったからである。
マイナス点は、席に着いてからが長いこと、入口に順番待ちの客がいるのに平気で待たせている事である。

待っていた客の話によると「ちい散歩」というテレビ番組で取り上げた結果、行列の店になったそうな。
メディアの力は大きい。

さて、一人前1800円也のお会計をしてスイーツの店を探した。



大豆スイーツのお店である。
あれもこれも・・・と目移りするメニューが揃っている。



従って少しずつのプレートを注文した。
豆乳・ケーキ、豆乳アイス、大豆チップ、豆乳プリンのワン・プレートである。

これは旨かった。

食べ終わったころ、車軸を流す雨が来た。
忽ち道路は水浸しとなり、店に暫く押し込められてしまった。



店の前は「日高中央直売所」であった。
3時過ぎであったからであろうか、野菜類は殆ど棚になく寂しい感じであった。

売り切れである。
小雨になった帰路であった。



にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
 荒野人