平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

エール 第2週~「目の前のことに全力を尽くしなさい」 言われて音は、ひとつのせりふに全力を傾ける!

2020年04月11日 | その他ドラマ
 第2週は、音ちゃん(清水香帆)の物語だった。
 なので主人公・裕一 (石田星空)の描写はなし!

 見事な語り口でしたね。
・お父さん(光石研)の事故死から立ち直る家族。
・学芸会の『竹取物語』の成功。
・家業(馬具工場)の経営危機と復活。
・音の歌うことへの関心。
・良子(田中里念)との友情。
 これらを1週間・5話で一気に解決して描き切った。
 ………

 さて、音ちゃん、すごいよ!

『竹取物語』でかぐや姫でなくて、おじいさん役になってしまったことに不満を持っていた音。
 ところが歌手・双浦環 (柴咲コウ)に
「どんなことがあっても出番に穴を空けちゃダメ。目の前のことに全力を尽くしなさい」
 と諭されると、
 おじいさんのたったひと言のせりふ『おおっ、これは何て可愛い子じゃ』を繰り返し練習する!
 そうそう、たったひと言のせりふでも表現の仕方はいろいろあって、表現によってニュアンスが全部違ってくるんですよね。
 研究の余地は大いにあり、たったひと言だからと軽んじてはいけない。
 神は細部に宿る。
 音は、ひとつのせりふ、ひとつの役に全力を尽くしている。
 だから芝居の練習で教師に「みんな、せりふ覚えてきたか?」と問われると、
「ハイ! イヤになるほど見て来ました!」(笑)

 音は他人の言葉を素直に吸収できる子なんですね。
 亡くなったお父さんの言葉もしっかり刻まれている。
「やらずに後悔するよりもやって後悔した方がいい」

 気難しい職人・岩城新平 (吉原光夫)に対しても怯むことがない。
 馬具工場が続けられることになって岩城が戻ってくると、
「岩城のやつ、『仕事があるって聞いたものだから戻ってきた』って、何なの!?」
 そして、しばらくすると、
「でも、まっ、いっか」←切り替え早っ!
 これがたくましさなんですよね。

 お母さんの光子 ( 薬師丸ひろ子)もたくましい。
 契約書が見つかると、賠償金のことに触れ、半ば脅迫で取引継続を迫る。
 そして、取引継続が決定すると──
「どうぞ今後ともごひいきに。
 女、子供ですけど」
 しっかり最後に『女、子供ですけど』と言っている(笑)
 光子はおっとりした性格だと思っていたけど、なかなか強い。

 音の姉と妹も面白い。
 姉の吟 (本間叶愛)は『可愛いお嫁さん』になりたい子。
 お洒落にも敏感。
 わりと普通な子だと思っていたが、時々しっかりしていて姉らしさを見せる。
 妹の梅 (新津ちせ)は眼鏡の文学少女。
 幼いのにすでに文学書を読んでいる。
 姉妹の中で一番クールで物事を客観的に見ている!

 この姉妹、楽しみだ。
 大人になると、
・音 →二階堂ふみ
・吟 →松井玲奈
・梅 →森七菜
『俺得』なキャスティングであります!

コメント (2)
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