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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

紅白歌合戦~ラスボス・小林幸子降臨! メガ幸子の登場にニコ動の弾幕が飛び交う!

2016年01月01日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 2015年の紅白歌合戦!
 ネットで注目されていたのは、紅組司会の綾瀬はるかさんが、どれだけトチるか。
 それで、8時台のネットニュースでは、『綾瀬はるか、ここまで失敗なし』(笑)

 土屋太鳳さんは小柄なんですね。
 綾瀬はるか、長澤まさみ、有村架純、土屋太鳳、と女優4人が並んだ時、一番小さかった。
 有村架純さんは紅白で審査員として出演か。
 『あまちゃん』の時は、能年玲奈さんが主役で、有村さんは脇役だったんですけどね。
 最終的に、現在、活躍しているのは有村さん。
 あるいは、もっと脇役だった足立梨花さん。
 ブレイクするかしないかの基準って、本当にわからないですよね。
 主役になったからといって売れるとは限らない。

 さて、ネットで大きく注目を浴び、再ブレイクを果たしたのが、小林幸子さん!
 ボカロの「千本桜」を歌って、巨大な小林幸子が出て来ると、

 

 すごいなぁ、小林幸子さん、吹っ切れてる!
 ここまで来ると、完全にパンク!

 NHKの演出も、がんばった!
 メガ幸子だけでなく、ニコニコ動画で流れる、右から左に横に流れていくコメント、「弾幕」が登場!
 頭の硬いNHKがよくやったなぁ。
 天下のNHKがニコ動を取り入れたんですよ。
 ある意味、テレビがニコニコ動画に敗北した瞬間かもしれない。

 一方、メガ幸子+弾幕をやられたら、他の歌手は太刀打ちできないだろう。
 ありふれた小賢しい演出など簡単に吹き飛んでしまう。
 唯一、これに対抗したのが、美輪明宏さん。
 美輪さんは、まわりをすべて暗くしてすべての背景をなくし、過度の演出もなく、歌だけで勝負した。
 美輪さん本人も、テレビのdボタンの情報画面で「歌だけで観客に届けたい」といった主旨のことを語っていたが、もしかしたら小林幸子さんを意識しての発言なのかもしれない。
 小林幸子VS美輪明宏
 これは、デジタル対アナログの対決でしたね。

 対決と言えば、裏では、既存勢力とネットとオタクカルチャーの対決も。
 既存勢力とは、芸能界の大手事務所バーニングプロ。
 情報サイト・リテラに拠れば、小林幸子さんはバーニングプロから独立して個人事務所を設立したため、その怒りを買い、さまざまな妨害を受けて、歌手生命を絶たれる寸前だったらしい。
 そんな小林さんが活路を見出したのが、ネットとオタクカルチャー。
 もともと巨大衣装などで「ラスボス」のようだとオタク人気のあった小林さんは、そのニーズを受け、ニコニコ動画で「歌ってみた」を投稿した。
 その結果は、わずか2日で100万回再生!
 13年の大みそかにニコニコ生放送で『ラスボス小林幸子による年越しライブ&カウントダウン』を配信すると、番組の総来場者数は85万4946人、総コメント数は26万7167コメント!
 14年夏のコミケには、「5884組」(こばやしぐみ)のという名で一般参加し、人気ボーカロイド曲をカバーしたアルバム『さちさちにしてあげる♪』を自ら手売りして、即完売!
 これを買うためにファンがつくった列は何と1キロ!
 15年夏コミでも、ミニアルバム『さちへんげ』を2時間40分で完売!
 小林幸子の復活には、このような背景があったのだ。
 
 この小林幸子復活は、クリエイターが世に出ていくためのひとつのモデルですね。
 今までは、事務所や放送局や出版社の力を借りなければ、認められるのが難しかった。
 それはオリンピックエンブレム問題で、大手広告代理店との癒着が指摘された佐野研二郎氏などが良い例。
 ところが今はネットがあって、個人がさまざまなことを発信できるし、面白ければ、それはあっと言う間に拡散する。

 というわけで、2016年、エンタテインメントの世界は新しいステージに入りましたね。
 既存のメディアや既存の勢力は、今のままだと新しい動きに押し潰される。
 今回の小林幸子復活は、その象徴!
 これからも新しいさまざまな表現者が出てきてほしいものです。


 すぐに削除されるかもしれませんが、ラスボスのパフォーマンスを見たい方はこちらへ
 紅白歌合戦 小林幸子「千本桜」(Youtube)


※参照記事
 ボカロ曲にニコ動的弾幕で復活。芸能界のドンの圧力に耐えて(リテラ)
 
コメント
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