平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

あいのり 9/8

2008年09月09日 | バラエティ・報道
★リアルな女性心理
 「これから恋愛が楽しい22才の男の子が『最後の恋愛にする』なんてウソっぽい。こーすけは自分を騙そうとしているのではないだろうが、時が経てば『最後の恋愛にする』なんて言葉は彼の中でなくなってしまうだろう」
 これがこーすけの真剣なアプローチに30才のよっこが抱いた疑問・想い。
 実にリアルだ。

 桃は「こーすけの気持ちはよっこにあるのはわかっているから、自分からは踏み出せない」。
 かつてのヒデをめぐるおまみと高野のバトルを知る人には、この桃の想いは微笑ましい。
 同時にこういう心の動き方をする女の子もいるんだということがわかる。

 ヤマジは仏教寺院の石像に「どこの美容院に行っているですか?」と問いかける。
 実にユニーク。
 同時に助け合って楽しく生きているラオスの人達には「他人に必要にされるって素晴らしいこと」と感想。
 これは彼女の本質の裏返し。
 ヤマジに怒られるかもしれないが、彼女は今まで「他人に必要とされず」にひとりで生きてきた女の子なのだろう。

 「あいのり」にはリアルな人間の姿がある。
 これに比べれば日本のドラマの登場人物たちは何と定型化されていることか。
 誰もが予想できる当たり前の心の動きしかしない。
 例えばヤマジを主人公にしたドラマを作れば、かなりユニークなドラマになるだろう。
 この辺に新しいドラマの可能性がある様に思える。

★言葉は伝わらない
 それにしても言葉とは何と空しいものだろう。
 こーすけのよっこへの言葉は心から語っている真剣なものだろう。
 なのに伝わらない。
 あるいは『最後の恋愛にする』という言葉はよっこが言うように日本に帰ってしばらくすれば(他の魅力的な女の子が現れて)霧散してしまうものかもしれない。
 人の心は変わる。
 自分が信じて語った言葉も時間がたてば変化していく。
 こう考えてみると言葉は本当に空しい。

 こうした言葉の空しさを認識して生きていけば、われわれは少しはマシに生きていけるかもしれない。


コメント
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