アニメ「進撃の巨人」の巨人が象徴するものとは何だろう?
ひとつは<巨人伝説>。
ストーンヘンジを始めとして、世界各地には巨人が造ったとされる建造物が数多くある。
北欧神話にはオーディーンが巨人の国を旅したり、魔法の槌を持ったトールが巨人と戦ったというエピソードがある。
つまり巨人とは、人間の潜在意識の中に記憶されている超古代の存在なのだ。
もしかしたら人間は巨人と共存して生活していたかもしれない。
「進撃の巨人」の映像と物語は、そんなわれわれの中に刻まれた過去の記憶をよみがえらせてくれる。
さて、この作品で<巨人>は次の様に設定されている。
・むきだしの裸
・知性なし~鎧巨人などは違うようだが。
・生殖器なし~どのように発生したかは不明。
・男性体型~女性体型はない。
・人間以外に興味を示さない~襲って喰らうのは人間のみで、近くに鹿や馬がいても決して襲わない。
・高温
・驚異的な生命力~首の後ろを斬られる以外、いくらでも再生できる。
上手い設定ですね。
・裸であること
・知性や生殖器がないこと。
つまり、われわれ人類の正反対の存在で、人類を完全否定している。
なぜなら人類は衣服を着て、羞恥心や知性を持ち、生殖器を持っているから。
犬や猫などの動物なら、ある程度の思考力はあるようだし、生殖器も持っている。
だから同類として理解出来るし、受け入れられる。
しかし、巨人はあまりにも人間からかけ離れすぎていて、完全に得体の知れない存在。
だから怖い。
知性でもあれば話し合うなどの余地もあるが、それも出来ないし、人間だけを襲う理由も解らないから、ただただ怖い。
理解不能の未知なる存在ほど怖ろしいものはないのだ。
・生殖器がなくて、どのように発生したかわからない。
・驚異的な生命力で首の後ろを斬られる以外、いくらでも再生できる。
という設定は<ウィルス>や<細菌>を思わせる。
過去、コレラ、ペストなどは人間の命を奪ってきたし、現在では鳥インフルエンザ、エボラウィルスなどの脅威があり、人類の天敵は<ウィルス>や<細菌>ではないかと言われている。
おそらく<巨人>の設定は、<ウィルス>や<細菌>をイメージして作られているのだろう。
というわけで、人間が持つ恐怖のあらゆる要素を集約して作られた<巨人>の設定、お見事です。
そして作品は実に面白い。
まずアニメでハラハラドキドキしたいので、コミックの原作は未読なのですが、今後どのようなドラマが描かれるのか楽しみです。
ひとつは<巨人伝説>。
ストーンヘンジを始めとして、世界各地には巨人が造ったとされる建造物が数多くある。
北欧神話にはオーディーンが巨人の国を旅したり、魔法の槌を持ったトールが巨人と戦ったというエピソードがある。
つまり巨人とは、人間の潜在意識の中に記憶されている超古代の存在なのだ。
もしかしたら人間は巨人と共存して生活していたかもしれない。
「進撃の巨人」の映像と物語は、そんなわれわれの中に刻まれた過去の記憶をよみがえらせてくれる。
さて、この作品で<巨人>は次の様に設定されている。
・むきだしの裸
・知性なし~鎧巨人などは違うようだが。
・生殖器なし~どのように発生したかは不明。
・男性体型~女性体型はない。
・人間以外に興味を示さない~襲って喰らうのは人間のみで、近くに鹿や馬がいても決して襲わない。
・高温
・驚異的な生命力~首の後ろを斬られる以外、いくらでも再生できる。
上手い設定ですね。
・裸であること
・知性や生殖器がないこと。
つまり、われわれ人類の正反対の存在で、人類を完全否定している。
なぜなら人類は衣服を着て、羞恥心や知性を持ち、生殖器を持っているから。
犬や猫などの動物なら、ある程度の思考力はあるようだし、生殖器も持っている。
だから同類として理解出来るし、受け入れられる。
しかし、巨人はあまりにも人間からかけ離れすぎていて、完全に得体の知れない存在。
だから怖い。
知性でもあれば話し合うなどの余地もあるが、それも出来ないし、人間だけを襲う理由も解らないから、ただただ怖い。
理解不能の未知なる存在ほど怖ろしいものはないのだ。
・生殖器がなくて、どのように発生したかわからない。
・驚異的な生命力で首の後ろを斬られる以外、いくらでも再生できる。
という設定は<ウィルス>や<細菌>を思わせる。
過去、コレラ、ペストなどは人間の命を奪ってきたし、現在では鳥インフルエンザ、エボラウィルスなどの脅威があり、人類の天敵は<ウィルス>や<細菌>ではないかと言われている。
おそらく<巨人>の設定は、<ウィルス>や<細菌>をイメージして作られているのだろう。
というわけで、人間が持つ恐怖のあらゆる要素を集約して作られた<巨人>の設定、お見事です。
そして作品は実に面白い。
まずアニメでハラハラドキドキしたいので、コミックの原作は未読なのですが、今後どのようなドラマが描かれるのか楽しみです。