この「阪急電車 片道15分の奇跡」は、さまざまな大切なことを教えてくれる。
★たとえば<話しかける>ということ。
人は電車に乗る。
しかし、周囲の人たちはみんな他人で、こんなにたくさんの人がいるのに、孤独だ。
でも、話しかければ絆が生まれる。
「大丈夫ですか?」「ありがとう」
こんなわずかな言葉でも、繋がりを感じることが出来る。
それは大きく育って、この作品の登場人物たちのように強い繋がりになるかもしれない。
たったひと言を話しかけるか、かけないかで、その人の生活や人生は大きく変わってくるのだ。
★<与えればエネルギーを与えられる>ということもある。
萩原時江(宮本信子)は、高瀬翔子(中谷美紀)に「よかったら話を聞かせて」と話しかける。
さらに時江は、森岡ミサ(戸田恵梨香)に「最低の男ね。別れなさい」と言って、すりむいたミサの膝にバンドエイドを張る。
時江はこうして翔子やミサにエネルギーを与えている。
そして、時江からエネルギーを与えられた翔子やミサは他人にエネルギーを与える。
翔子は、同じ名前でいじめられている小学生の樋口翔子(高須瑠香)に。
ミサは、主婦の伊藤康江(南果歩)に。
こうしてエネルギーは人から人へと受け継がれる。
そしてまわりまわって、自分のもとに帰ってくるかもしれない。
だから、与えることを恐れたり、惜しんだりしてはいけない。
あるいは与えることで、すでに人はエネルギーを充電しているのかもしれない。
翔子は小学生の翔子に、ミサは主婦の康江に「ありがとう」と感謝された。
そして、この「ありがとう」の言葉が、翔子やミサにさらなるエネルギーを与えた。
誰でも他人から感謝されたら、うれしい気持ちになりますもんね。力がみなぎった感じにもなる。
★<何気ない出来事が教えてくれる>ということもある。
ミサはDVの彼氏と別れるべきかで悩んでいる。
そこへ何気なく聞こえてきた女子校生の会話。
「あたしの彼氏、バカでさぁ。大学生なのに絹っていう字が読めないの」
しかし、話を聞いていくと、おバカな彼氏は「彼女の受験が終わるまではエッチをしない」と宣言している誠実な男らしい。
この話を聞いて、ミサは「あたしよりいい恋愛しているな」とつぶやく。
そして、DVの彼氏と別れる決心をする。
目の前を通り過ぎた何気ない女子校生の会話が、悩むミサに解決のヒントを教えてくれたのだ。
こんなエピソードもあった。
結婚式の引き出物をどうするか迷っている翔子。
すると、後ろから男がぶつかって、翔子は引き出物が入った袋を落とし、引き出物が割れてしまう。
男が後ろからぶつかるというトラブルだったが、これで翔子は引き出物を棄てる決心がついた。
これも<何気ない出来事が教えてくれる>という事例である。
このように考えてみると、われわれの日常って案外<不思議>で<素敵>である。
この<不思議>と<素敵>を味わうためにも、まずは<与える>ことから始めよう。
『阪急電車 片道15分の奇跡② 美帆と圭一の出会い』はこちら
★たとえば<話しかける>ということ。
人は電車に乗る。
しかし、周囲の人たちはみんな他人で、こんなにたくさんの人がいるのに、孤独だ。
でも、話しかければ絆が生まれる。
「大丈夫ですか?」「ありがとう」
こんなわずかな言葉でも、繋がりを感じることが出来る。
それは大きく育って、この作品の登場人物たちのように強い繋がりになるかもしれない。
たったひと言を話しかけるか、かけないかで、その人の生活や人生は大きく変わってくるのだ。
★<与えればエネルギーを与えられる>ということもある。
萩原時江(宮本信子)は、高瀬翔子(中谷美紀)に「よかったら話を聞かせて」と話しかける。
さらに時江は、森岡ミサ(戸田恵梨香)に「最低の男ね。別れなさい」と言って、すりむいたミサの膝にバンドエイドを張る。
時江はこうして翔子やミサにエネルギーを与えている。
そして、時江からエネルギーを与えられた翔子やミサは他人にエネルギーを与える。
翔子は、同じ名前でいじめられている小学生の樋口翔子(高須瑠香)に。
ミサは、主婦の伊藤康江(南果歩)に。
こうしてエネルギーは人から人へと受け継がれる。
そしてまわりまわって、自分のもとに帰ってくるかもしれない。
だから、与えることを恐れたり、惜しんだりしてはいけない。
あるいは与えることで、すでに人はエネルギーを充電しているのかもしれない。
翔子は小学生の翔子に、ミサは主婦の康江に「ありがとう」と感謝された。
そして、この「ありがとう」の言葉が、翔子やミサにさらなるエネルギーを与えた。
誰でも他人から感謝されたら、うれしい気持ちになりますもんね。力がみなぎった感じにもなる。
★<何気ない出来事が教えてくれる>ということもある。
ミサはDVの彼氏と別れるべきかで悩んでいる。
そこへ何気なく聞こえてきた女子校生の会話。
「あたしの彼氏、バカでさぁ。大学生なのに絹っていう字が読めないの」
しかし、話を聞いていくと、おバカな彼氏は「彼女の受験が終わるまではエッチをしない」と宣言している誠実な男らしい。
この話を聞いて、ミサは「あたしよりいい恋愛しているな」とつぶやく。
そして、DVの彼氏と別れる決心をする。
目の前を通り過ぎた何気ない女子校生の会話が、悩むミサに解決のヒントを教えてくれたのだ。
こんなエピソードもあった。
結婚式の引き出物をどうするか迷っている翔子。
すると、後ろから男がぶつかって、翔子は引き出物が入った袋を落とし、引き出物が割れてしまう。
男が後ろからぶつかるというトラブルだったが、これで翔子は引き出物を棄てる決心がついた。
これも<何気ない出来事が教えてくれる>という事例である。
このように考えてみると、われわれの日常って案外<不思議>で<素敵>である。
この<不思議>と<素敵>を味わうためにも、まずは<与える>ことから始めよう。
『阪急電車 片道15分の奇跡② 美帆と圭一の出会い』はこちら
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