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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

ダイハード アクション映画の古典

2009年11月08日 | 洋画
 テレビでオンエアされていた「ダイハード」
 何度見ても面白い。

 そこで気がついたのが海外ドラマ「24」との共通点。
 「ダイハード」のマクレーンはロス市警の警官アルと無線交信しながら、励まし合い敵と戦っていくが、これって「24」のジャック・バウアーが分析官クロエと連絡を取りながら戦っていくことの原型ではないか?
 「ダイハード」以前のアクション映画って、主人公の行動は単独で分析官など外部の人間の力を借りることがなかった。

 共通点は他にもある。
 それは<味方内部でのゴタゴタが主人公の足を引っ張る>ということ。
 「ダイハード」ではロス市警の官僚警官がマクレーンのことを信用していない。
 マクレーンの言うことを薬でラリった男の戯言だろうと思い、事件が本当であることがわかると、今度は縄張り意識で手を出すなとマクレーンに命令する。
 これは「24」のジャックも同じ。
 CTUの官僚組織と縄張り争いがジャックの足を引っ張るのだ。
 そしてジャックもマクレーンもそんな官僚の命令を無視して事件は解決する。

 その他の共通点としては、味方が敵にまわるというのもそうですね。
 マクレーンは妻の同僚の男に「暗躍している男がマクレーン」であることをバラされ、窮地に追い込まれる。またマスコミに報道されてマクレーンの妻が人質の中にいることがバレてしまう。
 「24」でも昇進をちらつかされて裏切るCTU捜査官や国の威信を守るためジャックを拘束する国務長官などが出て来る。

 確証はありませんが、「24」は相当「ダイハード」を研究していますね。
 「ダイハード」の面白さの秘訣を応用して、作品づくりに役立てている。

 僕が思うに「ダイハード」、そして「スピード」はアクション映画の古典。
 あと30年もすれば、古典として映画史に刻まれるだろう。
 そして古典というのは面白さのエキスが凝縮されているものだから、それを応用することで新しいエンタテインメントを作ることが出来る。
 そう言えば作家の島田雅彦さんが書いていらっしゃいましたが、「スターウォーズ」を作る時、ジョージ・ルーカスは世界中の神話を研究したそうですね。
 物作りを目指す人は古典を研究しましょう。


コメント
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