平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

コロナウイルス~1日167件の検査で陽性123人ってやばくないか? 検査数も少な過ぎる……。

2020年04月23日 | 事件・出来事
 政府の補正予算の組み方がおかしい。

 

・感染予防や医療体制の整備に関する予算→6695億円
・GOTOキャンペーン事業予算(旅行・外食・イベントクーポン券)→1兆6794億円

 おいおい、収束後のことに大きな予算をかけて、どうするんだよ?
 大切なのは今だろう?
 現に医療現場はマスク・防護服・フェイスシールド不足で悲鳴をあげている。
 旅行クーポン・外食クーポンとかが必要なら、収束後に別途、補正予算を組めばいい話だろう。
 ………

 PCR検査の数も相変わらず少ない。
 4月21日の感染者数は123人で前日より減って、感染が減りつつあるかのように見えるが、単に検査数が少ないだけ。
 21日の検査数は167件だ。
 
 

 つーか、
 いくらPCR検査を本当に疑わしい人だけに絞っているとはいえ、
 123/167
 って、まずくないか?
 陽性率が高すぎる。

 この数字はあくまで東京都が検査している数で、民間の検査数は入っていない。
 市中には、もっと感染している人がいると考えてもおかしくない。
 実際、警察が扱った不審死を調べた所、15人がコロナだったとか(共同通信)。

 この提示されている少なすぎる数字の問題はふたつある。

 ひとつは123人という数字で、「何だ、あまりたいした数じゃないじゃん」と思って、人々が外出してしまうこと。

 もうひとつは感染の実態が掴めないこと。
 実態は統計学的に類推できるのかもしれないが、あまりにもサンプル数が少な過ぎる。
 仮に1日の感染者数が50人になったとしても、市中にはまだ莫大な数の感染者がいて、いつ、どこでクラスターが発生するかわからない。
 50人という数字をもとに緊急事態宣言が解除されたら、人々はまた活動を始め、ふたたび感染が拡がる。
 結果、日本はいつまでも、今の状況を続けることになるのではないか?

 今、必要なのは、
 出来る限り多くのPCR検査や抗体検査をやって、感染の実態を把握することだろう。
 精度の高い科学的な根拠なしに、緊急事態宣言の解除などあり得ない。

 政府や専門家会議はこのあたりのことをどう考えているのかな?
 少なくとも専門家会議はデータが少な過ぎると考えて頭を抱えるべきだろう。

 外国のように徹底的に検査して感染者数が減れば、誰にでも収束していることがわかる。
 でも日本は……。
 統計学的に1日167件(東京)の検査数で大丈夫なのかね?

 政府および専門家会議の皆さん、
 そろそろ収束までの道のりと『収束』の具体的な数字を示してほしいんだけど……。
 お願いや要請や「予断を許さない」といった言葉じゃなくてさ。
 お願いばかりされて、どこまでがんばればいいか、わからないのって結構つらいんだよ。

『目に見えないコロナ』と『実態の見えない数字』
 僕たちは大きな不安の中で暮らしている。


※関連サイト
 都内の最新感染動向(東京都HP)
 棒グラフにカーソルを合わせると、その日の感染者数・検査数がわかります。

コメント (13)
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