第3話(9:00)
ジャックはテロリストだけでなく、CTUまでも敵にまわすことになる。
捜査方針の違い。
アンドリューを拉致したテロリストの対応をめぐって、ドリスコルと対立するのだ。ドリスコルはテロリストを捕まえて尋問するという。一方、ジャックはそのまま泳がせておいて、ヘラー長官が監禁されている場所まで尾行することを主張する。
結果、ジャックは独断で捜査を行うことを余儀なくされる。
しかし、CTUの衛星画像などのインフラ(武器)は使用したい。
ジャックはかつての部下で上級分析官のクロエに内密で衛星画像を使えるよう頼み込む。
味方自身も障害になる。
「24」らしい展開だ。
さて、ジャックに協力するように頼まれたクロエだが、彼女は拉致されているアンドリューの友人。ドリスコルへの不信感もありジャックに協力する。
しかし、これが思わぬドラマを生じさせた。
アジトに戻らず、アンドリューを暴力で尋問し始めたテロリスト。仲間も2人駆けつける。
交通局の監視テレビ(衛星映像ではない)でそれを目撃したクロエはジャックに助けてくれる様、頼み込む。
しかし、ジャックはそれでは敵を泳がすことにならないので躊躇する。
この葛藤。
結局、アンドリューが何も知らないことを確認したテロリストは駆けつけた仲間のふたりに後始末を命じて、自分はアジトに戻る。
ジャックはテロリストがいなくなると、銃でふたりの仲間を狙撃するが、アンドリューは重症。クロエは怒り出す。ジャックは自分を信じろとなだめるが。
ある障害が発展して別の障害になる。
何重もの枷。
実にうまいシナリオだ。
第4話(10:00)
ジャックの追跡は続く。
クロエの衛星映像の手配に時間がかかるため(ドリスコルはクロエがアンドリューの負傷を知っていることでジャックに協力していることを見破る)、テロリストを足止めしようとする。
ガソリンスタンドで買い物を始めたテロリスト。
ジャックは強盗を装い、テロリストを監禁する。店主、その他の客と共に。
携帯を取り上げ、銃を取り上げ、停電を装い来店した客を追い払うジャック。
その行き届いた手際の良さにただ者ではないと考えるテロリスト。
ジャックはさらに時間稼ぎをする。
店の売上金が少ないからと理由をつけて、売上金を回収に来る輸送車が来るまで、店にいるという。
しかし、不審に思った警官を監禁したことから、強盗事件がばれてしまう。
囲まれるガソリンスタンド。
だが、やっとクロエから衛星画像が手配できたと連絡。
ジャックは人質だと言って、テロリストに銃を突きつけて店の外に出る。
そしてテロリストの車に乗って、いっしょに逃走。
免許証なども手に入れてテロリストの身元も割り出す。
困難を打開して、逆に事件の本質に迫る。
この捜査術、展開が小気味いい。
そして同時進行の事件。
アラス家にベルースのガールフレンド・デビーがやって来た。
デビーはテロリストのアジトを目撃してしまった少女。(本人はアラス家がテロリストだとは夢にも思っておらず、ベルースが行ったのは父親の会社の倉庫だと思っているが)
ここはベルース、彼の母親とデビーが別の論理で動いている所が面白い。
ベルースと母親はデビーが何か気がついていないか、アジトのことを誰かに話していないかを聞き出そうとしている。
デビーはベルースの母親が自分を彼のガールフレンドとして認めてくれたことを喜んでいる。ベルースが子供の時の写真を見たりして。
この2つの論理、思いが交錯する。
そしてベルースと母親の思いも。
ベルースはデビーが何も気づいていないことで家から出そうとする。
一方、母親は危険の芽を摘むためにデビー殺害を考えている。
そして母親はベルースを試すため、銃を渡しデビーを撃つように命令する。
果たしてベルースは撃つことが出来ないが、母親は巧妙だった。
デビーの飲み物に毒。デビーは死ぬ。
デビーの件は一件落着。
だが、そうではない。ベルースは母親の(ひいてはテロリストの)非情を実感したよう。
ベルースは将来のテロリスト側の綻びとなる。この伏線の張り方の見事さ。
それも単に置いているのではない。
ある事件が起きた結果の伏線。巧妙だ。
「24」には学ぶべきテクニックが凝縮されている。
★追記
その他にはヘラーが心臓発作を装って脱出を図るエピソード。
ドリステルの娘のエピソード。
CTUのカーティスの愛人がCTUに配属されてくるエピソードが描かれた。
ヘラーのエピソードは時間の穴埋めエピソードだろうが、ドリステルとカーティスのエピソードはその後の伏線になりそうだ。
ジャックはテロリストだけでなく、CTUまでも敵にまわすことになる。
捜査方針の違い。
アンドリューを拉致したテロリストの対応をめぐって、ドリスコルと対立するのだ。ドリスコルはテロリストを捕まえて尋問するという。一方、ジャックはそのまま泳がせておいて、ヘラー長官が監禁されている場所まで尾行することを主張する。
結果、ジャックは独断で捜査を行うことを余儀なくされる。
しかし、CTUの衛星画像などのインフラ(武器)は使用したい。
ジャックはかつての部下で上級分析官のクロエに内密で衛星画像を使えるよう頼み込む。
味方自身も障害になる。
「24」らしい展開だ。
さて、ジャックに協力するように頼まれたクロエだが、彼女は拉致されているアンドリューの友人。ドリスコルへの不信感もありジャックに協力する。
しかし、これが思わぬドラマを生じさせた。
アジトに戻らず、アンドリューを暴力で尋問し始めたテロリスト。仲間も2人駆けつける。
交通局の監視テレビ(衛星映像ではない)でそれを目撃したクロエはジャックに助けてくれる様、頼み込む。
しかし、ジャックはそれでは敵を泳がすことにならないので躊躇する。
この葛藤。
結局、アンドリューが何も知らないことを確認したテロリストは駆けつけた仲間のふたりに後始末を命じて、自分はアジトに戻る。
ジャックはテロリストがいなくなると、銃でふたりの仲間を狙撃するが、アンドリューは重症。クロエは怒り出す。ジャックは自分を信じろとなだめるが。
ある障害が発展して別の障害になる。
何重もの枷。
実にうまいシナリオだ。
第4話(10:00)
ジャックの追跡は続く。
クロエの衛星映像の手配に時間がかかるため(ドリスコルはクロエがアンドリューの負傷を知っていることでジャックに協力していることを見破る)、テロリストを足止めしようとする。
ガソリンスタンドで買い物を始めたテロリスト。
ジャックは強盗を装い、テロリストを監禁する。店主、その他の客と共に。
携帯を取り上げ、銃を取り上げ、停電を装い来店した客を追い払うジャック。
その行き届いた手際の良さにただ者ではないと考えるテロリスト。
ジャックはさらに時間稼ぎをする。
店の売上金が少ないからと理由をつけて、売上金を回収に来る輸送車が来るまで、店にいるという。
しかし、不審に思った警官を監禁したことから、強盗事件がばれてしまう。
囲まれるガソリンスタンド。
だが、やっとクロエから衛星画像が手配できたと連絡。
ジャックは人質だと言って、テロリストに銃を突きつけて店の外に出る。
そしてテロリストの車に乗って、いっしょに逃走。
免許証なども手に入れてテロリストの身元も割り出す。
困難を打開して、逆に事件の本質に迫る。
この捜査術、展開が小気味いい。
そして同時進行の事件。
アラス家にベルースのガールフレンド・デビーがやって来た。
デビーはテロリストのアジトを目撃してしまった少女。(本人はアラス家がテロリストだとは夢にも思っておらず、ベルースが行ったのは父親の会社の倉庫だと思っているが)
ここはベルース、彼の母親とデビーが別の論理で動いている所が面白い。
ベルースと母親はデビーが何か気がついていないか、アジトのことを誰かに話していないかを聞き出そうとしている。
デビーはベルースの母親が自分を彼のガールフレンドとして認めてくれたことを喜んでいる。ベルースが子供の時の写真を見たりして。
この2つの論理、思いが交錯する。
そしてベルースと母親の思いも。
ベルースはデビーが何も気づいていないことで家から出そうとする。
一方、母親は危険の芽を摘むためにデビー殺害を考えている。
そして母親はベルースを試すため、銃を渡しデビーを撃つように命令する。
果たしてベルースは撃つことが出来ないが、母親は巧妙だった。
デビーの飲み物に毒。デビーは死ぬ。
デビーの件は一件落着。
だが、そうではない。ベルースは母親の(ひいてはテロリストの)非情を実感したよう。
ベルースは将来のテロリスト側の綻びとなる。この伏線の張り方の見事さ。
それも単に置いているのではない。
ある事件が起きた結果の伏線。巧妙だ。
「24」には学ぶべきテクニックが凝縮されている。
★追記
その他にはヘラーが心臓発作を装って脱出を図るエピソード。
ドリステルの娘のエピソード。
CTUのカーティスの愛人がCTUに配属されてくるエピソードが描かれた。
ヘラーのエピソードは時間の穴埋めエピソードだろうが、ドリステルとカーティスのエピソードはその後の伏線になりそうだ。