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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

成田悠輔氏の「集団自決、集団切腹」発言~高齢者の識者はどう反論したか?

2023年03月03日 | 事件・出来事
「高齢者は老害化する前に集団自決、集団切腹みたいなことをすればいい」

 コメンテイターとしてテレビに出ていたイェール大学の経済学者・成田悠輔氏の言葉だ。
 あの四角・三角眼鏡の人ね……。

 批判を受けて成田悠輔氏は、
『政治家や企業のトップに高齢者が多く、はやく引退すべきだ』
 という趣旨を語ったもので『比喩』だと弁明。
 この件はニューヨークタイムズなど多くの海外のメディアに取り上げられ、
 成田氏は「もうメディアに出ない」と宣言した。

 さて、この比喩。
 いや、いや、こういうことは比喩で語ったらダメだろう。
 こういう内容こそ主語を明確にし、述語の言葉も選んで、直接的に語るべきだ。
 でないと誤解を生む。拡大解釈される。
 比喩など使わず、ストレートに
『政治家や企業のトップに高齢者が多く、はやく引退すべきだ』
 と語ればいい。

 そもそも比喩とは、伝えたいことを補足的にわかりやすく伝えるためのもの。
 まず伝えたいことを言い、その後、比喩で語るというのが正しい使い方だ。
 ……………………………………

 この発言に対し、高齢者の識者はこんなことを語っている。

 エッセイスト、農園主、画家の玉村豊男氏(77)は──

「彼が『高齢者はリタイアすべきだ』と言いたいのなら、その意見には大賛成です。
『日本は、既得権益に結びついた年寄りばかりいるから変化が進まない』というのは、その通りですよ。
 年を取ったら次の若い世代に交代しなきゃいけないと、僕も思っています。
 ただ、『切腹』なんて言えば、外国人は驚くでしょうね。
 そのくらい強い言葉を使わないと世間に伝わらないと思ったのかもしれないし、
 物議を醸すのも彼なりの計算だったのかもしれません。
 でも『一斉退場』くらいにしておけばよかった。
『80歳を過ぎた政治家は退場』と言えば、もっと賛同する人がいたと思いますね」


 玉村さんの人柄がうかがえる穏やかで冷静なコメントだ。

 安倍元首相を銃撃した山上徹也被告をモデルにした映画『REVOLUTION+1』を監督した足立正生氏(83)は──

「耳目を集めたくて言ってるだけなんだろうけど、それなら、なぜ若い世代に向けて発言しないのか。
 年寄りに何かを求めるんじゃなくて、若者に「集団蜂起せよ」って呼びかければいいんだ。
 俺の世代が「集団自決」と聞いて思い起こすのは、沖縄戦であり、バンザイクリフだよ。
 この言葉にはそういう意味がある。この男は日本の歴史を知らないのか。
 あるいは想像力が欠如しているのか」


 足立氏は赤軍派の元メンバーらしいが、「若者よ、集団蜂起せよ」とはさすが左翼運動家。
 若者の皆さん、怒りがあるなら、怒りを町にいるおじいちゃん、おばあちゃんじゃなくて、政治家にぶつけてくれ!
 でも、強いやつ(政治家)には行かないんだよな。
 政治家にしてみれば、若者と高齢者がいがみ合ってくれればこんなに有り難いことない。
 なぜなら、怒りの矛先が自分たちに向かないから。

 成田氏の発言を受けての発言ではないが、れいわ新選組の山本太郎さんはこんなことを言っている。

「人の命を選別するような社会、人の命に期限が設けられる社会になれば、
 それを認める側に回ってしまったら、自分の期限も誰かに決められるんですよ」


 こういう発言をするから僕は山本太郎さんを政治家として支持している。

 成田悠輔氏のような言説がまかり通る社会。
 やはり病んでるな。
 こうした言説はひとつひとつ潰していかなくてはならない。

コメント (12)
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