「ほんのちょっぴり本音を吐けば、人のためにもならず、学問の進歩に役立つわけでもなく、真実をきわめることもなく、記録をつくるためのものでもなく、血湧き肉躍る冒険活劇でもなく、まるで意味がなく、誰にでも可能で、しかし、およそ酔狂な奴でなくてはしそうにないことを、やりたかったのだ」
日本からロンドンまでを乗合いバスで旅する過程を描いた、ドキュメンタリーの傑作『深夜特急』を改めて読み返してみた。
上に挙げたのはその一文。
青春ですね。
沢木さんは「誰にでも可能で」と書いているが、実はこんな旅は若者でなくてはできない。
なぜならオトナは<意味>を考えてしまうから。
これをやることで、お金になる、有名になれるなどと考えて、オトナは行動を始める。
あるいは、今回の文章から引用すれば、「人のためになる」「学問の進歩に役立つ」「真実を極めることが出来る」「記録を作れる」「血湧き肉躍る冒険となる」と考えた時点で行動する。
一方、青春とは<無意味なこと>が出来ること。
オトナから「そんなことやって何の意味があるの?」「バカじゃないの?」と言われてしまうことを平気でできてしまうこと。
まあ、オトナは社会生活を営んでるし、責任も背負っているし、人生の残り時間も少なくなっていますから、どうしても行動の意味を考えてしまうんですけどね。
しかし、それは不自由なこと。
意味の呪縛から解放されれば、人は自由になれる。
<酔狂>に生きる人間はオトナ社会を否定していて、カッコいい!
『深夜特急』が青春のバイブルと言われる理由は、こんな所にあるのでしょうね。
日本からロンドンまでを乗合いバスで旅する過程を描いた、ドキュメンタリーの傑作『深夜特急』を改めて読み返してみた。
上に挙げたのはその一文。
青春ですね。
沢木さんは「誰にでも可能で」と書いているが、実はこんな旅は若者でなくてはできない。
なぜならオトナは<意味>を考えてしまうから。
これをやることで、お金になる、有名になれるなどと考えて、オトナは行動を始める。
あるいは、今回の文章から引用すれば、「人のためになる」「学問の進歩に役立つ」「真実を極めることが出来る」「記録を作れる」「血湧き肉躍る冒険となる」と考えた時点で行動する。
一方、青春とは<無意味なこと>が出来ること。
オトナから「そんなことやって何の意味があるの?」「バカじゃないの?」と言われてしまうことを平気でできてしまうこと。
まあ、オトナは社会生活を営んでるし、責任も背負っているし、人生の残り時間も少なくなっていますから、どうしても行動の意味を考えてしまうんですけどね。
しかし、それは不自由なこと。
意味の呪縛から解放されれば、人は自由になれる。
<酔狂>に生きる人間はオトナ社会を否定していて、カッコいい!
『深夜特急』が青春のバイブルと言われる理由は、こんな所にあるのでしょうね。
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