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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

マンマ・ミーア! 彼女はダンシング・クイーン!

2010年09月01日 | 洋画
 青春の復権の映画である。
 ABBAを聴いて青春時代を過ごした中高年に見てもらいたい映画である。

 娘の結婚式に現れた3人の男たち。サム、ハリー、ビル。
 彼らは主人公・ドナ(メリル・ストリープ)の元恋人。そして結婚する娘の父親候補。
 ドナは若き頃、この3人の男とロマンスがあって3人のうち誰が父親かわからないのだ。
 娘とヴァージンロードを歩きたいと言い出すサムたち。
 一方自分の自由奔放な過去がバレるのが怖くて、帰る様に言うドナ。

 楽しくなるのは作品前半で流れる「ダンシング・クイーン」だ。
 かつての男たちの出現に戸惑うドナ。
 ドナの女友達たちはそんな良識あるオトナになってしまったドナをからかう。
 「人気者で自由奔放だったあんたが何言ってるの?」
 「昔の自分を隠して、いいお母さん気取り?」
 「オトナはやめて子供に戻りなさい」
 「人生は楽しまなくちゃ!」

 そしてドナの友人達は「ダンシング・クイーン」を歌い始める。

♪ 踊ってよ リズムに乗って、最高の時を楽しんで
  あの娘を見て あのシーンを あなたはダンシング・クイーン

  金曜日の夜 出かける場所を探してた いい音楽のあるナイスな場所
  いい男を捜すために

  夜はこれから 
  音楽が高鳴り ロックがかかれば それでOK 体が動き出す
  もうあなたはダンシング・クイーン 若くてスウィート まだほんの17歳

  セクシーに迫るのよ
  火をつけたら逃げちゃうの 次を探すの 相手は誰でもいい
  キメるチャンスが来たら
  もうあなたはダンシング・クイーン 若くてスウィート まだほんの17歳 ♪

 「ダンシング・クイーン」を歌い踊るドナたち。
 彼女たちは歌いながら恋にわくわくドキドキしていた17歳に戻るのだ。
 体のキレが悪くてぎこちなくても、脚が上がらなくても踊り続ける。
 そしてそのまま街に出ると、ドナ達に触発されたのか、今度は街の中高年の女性達がいっしょに踊り始める。
 家事をやめて、薪拾いの仕事をやめて。

 家族や生活に埋没した中高年の女性達が「ダンシング・クイーン」で、昔を取り戻す。
 輝いていた青春時代を取り戻す。

 この作品はおそらく若い人には理解されないだろう。 
 そして現在のエンタテインメントはほとんどが若者ターゲットのもの。
 そんな中、「マンマ・ミーア!」は中高年が見るべき楽しい映画だ。
 この作品は中高年を元気にしてくれる。 


コメント (2)
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