「褒めてもらえない」「たわけと言われる」と泣きわめく信長(染谷将太)。
鷹の爪の毒で暗殺されそうになってうろたえる利政・道三(本木雅弘)。
新しい信長像・道三像だなあ。
人間の弱さをしっかり描いている。
信長も道三も決して英雄・英傑などではない。
司馬遼太郎史観とは大きく違う。
もっとも、うろたえた後の利政は果敢。
狼煙を上げて家臣一同を集めると──
「こうなれば土岐頼芸と一戦交えるのみじゃ!
異論のある者はここから立ち去れ!
これから鷺山城に近づく者は成敗致す。おのおの覚悟されよ」
とは言え、高政(伊藤英明)や国衆たちは納得していない様子。
場を立ち去ることはしなかったが、腹の中では別のことを考えている。
高政は光秀(長谷川博己)に耳打ちして、父親を裏切る宣言。
さて、光秀、どうする?
…………
帰蝶(川口春奈)が信長に伝えた父・信秀(高橋克典)の言葉は本当だったのかな?
「信長はわしの若い頃と瓜ふたつじゃ。良い所も悪い所も。
それゆえかわいい。
信長に伝えてくれ。
『尾張を任せる。強くなれ』と」
おそらく『尾張を任せる。強く慣れ』は帰蝶の創作だろう。
この言葉で信長は立ち直った。
帰蝶、しっかり信長を支えている。
夫の操縦方法を心得ている。
帰蝶に関しては、同じことを沢尻エリカさんが演っていたら、どんな感じになるんだろう?
といつも想ってしまう。
おそらく沢尻さんだったら、夫の尻を叩く強い帰蝶になっていた気がする。
一方、川口春奈さんの帰蝶は芯がありつつも、どこかやわらかい。
面白いな、役者さんの違いで人物像が変わってくる。
煕子さん(木村文乃)はポエマーキャラ。
「耳を澄ますと静かな音がします。空の音がします」
光秀がどういう理由・きっかけでプロポーズに踏み切ったかは定かでないが、こういうやすらぎを与えてくれる所がよかったのかな?
大人になっても鬼ごっこしてたし(笑)
熙子は政治や現実を忘れさせてくれる存在なのかもしれない。
この光秀の結婚に対して、帰蝶は「問い詰めてやります!」
駒(門脇麦)はしばし考えて受け入れた様子。
それぞれのリアクション。
男たちが権力闘争に明け暮れる中、女性パートも面白い。
女性たちは諦めることを知っている。
ラストは東庵先生(堺正章)。
信秀の死をすごろくにかけて、
「ひと足先にお上がりになったか」
落語のサゲみたいで、きれいな終わり方だった。
堺正章さんが言うと、味がある。
鷹の爪の毒で暗殺されそうになってうろたえる利政・道三(本木雅弘)。
新しい信長像・道三像だなあ。
人間の弱さをしっかり描いている。
信長も道三も決して英雄・英傑などではない。
司馬遼太郎史観とは大きく違う。
もっとも、うろたえた後の利政は果敢。
狼煙を上げて家臣一同を集めると──
「こうなれば土岐頼芸と一戦交えるのみじゃ!
異論のある者はここから立ち去れ!
これから鷺山城に近づく者は成敗致す。おのおの覚悟されよ」
とは言え、高政(伊藤英明)や国衆たちは納得していない様子。
場を立ち去ることはしなかったが、腹の中では別のことを考えている。
高政は光秀(長谷川博己)に耳打ちして、父親を裏切る宣言。
さて、光秀、どうする?
…………
帰蝶(川口春奈)が信長に伝えた父・信秀(高橋克典)の言葉は本当だったのかな?
「信長はわしの若い頃と瓜ふたつじゃ。良い所も悪い所も。
それゆえかわいい。
信長に伝えてくれ。
『尾張を任せる。強くなれ』と」
おそらく『尾張を任せる。強く慣れ』は帰蝶の創作だろう。
この言葉で信長は立ち直った。
帰蝶、しっかり信長を支えている。
夫の操縦方法を心得ている。
帰蝶に関しては、同じことを沢尻エリカさんが演っていたら、どんな感じになるんだろう?
といつも想ってしまう。
おそらく沢尻さんだったら、夫の尻を叩く強い帰蝶になっていた気がする。
一方、川口春奈さんの帰蝶は芯がありつつも、どこかやわらかい。
面白いな、役者さんの違いで人物像が変わってくる。
煕子さん(木村文乃)はポエマーキャラ。
「耳を澄ますと静かな音がします。空の音がします」
光秀がどういう理由・きっかけでプロポーズに踏み切ったかは定かでないが、こういうやすらぎを与えてくれる所がよかったのかな?
大人になっても鬼ごっこしてたし(笑)
熙子は政治や現実を忘れさせてくれる存在なのかもしれない。
この光秀の結婚に対して、帰蝶は「問い詰めてやります!」
駒(門脇麦)はしばし考えて受け入れた様子。
それぞれのリアクション。
男たちが権力闘争に明け暮れる中、女性パートも面白い。
女性たちは諦めることを知っている。
ラストは東庵先生(堺正章)。
信秀の死をすごろくにかけて、
「ひと足先にお上がりになったか」
落語のサゲみたいで、きれいな終わり方だった。
堺正章さんが言うと、味がある。