平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

江~姫たちの戦国~第13回「花嫁の決意」

2011年04月17日 | 大河ドラマ・時代劇
 脚本・田渕久美子さんの描きたい女性像って、こういうことなのだと思う。
 つまり<自分の意思で生きていく女性>。
 今回の江(上野樹里)がそうだった。
 秀吉(岸谷五朗)の意思ではなく、自分の意思で佐治一成(平岳大)に嫁ぐ。
 人は生きていく上で、多かれ少なかれ時代に翻弄されるが、時代に流されるだけでなく雄々しく立ち向かっていく女性。
 それを田渕さんは江に託して描きたかったのだろう。

 一方、田渕さんの<男性>。
 多分、田渕さん、信長は好き。家康も好き。
 だが、秀吉には感情移入して書いていない感じがする。
 ユーモラスな雰囲気で描いてはいるが、基本はスケベ親父。
 田渕さんは、秀吉のどこに魅力を感じて描こうとしているのだろう?
 あるいは、このスケベ親父に皮肉を込めているのかもしれない。
 というのは秀吉は常に女性に振りまわされている。
 手に入れようとしていた市には、勝家と共に自害という形で裏切られる。
 江も秀吉に屈服することなく、自分の意思で嫁入りをしてしまった。
 茶々(宮沢りえ)には全くふり向いてもらえない。
 まわりの女性すべてに反抗され、振りまわされている秀吉。
 すべては女性の手のひらの上で踊らされている。
 そんな女性上位というか、あわれな男性というか、そういったものを田渕さんは、秀吉を通して描きたいのではないか?
 これがドラマとして面白いかどうかは別の問題であるが。

 作劇としてはイマイチ。
 嫁ぐことを了承するにあたって、江が出した条件。
 これを当初、視聴者に明らかにせず、最後におね(大竹しのぶ)から茶々に語ることで描くという手法を取ったが、これはどうだろう?
 何しろ江が出した条件というのが<茶々に邪な心を抱かないこと>。
 これは視聴者をバカにしている。
 そんなことなら誰もがとっくに予想している。
 視聴者の予想を超える条件を江が出すことが、プロの作家の仕事なのだが、それをしていない。
 「笑点」で、林家木久扇師匠が観客に先に答えを言われてしまうのと同じだ。
 木久扇師匠の場合は、それが定番のギャグになっているからそれでいいのだが、ドラマで視聴者に答えを予想されてしまうのは作家の怠慢。
 これを安易な物作りという。
 プロの作家ならもっと頭を使え。視聴者の予想を裏切れ。

 夜の秘め事のことも……。
 これって「篤姫」でもやっていた。
 要するに作家の引き出しが少ないのだ。
 「篤姫」と違う点は、江が気絶する所だが、このことで「江」の作品の方向性が垣間見えた。
 ギャグ路線。
 でも、描かれるギャグが笑えればいいのだが、すべてスベっている。
 前回の初(水川あさみ)が、はまぐりの香りに釣られて歩いていく所などもそうだが、ギャグが古すぎる。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

SPACE BATTLESHIP ヤマト~可能性を信じること

2011年04月16日 | 邦画
 実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」。
 どうしてもアニメ版との比較をしていまうのだが、木村拓哉さんと黒木メイサさんの古代進と森雪はあんな感じかな。
 主人公とヒロイン、やはり華がある木村さんと黒木さんは外せない。
 意外とハマっていたのが、真田さんの柳葉敏郎さんと徳川機関長の西田敏行さん。アニメ版と雰囲気がそっくり!
 上手い裏切り方をしていたのが、医者の佐渡先生の高島礼子さんとロボットのアナライザー。
 高島さんが一升瓶で酒を飲む姿はなかなか様になる。
 アナライザーも最初は「おやっ?」と思ったが、クライマックスでの活躍は「おおっ!」

 そして、沖田十三艦長役の山崎努さん。
 ここでは、山崎節が炸裂。
 決して、アニメの沖田に合わせようとしたり、似せようとしたりない。
 特に山崎さんらしいのは、エンディングでも使われていた沖田が照れたように笑うシーン。
 艦長代理となった古代が戦闘前に「この船は沖田艦長の船だ」みたいな恥ずかしい演説をした時、沖田は照れてはにかむ。
 「おいおい、そんな恥ずかしいことを言うなよ」みたいな山崎さんの照れが見え隠れする。
 いいなぁ、こういう演技。
 話は逸れるが、実写版の「あしたのジョー」。
 予告CMしか見ていないので何とも言えないが、香川照之さんが演じた丹下段平はどうだったのだろう?
 眼帯をかけ顔に傷がある、漫画そっくりにしなくてもよかったような気がする。
 変に似せようとするのではなく、素の顔で段平を演じても香川さんの演技力なら十分通用したのではないか。
 
 話を「ヤマト」に戻すと、映像的には、「エイリアン」と「スターシップトルーパーズ」が加わった感じ。
 アニメ版を見ている側としては、もっと艦隊戦を見たかったが、あれはあれでありか?

 物語に関しては(以下、ネタバレ)


 イスカンダルに行けば放射能除去装置(コスモクリーナー)が手に入るというヤマトの旅の目的が、沖田の考えた仮説・推論であったというのが素晴らしい。
 もしかしたら放射能除去装置を手に入れられず、徒労に終わるかもしれないヤマトの旅。
 それでも万が一の可能性に賭けて旅立つ。
 普通、人は確証がなければなかなか重い腰をあげようとしないものだが、沖田はほとんどそれがないのに行動を開始する。困難な旅に挑む。
 夢があるのに「自分なんて無理だ」と思って諦めている時は、ぜひこの何万分の一の可能性に賭ける沖田の姿勢を思い出したい。
 閉塞した状況を突破するのは、可能性を信じて行動することなのだ。
 これは極めて現代的なメッセージだと思う。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少年メリケンサック~パンクしているか?

2011年04月14日 | 邦画
 レコード会社に勤めるかんな(宮崎あおい)は、動画サイトで発見したパンクバンド「少年メリケンサック」。
 早速スカウトにとりかかるが、動画は25年前のライブを投稿したもので、バンドメンバーは40代、50代のおっさんだった……。

 というのが物語の設定。
 そのおっさんたちを佐藤浩市さん、田口トモロヲさん、木村祐一さんらがやっている。
 そして、彼らはふたたびパンクをやる!
 客の中にダイブして、ギターで殴り合いをし、頭から血を流す! 「このブタ野郎!」と叫ぶ。
 この配役! そしてこのパンクシーン!
 実にワクワクして来る。
 安易な甘ちょろいテレビドラマなど、吹き飛んでしまうような映像!
 しかもメンバーは中年親父なので、腰痛持ちであったり! 切れ痔であったり!
 さらに田口さん演じるヴォーカルのジミーは昔ギターで殴られた後遺症で、半身不随で、しかもロレツがまわらない!!!←そんなバカな!?
 ともかくメチャクチャだ!!

 しかし、このメチャクチャがパンクなんですね。
 そして、この作品自体がパンク!!

 我々は宮崎あおいさんが演じる一般人かんなの視点で彼らを見ていくわけですが、見ているうちに次第に我々もパンクになっていく。
 昔、ヤクザ映画を見た人が映画館を出ると、ヤクザの歩き方になっていたように、我々もこの作品を見ると、「メチャクチャでいいじゃないか」「何を縛られているんだ? もっと自由でいいじゃないか」という気分になってくる。
 作品中、かんなの恋人役で売れないミュージシャンのマコト(勝池涼)が出て来るが、彼の作る歌の何と甘っちょろいこと! 毒にも薬にもならないこと!
 それよりは「惨殺!惨殺!惨殺!惨殺!惨殺!惨殺!」と叫ぶ歌の方が心に届く。
 その方が数倍自由だ。

 この作品を見ると、自分にこう問いかけたくなる。
 「自分はパンクしているか?」「ロックしているか?」

 最後にこれはネタバレになるので書かないが、今までロレツがまわらず正しい発音で歌えなかったジミーが、元に戻ってテレビで歌うシーンがある。
 ロレツがまわらなかった時は「ニューヨークマラソン、ニューヨークマラソン、ニューヨークマラソン」と歌っていたのだが、本当の歌詞は……。
 テレビではオンエア出来ない内容。
 このシーンは最高に笑える。
 どんなことを歌ったかを知りたい方はぜひこの作品を見てみて下さい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名前をなくした女神~名前を取り戻そう!

2011年04月13日 | ホームドラマ
 ○○君のママ、○○ちゃんのママ
 と呼ばれ、自分の名前では呼ばれない女性たち=名前をなくした女神たち。

 その象徴が本宮レイナ(木村佳乃)だ。
 彼女には<母親>としての顔はあるが、夫とはセックスレスで、<妻>としての顔はない。
 <母親><妻><女><職業><○○さんの友達>……、人には様々な顔があるはずなのに、彼女には<レイナちゃんのママ>というひとつの顔しかない。
 あるいはママ友仲間のリーダーで、非の打ち所のない完璧なママという顔。
 彼女の中ではぽっかり穴が開いている。
 彼女はきっと夫に「レイナ」と呼ばれたいのだ。

 それにしても何と寒々とした世界なのだろう。
 きれいなうわべだけのつき合い。
 心の奥では、嫉妬や憎しみ、ドロドロしたものが渦巻いているのにそれを見せない。 しかし、それがときどき堰を切ったように噴出する。
 陰口、悪口、そして激怒。

 うわべといえば、進藤真央(倉科カナ)。
 彼女の夫は深夜トラックの運転手らしいのだが、セレブ気取り。
 分不相応なマンションに住んで、レイナの服を着てブティックに入る。
 まあ、真央自身はそれで満足して楽しいようなので、とやかく言わないが、第三者の目から見ると滑稽だ。

 そして、この偽りだらけの世界で育つ子供って、歪んでいくんだろうなと考えてしまう。
 秋山侑子(杏)はこの世界に対し、どう戦っていくのだろうか?


※追記
 自殺した女性・深沢雅美(安達祐実)がナレーションをするというのは、海外ドラマ「デスパレートな妻たち」を意識しているのだろうか?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

めちゃイケ~重盛さと美、伝説を作る!

2011年04月10日 | バラエティ・報道
 昨日の「めちゃイケ」、東京スカイバカ決定テスト。
 何と言っても輝いたのは、重盛さと美さん。

 英語の試験。
 <消しゴム>を英語で書きなさいという問題で、<PLASTIC ERASER>と解答。
 しかし、これはカンニング。
 重盛さんの消しゴム(MONO消しゴム)に<PLASTIC ERASER>表記されていて、彼女はそれをそのまま写したのだ。
 京都大学不正事件のこともあって、「警察に通報する」と迫るナイナイ岡村隆史先生に言われて、泣きながら言い訳。
 「頭のいい子が(カンニングを)するならともかく、バカが必死に(消しゴムに表記されていることを)見つけてやったんです。許して下さい!」
 「お代官様、許して下さい!」
 「今までバカのふりをしているんでしょうって言われていたんですけど、あたし、本当にバカなんです!」

 重盛さん、今回のことで伝説を作りましたね。
 めちゃイケ新メンバーの中で、強烈に<重盛さと美>が焼き付いた。
 他の出演者、話題の大桃美代子さんやAKBメンバーを抑えて抜群の存在感を示した。(同じ場にいたはるな愛さんなんか、唯一、試験の順位発表の時に男性の声を出して存在感を示したくらいでしたし)
 理科の問題で描いた動物イラストもシュールでなかなか可愛くて、インパクトがあった。(あのぬいぐるみは、今年の夏のめちゃイケショップで大量生産されて売られるんだろうな)

 まとめます。
 今の時代、ただの<おバカ>じゃダメなんでしょうね。何かプラスアルファがなければ。
 「ヘキサゴン」がイマイチ飽きてきたのはそのせい。
 重盛さんは、<カンニング→涙で許しを乞う>というプラスアルファで新しいドラマを作った。
 重盛さと美はグッと身近になった。

 われわれは時折、こうした<伝説が生まれる瞬間>に立ち会える。


※追記
 AKBのさしこには、もう少し存在感を出してほしかった。
 「さしこのくせに」では、あんなに面白いのに。
 あの集団の中ではかなり大変だとは思うが。
 でも……、<荒地>は伝説になった。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

可愛い佐々木希さん~笑っていいとも!

2011年04月09日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 佐々木希さんて、やっぱり可愛い!
 何気なく「笑っていいとも!」木曜日を見ていたら、新コーナー<知ってるハイスクール>で教師役をやっていた。眼鏡をかけて。

 コーナーは、あるテーマについて、タモリさんや鶴瓶さん、千原ジュニアさんらがウンチクを述べ、佐々木さんが「よく出来たわね」とほめてあげるというもの。
 これを照れながらやる佐々木さんが可愛い!
 また、ここでは佐々木さんが実質、コーナーをまわす司会。
 だが、その司会っぷりが実にたどたどしい。
 それが逆に新鮮!
 そんな佐々木さんを困らせようとしたのか、タモリさんは「先生、叱って下さい」とヘンタイ発言。

 <照れてたどたどしい佐々木さん>
 でも、これだけで画面に惹きつけてしまう力ってすごい。
 たどたどしい司会をするタレントさんは何人かいる。
 たとえば見たことはないが、スザンヌさんなんかが司会をやれば、そんな感じになるだろう。
 だが、照れて絵になるタレントさんはなかなかいない。
 むしろテレビで照れた顔を見せることはタレントさんにとって禁じ手。
 あるいは、スザンヌさんが司会をやれば、まわりの芸人さんがいろいろツッ込んだりするだろうが、佐々木さんにはツッ込めない。
 せいぜいタモリさんがやったくらいに「先生、叱って下さい」というくらい。
 これが逆に新しい! 
 何と言ってもテレビは新鮮でなくっちゃ!

 このコーナーは明日の増刊号でもオンエアされると思うので、興味のある方はぜひご覧になって下さい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国辱・江頭2:50さんのこと~ぷっスマ

2011年04月07日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 テレビから<毒のあるいかがわしい芸人>が消えて久しい。
 そんな中、唯一がんばっているのが、江頭2:50さん。

 有名なエピソードは、トルコでの全裸事件。
 トルコのレスリング大会で全裸になり、警察に逮捕。
 イスラム世界では、人前での全裸は最大のタブーらしい。
 ということで、この事件で江頭さんはオノ・ヨーコさんに次いて、トルコで有名な日本人第2位に、また元フジテレビのキャスター・露木茂さんは「国辱者」と非難。
 まさに伝説である。

 先日の「ぷっスマ」での江頭2:50SP。
 すごいなぁ!
 草なぎ剛さんに出すクイズ問題。
 黒のブリーフの尻の部分にクイズの問題が書いてあるのだが、尻を振ったり回転させたりして、草なぎさんは問題を読めない。
 おまけに最後にはブリーフを脱いで全裸に。
 そして、何と尻に問題が書いてある。
 その問題の書いてある尻を突き出して、草なぎさんに「読め」と迫る。

 体もメチャクチャ張っている。
 バック転をして頭ごと、堅い床に直撃。
 これを何度も繰り返す。
 死んじゃいますよ、こんなことしていたら。

 あるいはリンボーダンス。
 クリアすると、黒のタイツの中に腕を突っ込んで、そそり立つ男性の×××をパフォマンス。

 すごいなぁ、この人は。
 メチャクチャなハイテンション!
 こんな人が街を走りまわっててて、女の子を追いかけまわしていたら、確実に逮捕される。

 しかし、こんな江頭さんが、「エガちゃん」として愛されるのは、実は<無器用でいい人>だから。
 過激なパフォーマンスは完結せず、いつも共演者に逆襲される。
 エガちゃんも実は小心で、謝ってしまう。
 ユースケ・サンタマリアさんに拠ると、普段の江頭さんは、努力家で、番組前には怪我をしないように入念にストレッチをする常識人のようだ。

 まとめます。
 <毒があっていかがわしい芸人・江頭2:50さん>
 遠くから見ている分には、こんな面白い人はいない。
 命ぎりぎり体を張って、<国辱>覚悟で全裸になる。
 すごい生き様! すごい覚悟!
 江頭さんが現れれば、世界は大混乱! 混沌、カオスの世界に変わる。
 まさにわれわれの退屈な日常を活性化させてくれる<トリックスター>だ。

 最後に江頭さんの名言をひとつ。

 『1クールのレギュラーより、ひとつの伝説』

 ぜひ、今後も伝説を作って下さい。


※追記
 「リアルライブ」の配信記事では、こんなことが紹介されていた。
『被災地に名前も伝えずに救援物資を届けるなど、近年異様なほどの男前ぶりを見せているタレントの江頭2:50。
 男前効果もあってか、この自粛ムードの中、江頭ただひとりが順調に仕事数を延ばしている。
 そう。今や江頭2:50は、世間から最も注目されている芸人といっても過言じゃないのだ。
 そんな江頭だが、最近意外なところから大きな仕事が舞い込んだ、と一部業界で噂になっている。
 それはなんと、江頭2:50を追ったドキュメンタリー番組がNHKで作られるという話である。
 NHKが密着するのは、江頭がメインパーソナリティーのインターネット番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』。
 ドキュメンタリーでは、江頭の真面目な性格とプロ意識を前面に押し出す構成となる予定。またアシスタントを務める早川亜希は、実はかなり江頭に好意を寄せており、その模様まで放送されるという衝撃的展開になるらしい。
 かつて「抱かれたくない男ナンバーワン」の座を独占してきた男だけにこの扱い、そしてこの出世ぶりには驚きである。
 「(江頭は)もともと礼儀正しい常識人として知られ、教養豊かなジェントルマン。NHKからのドキュメンタリー依頼は至極当然」(某芸能マネージャー)
 「江頭が類希なるプロフェッショナル根性の持ち主という事は、すでに芸人ファンの間では常識。これを機に飛躍して欲しい」(某放送作家)
 と、多くの業界人は肯定的な意見を寄せているが、江頭のファンからは「真面目な江頭なんて見たくない!」なんて声もあり、賛否両論である。
 大きく飛躍するか、己の芸人人生を縮ませるか、それはファン次第である』


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぼくらの時代~はるな愛、藤原紀香、丸川珠代

2011年04月06日 | バラエティ・報道
 約1ヶ月前にオンエアされた「ぼくらの時代」。
 はるな愛さん、藤原紀香さん、丸川珠代さんが出ていた。

 そこではるな愛さん。
 「以前は自分を求める形に当てはめようと必死だった」
 それを受けて藤原紀香さん。
 「ありのままの自分を認めた時に、他人も受け入れてくれるのよね」

 <自分の求める形>
 つまり、理想の自分。
 理想の自分に向かって努力することは大切だと思うが、それが行き過ぎるとつらくなる。
 自分はもっと認められていいはずだ、もっと愛されていいはずだ。何であの人が。
 こんな思いにとらわれていると、すべてが楽しくなくなる。

 そこで紀香さんの言葉。<ありのままの自分>を認める。
 自分にもバカな所があるからな、ま、いっか、と思って目の前の現実を楽しむ。
 美味しい!このラーメン! この桜、きれい! この映画に感動した!
 そうすれば、ラーメンや桜や映画の話を他人に出来る。
 自分のまわりに人が集まる。
 紀香さんの言っていることはこういうことなのだろう。

 テレビには、時々こういう「なるほど!」のやりとりがある。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江~姫たちの戦国~第12回「茶々の反乱」

2011年04月04日 | 大河ドラマ・時代劇
 今回も酷評なので、読みたくない方はパスして下さい。


 焼きハマグリのにおいにつられて出て行く初(水川あさみ)。
 何と古くさいギャグだろう?
 漫画なんですよね、しかも4、50年前の。
 笑わせるのならしっかり笑わせてほしい。

 人たらしの片鱗もない秀吉(岸谷五朗)。
 秀吉ならもっと賢く、茶々(宮沢りえ)を口説いてほしい。
 豪華な着物と食事……、これでは「お金で人の心が買える」と言ったどこかの元社長と同じ。

 つまり、すべてが類型的なんですよね。
 過去にあった類型的なギャグ、類型的な人間、これを当てはめているだけ。
 作家に少しの工夫もない。
 これを<安易な物作り>と言う。
 ドラマにするには、茶々と秀吉を人としてしっかり向き合わせなければならないのに、秀吉は茶々のまわりをウロウロするばかり。
 作家はそれを逃げている。

 千宗易(石坂浩二)とのシーンでは、少し深みが出た。
 「相手よりひとつ高い所に行くには、相手を受け入れのみ込むこと」
 「今はこらえて爪を研ぐこと」
 おそらく千宗易や徳川家康(北大路欣也)はこれを実践しているのだろう。
 そして宗易は、真っ正面から抵抗している茶々の<純粋さ>を改めるように暗に戒めている。
 もっとしたたかになりなさい、と。
 この部分がもっと色濃く出て来れば、面白くなるのだけれど、残念ながらこのシーンでだけで完結してしまっている感じ。

 しっかり描き込まれた人間を見たい。歴史を見たい。
 こんな当たり前のことを大河ドラマに求めるのは無理なのでしょうか?


コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

井森美幸さんと保田圭さん~「最強アイドルは誰だ!?」

2011年04月03日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 後半をチラッと見た程度ですが、昨日の「最強アイドルは誰だ?」でイジられていたのは、井森美幸さんと元モー娘。の保田圭さん。

★82年組アイドル、おにゃんこ、モー娘。の往年のアイドルが登場する中、井森さんだけは芸人席。
 アイドル席から井森さんに「何で美幸ちゃんがそっちにいるのよ?」と声が飛ぶと、芸人さん席からはこんな解答。
 「この人(井森さん)は芸人ですから」

★保田圭さんはモー娘。時代の不遇を語る。
 「CDジャケットの写真が自分だけピンボケだった」
 「写真集で他のメンバーが海外で撮影していたのに。自分だけが都内の麻布十番だった」
 そういえば保田さん、昔、自虐芸人ヒロシさんのネタで「保田圭なら何とかなると思うとです」というのがありましたね。

 この様に元アイドルなのにイジられる井森さんと保田さん。
 でも、これがおふたりの個性・キャラクター。
 このキャラクターがあるから、こういう番組に呼んでもらえて、芸能界で生き残っていける。
 逆にきれいなだけの人は消えていく。
 僕はこういう自分の個性で生きている人、好きですね。

 そして、保田さんのようなポジションの人間がいたからこそ、センターのなっちやゴマキが輝いた。
 保田さんは石ころや雑草であったかもしれない。
 だが、どんな石ころや雑草にも意味はある。
 保田さんにはセンターの人間を輝かせるという役割があった。
 人生、誰もが主役になれるわけではない。だが、舞台には脇役が必要。
 そして……

 <自分がどんな人間であるかを認識して、自分の役割を果たしていく>

 これが出来る人って、素晴らしいし、頭がいい人だと思う。

※追記
 番組での告白に拠れば、松本伊代さん、自伝の本はゴーストライターが書いていたらしい。堀ちえみさんが、雑誌のインタビューで「超能力を使える」と言ったのは、編集者と事務所とで創り上げたウソであったらしい。
 まさにアイドルは<偶像>。
 しかし、偶像や幻想がなければ、ありのままの現実ばかりでは息が詰まってしまう。
 アイドルは一瞬の夢を見せてくれる存在なのだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする