平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

掟上今日子の防備録~100万円返してほしければ1000万円を払え。……えっ、どういうこと?

2015年10月11日 | 推理・サスペンスドラマ

★100万円返してほしければ1000万円を払え。
★犯人は『私は無実です』と書くことができません。

 んなバカな~~!
 100万円返してもらうために1000万円払ったら、900万円損するよね!
 犯人は、文字を書けないのならともかく、普通の大人だったら『私は無実です』と書けるよね!
 でも、これらが実現してしまうことが、今作の面白さ。
 脅迫された漫画家(上野なつひ)は1000万円を払おうとするし、犯人は『私は無実です』と書けない。

 ネタバレになるが、1000万円のことについて書くと、
 机の引き出しから奪われた(誘拐された?)100万円には、1000万円払っても惜しくない価値があった。
 その価値とは?
 僕は、担当編集の重信(神保悟志)が推理したように、その100万円に漫画のアイデアが書いてあったのだろうと思ったのですが、真相はそんなアナログなことではありませんでした!(笑)
 真相は、お札に記されている紙幣番号。
 これがアイデアを書き込んでいるクラウドに入るための暗証番号だった!
 漫画家にとってはクラウドに蓄積したアイデアこそが何よりも重要だったというわけだ。
 なるほどね~、さすがプロの推理作家・西尾維新の原作!
 クラウドについてはしっかり前振りの説明がしてあるから、ミステリーとしても不公平ではない。

 あとは、この作品、ほとんど演劇ですよね。
 最初の事件では、会社のオフィスと書類などを置く物置。
 2番目の事件では、漫画家の仕事場の応接間。
 演劇のように、ほとんど場所が変わらない。
 ひとつの事件でひとつのセット。
 こりゃあ、外ロケをほとんどしなくていいから、制作費が安くつくなぁ。
 降って来る隕石のCGにお金をかけたりして(笑)
 同時にアクションや編集で誤魔化せないため、役者さんの演技力も問われる。
 
 主人公は、掟上今日子(新垣結衣)。
 一度寝ると記憶がリセットされてしまう女探偵。
 今日子は、記憶がリセットされることは新しい一日を迎えられて、新鮮でいいと言っているが、本音はどうなのだろう?
 何しろ今までの思い出や人間関係が一切なくなってしまうのだ。
 こんな空虚なことはないだろう。
 自分とは何者か? と絶対に考えてしまう。
 隠館厄介(岡田将生)が今日子の救いになるのだろうか?

 最後にガッキー、可愛いよ!
 普通、ああいうかつらをつけると違和感があるんだけど、まったくない。
 それと、もっとスカートめくって脚を見せて下さい。←セクハラ!
 ガッキーと岡田将生君は『リーガルハイ』以来だけど、岡田君、髪切った?


コメント
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