響子(大竹しのぶ)の10分にわたる長ぜりふ。
「幸せそうな母と子を見ると消えてなくなってしまえと思った」
「前向きに生きようと語りかける人に憎しみを感じた」
「母親が子を奪われるということは、人でなくなるということ」
壮絶な告白。
<憎しみ><怒り><哀しみ><後悔><無力感><喪失感><罪の意識>
響子は15年間、心に嵐を抱えて生きてきた。
表面上は穏やかでも、心の中は決して休まることがない。
心から笑うこともなく、周囲には偽りの自分を見せる演技。
これはつらい。
誰かに自分の思いをぶつけることが出来れば、まだ楽になれたのだろうが、それも出来なかった。
そして、今回15年間の思いがマグマのように噴出した。
カメラは様々なアングルから響子をとらえる。
すごい緊張感。下手な役者がやったらたちまち崩壊してしまう。
今回の告白。
結果としてはやった方がよかったのだろうと思う。
忘れてしまえるのならともかく、忘れられないのなら、徹底的に向き合うしかない。
過去に囚われている時間を再び動かすためには、どんな悲惨な現実であっても見るしかない。
そして、この向き合う行為は、響子だけでなく、双葉(満島ひかり)、駿輔(時任三郎)、洋貴(瑛太)、すべての事件の当事者たちが始めた。
この帰結はどこに行くのか?
彼らが心から笑える日が来るのか?
双葉と洋貴の関係は面白い。
「深見さん、私がお風呂入る所…(想像しているんですか)」「してません!」
「何かちょっと会話、弾んじゃってる感じですよね」「何興奮しているんですか?」
このビミョーな距離感。近づきたくても縮められない距離。
恋人でも友達でもない奇妙な関係。
双葉はどんどん変人になっていく(笑)。
「スプーン曲げられるようになりたいです。すごくないですか?」
これも下手な役者がやったら面白くない。満島ひかりさんがやるから味が出る。
今回のタイトルは『居場所を求めて』。
双葉は実家にも、洋貴の所にも、祖母の所にも居場所を見出せない。
そこへ現れた兄・文哉(風間俊介)。
では双葉の居場所は文哉の所なのか?
洋貴の所のような気がしてならない。
すべての嵐が吹き去って、ふたりが湖で船を浮かべている姿が目に浮かぶ。
「幸せそうな母と子を見ると消えてなくなってしまえと思った」
「前向きに生きようと語りかける人に憎しみを感じた」
「母親が子を奪われるということは、人でなくなるということ」
壮絶な告白。
<憎しみ><怒り><哀しみ><後悔><無力感><喪失感><罪の意識>
響子は15年間、心に嵐を抱えて生きてきた。
表面上は穏やかでも、心の中は決して休まることがない。
心から笑うこともなく、周囲には偽りの自分を見せる演技。
これはつらい。
誰かに自分の思いをぶつけることが出来れば、まだ楽になれたのだろうが、それも出来なかった。
そして、今回15年間の思いがマグマのように噴出した。
カメラは様々なアングルから響子をとらえる。
すごい緊張感。下手な役者がやったらたちまち崩壊してしまう。
今回の告白。
結果としてはやった方がよかったのだろうと思う。
忘れてしまえるのならともかく、忘れられないのなら、徹底的に向き合うしかない。
過去に囚われている時間を再び動かすためには、どんな悲惨な現実であっても見るしかない。
そして、この向き合う行為は、響子だけでなく、双葉(満島ひかり)、駿輔(時任三郎)、洋貴(瑛太)、すべての事件の当事者たちが始めた。
この帰結はどこに行くのか?
彼らが心から笑える日が来るのか?
双葉と洋貴の関係は面白い。
「深見さん、私がお風呂入る所…(想像しているんですか)」「してません!」
「何かちょっと会話、弾んじゃってる感じですよね」「何興奮しているんですか?」
このビミョーな距離感。近づきたくても縮められない距離。
恋人でも友達でもない奇妙な関係。
双葉はどんどん変人になっていく(笑)。
「スプーン曲げられるようになりたいです。すごくないですか?」
これも下手な役者がやったら面白くない。満島ひかりさんがやるから味が出る。
今回のタイトルは『居場所を求めて』。
双葉は実家にも、洋貴の所にも、祖母の所にも居場所を見出せない。
そこへ現れた兄・文哉(風間俊介)。
では双葉の居場所は文哉の所なのか?
洋貴の所のような気がしてならない。
すべての嵐が吹き去って、ふたりが湖で船を浮かべている姿が目に浮かぶ。
文哉のような少年を担当(?)する看護師さんってそんなに若いんだとびっくり…。
私も双葉のことを、その痛みごと受け止めることができるのは、洋貴だろうなと思います。でも…。
切ない場面が続きますね。
コメントありがとうございます。
五月の母が行方不明の看護師というのは違っていましたが、五月には裏がありそうですね。
恋愛感情というのも不自然な気がしますし。
>双葉のことを、その痛みごと受け止めることができるのは、洋貴だろうなと思います。
そうですよね。
双葉と洋貴だけでなく、ふたつの家族が理解し合えるのは<痛みの共有>しかないんでしょうね。
ドラマが今後どう発展していくのか、楽しみです。