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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

適当論~高田純次という生き方

2012年08月26日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 適当男・高田純次さんは20代前半、こんな<十戒>を自分に課したという。

★理想・目標は持つな
 若いうちにこんなものを持つと、空虚な挫折しか経験できない。
★自惚れも自信のうち
★とにかくヨイショ
 大概の人は悪い気はしない。
★カネは天下の回りもの
★バカになれ
 お利口さんは貧乏くじを引く。
★タダ飯タダ酒おおいに結構
★言い逃れの達人になれ
 嘘も方便。正しい屁理屈を学べ
★浮気も本気も愛は愛
★無計画を押し通せ
 心はいつもフリースタイル
★五時から男
 いかに仕事をしないでカネをもらうかがサラリーマンの真骨頂

             ソフトバンク新書『適当論』第3章 高田純次になるために より

 これはなかなか難しい世渡り、境地である。
 高田さんだから可能だったとも言える。
 たとえば<五時から男>。
 好景気の時代ならまだしも、現在これをやったらたちまちクビになってしまう。
 <自惚れも自信のうち>も自惚れて結果を出せればいいのだが、ただの自惚れ屋だとたちまち鼻持ちならないやつになってしまう。
 <言い逃れの達人になれ>も達人にならなければ、反省のないやつ、自己弁護ばかりするやつと思われてしまう。

 というわけで、現在は<高田純次>が生きにくい時代である。
 先程も書いたとおり、この十戒は高田純次さんだから出来ることであり、フツーの人間がやったらきっと社会から排除される。

 しかし、この十戒から学ぶことはできる。
 たとえば、<理想・目標を持つな><無計画を押し通せ>。
 これらは心のあり方として、あり得る。
 <計画を立てて目標に向かって生きていく生き方>とは相反するものだが、結果、とらわれがなくなり自由になれる。
 人生を計画どおり、自分の思い描いたどおりに生きられる人なんてごく限られているのが現実。
 だとしたら、時代の流れと、その瞬間の自分自身の欲求に従って、流れるように生きていくのもひとつの生き方。
 はじめから理想・目標を捨てているのだから、挫折・失敗した時の痛手を負うこともない。

 <自惚れ><ヨイショ><言い逃れ><五時から男>も、適度であれば有効である。
 メインディッシュではなく薬味として使えば、世渡りが少しは楽になるはず。
 ただし、これらのことをやって違和感を感じたり、良心が痛んだりする場合はやめた方がいいと思う。
 その人の資質は<高田純次>ではないのだ。

 というわけで<高田純次>。
 現在、<高田純次>は求められているのは、時代が閉塞しているせいだろう。
 <計画を立てて目標に向かって生きていく>ことが非常に難しい時代ゆえ、人々は別の生き方を探し<高田純次>に行き当った。
 <愛は地球を救う>というメッセージもねえ、どうなんだろう?

 高田さん、これからももっといろいろなことをわれわれに教えて下さい。


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ももちこと、嗣永桃子さんの抜群のアイドル戦略!!

2012年08月22日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 昨日の『踊る! さんま御殿!!』にBerryz工房の<ももち>こと、嗣永桃子さんが出演。
 大したものである。
 見事に<アイドル>を演じている。
 ももちの言葉に拠れば「24時間アイドル」
 というか、<アイドル>というものをパロディにして、新しい境地を築いている。
 同じハロプロの道重さゆみさんは<一番かわいい>をキャラにしているが、ももちはそれをさらに進化させている。

★「桃アタック」「こゆビーム」「ピンキードリル」といった必殺技。
★決め台詞の「許してニャン♪」
★ツインテールの髪の毛の跳ね方「天使の羽根」には、気を遣ってかなりの時間をかけているらしい。
★また、小指には<ファンの愛を感知するセンサー>が付いているらしい。

 見事なキャラクター設定である。
 小倉優子さんの<ゆうこりん>に似ている。
 しかし、小倉さんのツッコミ所が『こりん星』だけだったのに対し、ももちは上記のようなツッコミ所をたくさん持っている。
 そして、人をイラっとさせるキャラ。
 芸人さんに、どつかれても、蹴られても全然平気。
 どつかれても、きれいに倒れ込むので悲惨な感じがしない。
 芸人さんにしてみれば、かなり絡みやすいアイドルだろう。
 ツッコミ所満載だし、いざとなればイラっとして蹴り倒せばいい。

 こんな<ももち>のキャラクターを作り上げた嗣永桃子さんって、頭のいい人ですね。
 変顔のできるアイドルなどはいるが、設定を含めてここまで徹底していない。
 どつかれるのもOKのアイドルなんて、他にはいない。

 現在のアイドル文化は実に豊かで、百花繚乱である。
 正統派アイドルもいれば、努力・汗・涙を表現するアイドル、指原莉乃さんやこの嗣永桃子さんのようなアイドルもいる。
 次はどのような戦略をもったアイドルが登場するのだろう?
 要は自分の個性をどう捉え、戦略性をもってどう表現するかである。


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芸人・江頭2:50~その過激な伝説の数々!

2012年08月13日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 敬愛する江頭2:50さんの伝説。
★トルコでハダカになり、尻にでんでん太鼓を刺して踊り、逮捕された! 日本国内からは「国の恥」と叩かれる。
★借金取りから逃げるためにアパートの下に抜け穴を掘った!
★北朝鮮に行き、よど号ハイジャック事件の犯人と面会。トルコで逮捕されたことを語ると、よど号の犯人は「君も革命家だったか」と言って心を開いてくれた。
★『笑っていいとも!』で大御所脚本家・橋田壽賀子さんにキスをして出入り禁止になった。
★北朝鮮に行き、酔っ払って、たまたまイラクにいた大川興業・大川総裁に「自分は金正日だ」と言って電話。
 大川総裁は、その時、ホテルのラウンジにいたが、その時、呼び出しをしたホテルフロントとのやりとり。
 「大川様、平壌よりお電話です」「誰からだ?」「金正日様です」(笑)
★白ずくめの宗教集団パナ・ウェーブのことを知りたくて単身乗り込んだ江頭さん。
 パナ・ウェーブの代表が「お笑いは嫌いだから会うのはイヤだ」と拒絶すると、江頭さんは例のスパッツ姿になって踊り始め、「俺の踊りを見ろ!」と叫んだ。

 以上はDVD『江頭2:50のピーピーするぞ』で語られたエピソード。
 いずれも実話なのがすごい。
 他の芸人さんもバラエティで面白エピソードを語るが、スケールの大きさでは江頭さんに及ばない。

 スギちゃんもオリエンタルラジオも自分の<ワイルド>や<武勇伝>を語る。
「2リットルのコーラの蓋を開けてそのまま捨ててやったぜえ、ワイルドだろう」
「レンタルビデオ店で2時間かけてDVDを10本選んで借りて、そのまま返却口に返してやったぜ、ワイルドだろう」
「バスの停車場の看板を毎日少しずつ動かして、ついに自分の家の前まで持って来た。武勇伝、武勇伝」

 もちろん、スギちゃんたちはフィクションで、江頭さんは実話で、笑いの種類は全く違う別のもの。これを比較するのはどうかとも思うが、江頭さんの方がはるかに過激。
 しかもそれを実際に行っているのがすごい。
 出没するのも北朝鮮やパナ・ウェーブといったヤバイ場所。その出没動機は<好奇心>と<笑い>。
 また、その根本になるのは<笑いのためには死んでもいい>という覚悟、<伝説>を作るという自己愛にも似た執念。

 元来<芸人>というのは本来、過激でヤバイ存在である。
 社会から忌み嫌われ、時に恐怖される。
 そして一方で、そのパフォーマンスで笑いを提供する。
 サーカスの道化師がその姿だけを見ると怖いのと同じだ。
 江頭さんは、そんな<芸人>の数少ないひとり。
 次に何をしでかしてくれるのか注目せずにはいられない。


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稲川淳二~怪談の背景には哀しい現実がある。

2012年07月31日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 昨日、何気なく『スタジオパークからこんにちは』を見ていたら、稲川淳二さんが出演されていた。
 そこでのひとつのエピソード。

 河童はもともと<口減らしされた子供>のことだったらしい。
 昔、貧しい田舎では、家計の負担を軽くするために子供を売ったり、殺したりした。
 河童は<河の子供>と書くように、河に投げ捨てられた子供。
 たとえば河原では、子供と大人でこんな会話が交わされたらしい。
 「太郎ちゃん、最近いなくなったね」
 「太郎は河童に引きずり込まれたんだ」
 大人は、太郎が口減らしで川に投げ捨てられて殺されたことを、罪悪感からか「河童に引きずり込まれた」と表現したのだ。

 昔、川には<河童の淵>と言われる河童の棲み処があった。
 そこはどのような所か?
 木々などで堰き止められて、川の水が流れず澱んだ所。
 すなわち投げ捨てられて死んだ子供が流れ着いた場所。

 このように合理的に説明されてしまうと、<河童=妖怪>みたいなロマンはなくなってしまう。
 しかし一方で、現実ではそんなロマンをはるかに凌駕してしまう凄まじいことが行われていたことがわかる。
 それは怖ろしく、哀しく、つらい現実。

 稲川淳二さんは<怪談ネタ>をさまざまな人から聞くことで得ているらしいが、怪談の裏には、このような哀しい現実がたくさんあるようだ。
 そして、こうした現実をバックボーンにしているから、怪談は単に怖いだけでなく、人々の心をとらえるのであろう。
 怪談は昔話や伝説のように、人々の心の奥底に眠っているものを呼び覚ましてくれる。
 DNAや無意識の叫びでもある。

 というわけで、稲川淳二さんの怪談のDVDを借りに行こう。


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27時間テレビ~『爆笑問題』太田光さんの破壊願望

2012年07月26日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 27時間テレビの爆笑問題の太田光さん。
「ローラとベッキーは仲が悪い」「過去の恋愛がバレて博多に飛ばされた人」などと、相変わらずの過激発言。
 テレビの視聴者も、<そうじゃないかなと思っていること>や<言ってはならないこと>を発言してくれるから笑いに繋がる。
 この笑いを好きか嫌いかは人によって分かれる所だが。

 さて、こんな太田さんが27時間テレビの『ホンマでっかTV』に出て、評論家の先生から人物評を受けた。
 それはこんな感じ。
★タブーとそうでない所のギリギリの所を綱渡りしている人
★偽悪的なことを敢えてする人
★あまのじゃく
★破壊願望
 いずれも当たっている。的確な表現だ。
 太田光さんは、タブーを語り、偽悪を演じて、予定調和の日常をぶち壊す。
 太田さんが暴れることで、台本どおりに進行するはずの番組が破壊され、混沌がうまれる。
 それはちょうど江頭2:50さんが暴れるのと似ている。
 江頭さんが体で破壊するのに対し、太田さんは言葉で日常をぶち壊す。

 こうした破壊は、よほどの鬱屈したもの、絶大なパワーがなければ出来ないことだが、太田さんや江頭さんはやってのける。
 KYと言われようと、突き進む。
 ところで、KYは悪いことのように言われているけど、果たしてそうだろうか?
 誰もが空気を読んで、その場で言ってはいけないこと、やってはいけないことを言ったり、やったりしないでいたら、物事がそのまま流れている。
 先日、NHKで原発事故の原因を分析した討論番組があったが、原発に関わった人間が、会議などで疑問を持っていても<空気を読んで言うべきことを言わなかったから、安全対策は行われず、事故が起こった>という分析があった。
 まさに空気を読むことの弊害である。
 太田さんの事例とは少し離れてしまったが、KYを気にせず発言することは決して悪いことではない。
 言ってはいけないことを発言をすることで、その場が破壊され、別な世界が生まれる。

 そう言えば、27時間テレビの『めざましテレビ』のコーナーで、タモリさんはこんな発言をしていた。
「どうせこの占い、いい加減なんだろう?」
 タモリさんは『めざましテレビ』の名物である<占い>を完全否定したのだ。
 これも既存のものの<破壊>である。

 コメディアンは、世の中のあらゆるものを破壊する。
 破壊することで、秩序のある退屈な日常を活性化させる。
 だからトリックスター。

 日常は常に破壊され、活性化され、再生されなければならない。


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27時間テレビ~タモリさんの<ローテンション>のすすめ!

2012年07月24日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 今年の27時間テレビ。
 タモリさんはひたすらローテンションだった。
 深夜、<さんま、中居の今夜も眠らない>では、タモリさん、たけしさん、さんまさんのBIG3が集まり、鶴瓶師匠、中居くんまでが加わって最高に豪華だったが、タモリさんはともかくローテンション。
 まったり脱力で、まるで『ブラタモリ』のよう。

 こんなタモリさんに、ハイテンションのさんまさんは以下のようにツッ込む。
 「手抜くのが上手いなぁ。冷静に黙って見てて、おいしい所だけポンと出て、サッと引っ込む」
 的確な表現である。
 一方、タモリさんはそんなさんまさんに以下のようにツッ込む。
 「すべての話がおかしくなければならないのか?」(笑)
 「面白話病!」「テレビ病!」(笑)
 ギャグをさんまさんにダメ出しされると
 「自分のお笑い以外、正しくないのか?」(笑)
 これらのツッコミもタモリさんらしい。

 というわけで、27時間テレビのタモリさんはひたすらローテンションだった。
 このローテンションというスタンス、僕も年を取ったせいか、好きですね。
 さんま師匠はメチャクチャ面白いけれど、時として、そのマシンガンのようなトークに疲れてしまう。
 脱力、まったり、沈黙の時間みたいなものの方を欲してしまう。

 タモリさんは、年を取られてパワーがなくなったせいもあるだろうが、逆に<ローテンションの価値>みたいなことを表現されているのではないか。
 高度経済成長、バブルの時代が終わって、低成長の時代に求められるのは、脱力とまったり。
 そろそろ肩に力を入れて走るのはやめようよ、ゆっくり景色を楽しみながら歩こうよ、という主張。
 そう言えば、<ほんまでっかTV>のコーナーでのタモリさんの相談は「テンションが高い人間が苦手」だった(笑)


※追記
 <めざましテレビ>のコーナーでは、タモリさんの名言集をやっていた。
 5位 「んなこたぁない」
 4位 「いったんCMです」
 3位 「チャッ、チャチャチャ!」(拍手で)
 2位 「髪切った?」
 1位 「○○してくれるかな?」

 ちなみにタモリさんに拠れば、「んなこたぁない」と「髪切った?」はコージー冨田さんが物真似でやっているだけで、タモリさんはほとんど言ったことがないそうだ。


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タモリさんと爆笑・田中さん、<運>と<偶然>の効用。

2012年06月27日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 爆笑問題の田中さんは、早稲田の教育学部の入試日を間違えて、結局一浪することになったそうだ。
 しかし、結果としてそれがよかった。
 翌年、入学した日大芸術学部で、相方の太田光さんに出会った。
 田中さんは「あの時、入試日を間違えていなかったら、太田光に会えず、爆笑問題は誕生しなかったかもしれない」と語る。

 タモリさんは、単なる博多のジャズ好きのサラリーマンだった。
 しかし、博多にジャズピアニストの山下洋輔さんがコンサートに来て、運命が変わる。
 お酒が飲めるし面白そうだったので、コンサートの打ち上げに飛び入り参加。
 宴席で「芸のできるやつはいないか?」という話になり、タモリさんは一芸を披露。これがウケた。
 普通なら「楽しい宴会だった」で話が終わる所だが、東京に戻った山下さんはタモリさんの芸のことが忘れられず、「あの男を東京に呼んだら面白いんじゃないか」ということになった。
 これがタモリさんデビューのきっかけである。

 タモリさんといい、爆笑の田中さんといい、その人生には多分に<運>とか<偶然>とかが入り込んでいるんですね。
 もちろん、タモリさんには山下さんを、田中さんには太田さんを惹きつけるものがあったから、深い出会いとなったのでしょうが。

 人生には<実力>以外に、<運>とか<偶然>とかの要素が入り込む。
 運がいい人は芽が出て花開くけど、運が悪い人は芽が出ない。
 これがやさしくて非情な真実。
 そんな気がする。
 宗教書などでは、『大きなものに身を委ねなさい』みたいなことが書かれていますが、成功した人は「自分はたまたま運がよかっただけなんだ」と謙虚に思い、成功できなかった人は「自分には運がなかったんだ」とか「これから運がめぐってくるかもしれない」と思えれば、少しは楽に生きられるかもしれません。


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『さんまのまんま』に塩谷瞬出演!~さんまさんのやさしさ溢れるアドバイス!

2012年06月17日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 昨日(16日)の『さんまのまんま』に、あの二股騒動の塩谷瞬さんが出演。
 それにしても、明石家さんまさんはやさしいですね。
 世間に叩かれて打ちひしがれている塩谷さんに、笑いとともにエールを送る。

「お前は平成の松下幸之助や。松下幸之助も<二股ソケット>を作って、ナショナル(現パナソニック)を創立したんやで」←うまい例え。
「あの時は他に何もニュースがなかったからな。川崎で例のやつが逃亡しててくれたら、平気だったのに」←オウムの高橋容疑者のニュースですね。
「俺が綾瀬はるかと長澤まさみと剛力彩芽に同時につき合ってくれって言われたら、三人とつき合うわ」
「お前は真面目すぎて、別れ方が下手なんやろな」
「小学校で、男は女の教科書を、女は男の教科書を使って、教えるべきや。ちなみに俺は(女の通信簿が)2で、お前は1や」
「一夫多妻制の国だったら、君、ふたりなんて少ないなぁと言われるはずや」

 と、やさしさ溢れるコメント。
 ちなみに、この間、塩谷さんはほとんど話を聞いているだけで、一方的にさんまさんがしゃべっていた。
 トーク番組としては珍しいというか、画期的。

 そして、こんな本格的なアドバイスも。
「これから仕事で、二股の役ばかりが来る。二股をかける役者を突き詰めたらどうだ?」
「マスコミ対応の秘訣は記者を笑わせて、味方にすることだ」
「俺は離婚記者会見の時、額に×の字(つまりバツイチの意味)を書いた。そうしたら翌日のスポーツ紙は<額の×>のことでいっぱいになった。スポーツ紙や雑誌の見出しを自分でコントロール出来るくらいになれ」

 さんまさんって、何てすごい人だろう。
 こんなふうに笑わせながら、しかも番組として成立させながら、しっかり励ましている。
 自分の体験談も交えているから、説得力もある。

 今回の『さんまのまんま』は、さんまさんの真骨頂でした。

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「木星は傷だらけのヒーローなんです!」~中川翔子さんは偉大である!

2012年05月11日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 中川翔子さんって面白い。
 先日、ベッキーさんが司会の「ハッピーMUSIC」に出演したしょこたん、まずは惑星について語りまくった。
「天王星って、自転軸が約93度傾いていて、人間で言えばいつもパンチラ状態なんです。つまり天王星はドMな惑星で……」
 確かに地球を含めた惑星は傾きながら、太陽のまわりをまわっているが、その自転軸の角度からパンチラを連想するとは! しかも隠すこともせず、恥ずかしい姿を見せ続けているから、天王星は<ドM>!?

 中川さんの<惑星の擬人化>は続く。
 中川さんの好きな惑星は<木星>らしい。
 理由は、その器の大きさ。
 木星は地球に接近する隕石などをその重力でのみ込んで、衝突するのを妨げてくれているらしい。
 その、のみ込まれた隕石が木星の地表に当たった時は、さすがに原子雲が発生するらしいが、木星は平然としている。
 まさに器の大きな<傷だらけのヒーロー>。
 確かにそう言われてみれば、木星ってカッコイイ!

 中川翔子さんはさらに木星の話を広げる。
 子供の頃、自分が何もないつまらない人間であることに悩んでいた時、空を見上げるとなぜか惹かれる星があった。
 「あれは何という星か?」と祖父に尋ねると、「木星」があるという。
 それ以来、中川さんにとって、木星は胸がドキドキする恋する存在になった。
 「今まで初恋の人は幼稚園時代の平岩君だと思っていたんですけど、実は木星だったんです」と語るしょこたん。
 司会のベッキーさんは「いや、やっぱ平岩君でしょう!」とツッ込んでいたが、<初恋の人は木星>発言は完全なオチである。
 エピソードトークとしても実にお見事!
 木星を題材にした落語のような感じもある。
 そして、中川翔子さんの感性ってすごい!
 何しろ惑星を擬人化して、<パンチラ><ドM><傷だらけのヒーロー><初恋の人>などと表現してしまうんですからね。
 かつてギリシャ人が星空を見て、ギリシャ神話を作ったように、中川さんも星を見て独自の物語を作っている。

 それから番組で、中川さんは『海賊戦隊ゴーカイジャー』の変身アイテムを使って<変身ごっこ>を始めた。
 「リュウレンジャー! 天火星 亮!」と叫んで、ポーズ付きで!
 ベッキーさんにも「いっしょにやりましょう!」と言って<変身ごっこ>をさせる。
 ヒロインがピンチにおちいった状態を再現する<ヒロインピンチごっこ>もさせる。
 <ひとつの戦隊ヒーローについて3時間は語れる>という中川さん。
 <惑星>についても熱く語っていたし、彼女の頭の中はいったいどうなっているんだろう?
 タレントとしてのネタの部分もあるだろうが、きっと<おもちゃ箱>のようにカラフルで楽しいものがたくさん詰まっているのであろう。

 そうですね。
 いつまでも<戦隊ヒーローもの>に心をときめかせる大人、ヒーローごっこまで出来る大人、「木星」を「木星」と思わない大人、星を見て物語を作れる大人……、そんな大人になりたいですね。


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真矢みきさんって面白い! その抜群の言葉のセンス!

2012年03月27日 | 監督・俳優・歌手・芸人
 真矢みきさんは面白い。
 言葉のセンスがいいのだ。
 『笑っていいとも!』のテレホンショッキングに出演した時には、こんな発言。

 「わたし、顔が図々しいんです。常に前向きな感じで。真矢みきじゃないんですよ」

 真矢さんは<まっすぐ前を向いて歩いている凛とした女性>を演じることが多いが、これを<前向きで図々しい顔>と表現している。
 この言葉選びのセンスの良さ!
 また、後半の「真矢みきじゃないんですよ」という発言だが、<前向き>と<真矢みき>を掛けている。
 確かに音として<前向き>と<真矢みき>は似ている(笑)。
 何なんだ、この人は! 
 言葉が見事にスライドしている。

 言葉のスライドはこんな発言にも。
 「私、48歳になったんです。AKB48」(笑)
 48歳からAKBにスライドしている。
 この発言で、会場のお客さんから「きれい」と声がかかると、「ありがとう。いっしょに住む?」と返事(笑)。
 普通、「いっしょに住む?」は出て来ないでしょう。

 女性警察官僚など<まっすぐ前を向いて歩いている女性>ばかりを演じていることに関しては
 「公務員関係はほとんど制覇しました」(笑)
 本当に言葉選びのセンスが抜群だ。

 また、真矢さんは心優しい。
 靴磨きの実演販売で声をかけられた時、真矢さんはその実演販売のおじさんの頭に10円ハゲがあるのを発見し、「一生懸命がんばってるのね」と感動して、実演販売のセット一式を購入してあげたという。
 フィギュアスケートの選手に関しては、「演技する時はただでさえ緊張しているのに、鉄の金具を足に着けて、氷の上で、可哀想だ」とコメント。
 フィギュアの選手はそれをするのが仕事なんですけどね(笑)

 このように実に面白い真矢みきさんだが、宝塚を退団した時はがく然としたらしい。
 先週の『サワコの朝』(TBS 土曜朝7時30分)ではこんな発言。

 「現実と自分が住んでいた世界の違いにがく然としました。考えてみれば、性別や国の違う世界で生きてきたんですからね」

 なるほど、確かに<宝塚で男役をやる>というのは、<性別や国の違う世界で生きる>ということだ。
 そして現実の世界で<自分は女なんだ>と認識した時、失われた20代、30代を取り戻すべく、街に出て<女性の観察・研究>を始めたらしい。
 宝塚の時は<男性の研究・観察>をされていたらしいが、なるほど役者さんというのはこんなふうにして日々の生活を送っているんですね。

 そして真矢みきさんの代表作でもある『踊る大捜査線2』。
 ここでは宝塚で男役をやって来たことが役に立ったという。
 仲間たちが次々と倒れていったことで、真矢さんの女性管理官は現場の刑事からつるし上げを食う。
 演技とはいえ非難の言葉を浴びせられて、この時は、さすがの真矢さんも心が折れそうになったらしい。
 しかし、ここで思い出したのが、宝塚での演技。
 凛とした男役の演技で、非難をする現場の刑事たちを圧倒する。
 なるほど、演技というのはこういうものなんですね。
 真矢さんは<自分の持っている札(ふだ)>という表現をされていたが、今まで演技者として培ってきたことを様々な形で駆使して、演技を組み立てていく。
 これが役作りであり、演技なんですね。

 というわけで真矢みきさんは、人間としても女優としても面白い。
 最後に真矢さんのエピソードをもうひとつ。
 宝塚を退団して将来のことに悩んでいた真矢さん。
 女優になろうと決心したのは、運転をしていて<ハンドルを右に切った時>なのだそうだ。
 なぜ、ハンドルを右に切った時なのかはわからないが(笑)、いかにも真矢さんらしい!


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