平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

逃亡者

2008年09月25日 | 洋画
 ハリソン・フォードの「逃亡者」

 この作品の面白さは外科医リチャード・キンブル博士(ハリソン・フォード)が如何にして逃亡し妻殺しの犯人を見つけ出していくかだが、追跡するジェラード連邦保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の存在も面白い。

 プロの捜査官・ジェラードはキンブルにとって『両刃の剣』なのだ。

 追跡者としては怖ろしい存在だが、真犯人を見つける捜査官としてはこんなに頼もしい存在はない。
 ジェラードに追われているうちにキンブルは気づく。
 「この男は使える。ジェラードを逆利用しよう」
 キンブルは自分が真犯人を追っていく痕跡をジェラードに残していく。
 その痕跡からジェラードは真犯人について気づくに違いないと考える。
 結果ジェラードはキンブルと同じ思考をする様になり真犯人を追う様になる。

 この『両刃の剣』というキャラクター造型は見事だ。
 敵にしたら手強いが味方にすれば頼もしい。
 こんな黒にも白にもなるキャラクターを登場させるとドラマは俄然面白くなる。

※追記
 ジェラードのキャラクターが面白かったのか、後日ジェラードを主人公にしたスピンオフ作品「追跡者」が作られている。

※追記
 キンブルが外科医という設定も逃亡に活かされている。
 傷を負っても自分で針で縫い合わせることが出来る。
 こんな活かされ方も。
 看護師に化けて病院に潜入したキンブル。
 そこには警官がおり早く逃げなくてはならない。
 しかし急病の子供。
 運ぶ様に指示されてキンブルは担当医師の所に運ぶ。
 同時に運ぶ途中でレントゲン写真を見て病気の原因を発見する。
 これで彼が医者としての使命を忘れていないやさしい人間であることがわかる。


コメント
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