平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

全開ガール~使い古されたストーリーはもうやめよう!

2011年07月12日 | 職業ドラマ
 鮎川若葉(新垣結衣)のキャラクターが面白い。
 すべての男は格付けされ、物事の判断基準は法律と合理性。
 非生産的なことは排除される。
 きついでしょうね、こういう生き方。
 若葉がこんな生き方を選んでしまったのには理由がある。
 父親が借金の保証人になって、借金取りに追われる子供時代を送ってしまったこと。
 なので若葉が信じられるのは、お金と法律。
 お金と法律があれば、世の中の荒波を渡っていけると考えている。
 キャラクターに多少のデフォルメがあるが、バックボーンがしっかりしているので、もしかしたらこういう人いるかも?と思える。

 この様にキャラクターは魅力的なのだが、問題なのはストーリーだ。
 母親の愛情に飢えている女の子・日向(谷花音)の物語。
 これは陳腐だ。似たようなドラマは過去にいくらもあった。
 どうしてテレビドラマは<親の愛情に飢えた子供の話>ばかりなのだろう?

 なので、今後の話の展開は見えてしまう。
・若葉が桜川昇子(薬師丸ひろ子)に日向が母を求めていることを語る。
 結果、昇子と日向の和解。
・若葉も日向のことや山田草太(錦戸亮)との関わりの中で、人間らしい気持ちを獲得していく。
 よくあるパターン。
 いくらキャラクターが魅力的でも、ストーリーが手垢のついたものなら、たちまち色褪せてしまう。

 この作品で楽しみなのは、蓮佛美沙子さんと皆藤愛子さんだ。
 蓮佛さんは「Q10」で存在感がありましたしね。
 おふたりとも新鮮!

 視聴者は新しいストーリー、新しい役者さんを求めている。
 ひょっとしたら大コケするかもしれないし、大化けするかもしれない作品。
 製作者はもっと冒険すべき。
 安全な作品ばかりを作っていたら、そこそこか、そこそこ以下の結果しか得られない。


コメント (2)
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