「花より男子2」第10話・最終話。
つくし (井上真央) と道明寺 (松本潤) をどう結びつけるか?
作者はふたつの障害を用意した。
ひとつは記憶障害。
もうひとつは海 (戸田恵梨香)。
障害としては、前回までの「道明寺グループ全社員の生活」と「大河原滋(加藤夏希)」の方が大きかったが、残り2回で解決しなければならないのだから仕方がない。
このふたつの障害を乗り越えるのは、類 (小栗旬) が言う「ふたりの絆」。
なぜかつくしの泣いた顔が気になる。クッキーに恋の味がする。
雪山で遭難したつくしを「遭難したと聞いたら体が勝手に動いた」という道明寺が助けに来る。
これがふたりの絆だ。
そして甦る過去の記憶。
風邪をひいて同じ夜を過ごしたエレベーターでの出来事が現在の雪山とオーバーラップする。
小道具の使い方もうまい。
つくしの焼いたクッキー。いったんは海が焼いたものになり、海と道明寺がくっつく道具になるが、海が後日焼いたクッキーが違うものと分かり……。
そしてもうひとつの小道具は土星のペンダント。
つくしは投げて返すが、道明寺は捨てられない。
記憶が戻った時、道明寺はこう言う。
「おまえ、川の中に拾いに行ったのかよ」
さて、こうして元の関係に戻ったふたり。
次の課題は楓(加賀まりこ)の説得と道明寺グループの再興だが、ここはテンポ良く解決させた。
楓を動かしたのは、ケン内田 (鶴見辰吾) や西田(デビット伊東)の言葉。
「怒りとイライラの中にいた」司を救ったのは、つくしであること。
欺いた内田が生きていることを喜べるまでに司を成長させたのは、つくしであること。
豊かな愛情を持った司は立派な後継者であること。
これが楓を動かした。
武道館に走っていくつくしを車に乗るように言う楓。
走って行く車の窓から出された楓の腕が印象的だ。
楓がつくしを認めていることを意味している。
そして道明寺グループの再興は、「つくしに助けてもらい」「司の力添えをさせてもらいたい」という画期的なソフトを開発した遠山ともう一度、大河原財閥と話をつけてくるという司の行動。
かなりの力技だが、描く主眼が、つくしと司の恋愛であるのだからこれでいい。
記憶障害と海の障害の解決に時間を要した分、ここはテンポ良く描くことで作品にリズムが出て来る。
そして最後の課題は、どの様にハッピーエンドを描くか?
武道館、何千人の観客の中でのプロポーズ。
お姫さまだっこされて。
おそらく女性視聴者が好きなシチュエーションであろう。
シンデレラストーリーは永遠である。
道明寺のプロポーズと返事を返したつくしの言葉もいい。
「このオレ様と結婚しろ」
「あたしがあんたを幸せにしてやってもいいよ」
「宣戦布告か。やってもらおうじゃないか」
いかにもふたりらしい。
おまけに後日、言葉足らずで道明寺がつくしの父親にプロポーズしてしまうというオチつき。
プロポーズの武道館ではお決まりの展開も。
滋を始め、つくしたちを取り巻く関係者がやって来てふたりを祝福するのだ。
「お祝いに来たよ~」と言う滋。
「つくし、早く乗りなさい」という使用人頭の タマ (佐々木すみ江) 。
お約束だとわかっていてもドラマのハッピーエンドはこうでなくてはと思ってしまう。
★追記
車がガス欠して武道館にたどり着けないというのもよくある障害だが、つくしが降りたのは国会議事堂の前。そこから九段下の武道館へはそんなに遠くないはずだが、つくしが着いたのは夜。
ドラママニアはこういう所にこだわってしまう。
つくし (井上真央) と道明寺 (松本潤) をどう結びつけるか?
作者はふたつの障害を用意した。
ひとつは記憶障害。
もうひとつは海 (戸田恵梨香)。
障害としては、前回までの「道明寺グループ全社員の生活」と「大河原滋(加藤夏希)」の方が大きかったが、残り2回で解決しなければならないのだから仕方がない。
このふたつの障害を乗り越えるのは、類 (小栗旬) が言う「ふたりの絆」。
なぜかつくしの泣いた顔が気になる。クッキーに恋の味がする。
雪山で遭難したつくしを「遭難したと聞いたら体が勝手に動いた」という道明寺が助けに来る。
これがふたりの絆だ。
そして甦る過去の記憶。
風邪をひいて同じ夜を過ごしたエレベーターでの出来事が現在の雪山とオーバーラップする。
小道具の使い方もうまい。
つくしの焼いたクッキー。いったんは海が焼いたものになり、海と道明寺がくっつく道具になるが、海が後日焼いたクッキーが違うものと分かり……。
そしてもうひとつの小道具は土星のペンダント。
つくしは投げて返すが、道明寺は捨てられない。
記憶が戻った時、道明寺はこう言う。
「おまえ、川の中に拾いに行ったのかよ」
さて、こうして元の関係に戻ったふたり。
次の課題は楓(加賀まりこ)の説得と道明寺グループの再興だが、ここはテンポ良く解決させた。
楓を動かしたのは、ケン内田 (鶴見辰吾) や西田(デビット伊東)の言葉。
「怒りとイライラの中にいた」司を救ったのは、つくしであること。
欺いた内田が生きていることを喜べるまでに司を成長させたのは、つくしであること。
豊かな愛情を持った司は立派な後継者であること。
これが楓を動かした。
武道館に走っていくつくしを車に乗るように言う楓。
走って行く車の窓から出された楓の腕が印象的だ。
楓がつくしを認めていることを意味している。
そして道明寺グループの再興は、「つくしに助けてもらい」「司の力添えをさせてもらいたい」という画期的なソフトを開発した遠山ともう一度、大河原財閥と話をつけてくるという司の行動。
かなりの力技だが、描く主眼が、つくしと司の恋愛であるのだからこれでいい。
記憶障害と海の障害の解決に時間を要した分、ここはテンポ良く描くことで作品にリズムが出て来る。
そして最後の課題は、どの様にハッピーエンドを描くか?
武道館、何千人の観客の中でのプロポーズ。
お姫さまだっこされて。
おそらく女性視聴者が好きなシチュエーションであろう。
シンデレラストーリーは永遠である。
道明寺のプロポーズと返事を返したつくしの言葉もいい。
「このオレ様と結婚しろ」
「あたしがあんたを幸せにしてやってもいいよ」
「宣戦布告か。やってもらおうじゃないか」
いかにもふたりらしい。
おまけに後日、言葉足らずで道明寺がつくしの父親にプロポーズしてしまうというオチつき。
プロポーズの武道館ではお決まりの展開も。
滋を始め、つくしたちを取り巻く関係者がやって来てふたりを祝福するのだ。
「お祝いに来たよ~」と言う滋。
「つくし、早く乗りなさい」という使用人頭の タマ (佐々木すみ江) 。
お約束だとわかっていてもドラマのハッピーエンドはこうでなくてはと思ってしまう。
★追記
車がガス欠して武道館にたどり着けないというのもよくある障害だが、つくしが降りたのは国会議事堂の前。そこから九段下の武道館へはそんなに遠くないはずだが、つくしが着いたのは夜。
ドラママニアはこういう所にこだわってしまう。