平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

映画「サウンド・オブ・ミュージック」~コンサートシーンの「エーデルワイス」で涙腺崩壊!(動画あり)

2023年12月08日 | 洋画
 映画『サウンド・オブ・ミュージック』
 僕はこの映画を初めて観た時、素晴しすぎて劇場の椅子から立ち上がれなかった。

 どのシーンも音楽も素晴しいが、圧巻なのはラストの「ナチス主催の音楽会」のシーン。

 トラップ大佐(クリストファ・プラマー)はナチスの旗を破るくらいのナチス嫌いだ。
 だから祖国オーストリアがナチスに併合されることを憂いている。
 しかし歌で有名なトラップ一家はナチスが主催するコンサートに出演させられる。
 ナチスにとってはトラップ一家のコンサート参加は、併合のプロパガンダになるからだ。
 トラップ大佐はナチスのために歌うことに苦しむ。
 葛藤の末、彼が選んだのは、祖国を讃える歌「エーデルワイス」を歌うことだ。

♪ エーデルワイス エーデルワイス
 祖国を永遠に祝福したまえ ♪

 これを聞いて、ナチス支持者たちは苦い顔をする。
 歌っているトラップ大佐は感極まって涙があふれて来る。
 それを見た妻マリア(ジュリー・アンドリュース)は夫のもとに駆け寄り、
 いっしょに「エーデルワイス」を歌う。
 トラップ家の子供たちもやって来て歌う。
 家族で歌いながら、トラップ大佐は観衆にも「エーデルワイス」を歌うことをうながす。
 オーストリアの観衆たちはそれに応えて歌い、「エーデルワイス」の大合唱!

♪ エーデルワイス エーデルワイス
 祖国を永遠に祝福したまえ ♪

 ……………………………………………………………………………

 映画『サウンド・オブ・ミュージック』の最大のクライマックスだ。
 このシーン、まったく台詞がないんですよね。
 歌と映像だけで登場人物たちの心の中を描いている。
 僕はすっかり忘れていたが、トラップ大佐は途中で感極まって泣くんですね。
 それを見てマリアが駆け寄る。子供たちも来る。
 素晴しい!
 続くオーストリアの観衆の大合唱で涙腺崩壊!
 ここで「エーデルワイス」は反戦歌になった。
 

※動画はこちら
 The Sound of Music - Edelweiss(YouTube)


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2 コメント

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シスター、私は罪を犯しました (コウジ)
2023-12-10 08:49:49
TEPOさん

いつもありがとうございます。

>修道院の修道女たちまでが、ナチスの自動車の部品を「盗んで」―修道女が、です!―追跡を妨害してくれました。
この時、修道女は自動車の部品をシスターに見せて「シスター、私は罪を犯しました」って言うんですよね。
何というユーモア!

脱走劇では悲劇もあって、ナチス党員となった長女の恋人がトラップ一家を見つけて、報告するか迷うのですが、最終的に「ここにいます!」と笛を鳴らしてしまうんですよね。

笑いあり、涙ありで本当に見事な作品です。
頑なだったトラップ大佐の心が音楽の力でやわらかくなっていく前半もお見事でした。
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表彰式からの脱出 (TEPO)
2023-12-09 22:17:24
映画「サウンド・オブ・ミュージック」とは懐かしいですね。
トラップ大佐とマリア夫人は実在した人たちでした。
「トラップ一家物語」というテレビアニメもありました。
子どもたちの名前の設定などから見て、おそらくアニメ物語の方がより史実に近かったように思います。

映画では、この音楽祭の直後にトラップ一家はオーストリアを脱出するんでしたね。

音楽祭の優勝はトラップ一家で、表彰式では「トリ」に登場する予定。
しかし、その前に表彰を受ける組の人たちがわざと「ずっこけ」的に式を引き延ばして、トラップ一家脱出のために「時間稼ぎ」をしてくれます。
さらには、かつてマリアが修練女(修道女見習い)として所属していた修道院の修道女たちまでが、ナチスの自動車の部品を「盗んで」―修道女が、です!―追跡を妨害してくれました。
このあたり、コミカルな中に「熱い」ものがあったように記憶しています。
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