荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

チチハル

2016年10月12日 | 日記






ハルピンから高速道路を時速100Kmでチチハルに向かった。

三時間、道路の両サイドはトウモロコシ畑が続き、山らしき姿は一向に見る気配はない。

所々に新都市のビル群が出現し、人口増加の一端を垣間見る。

チチハルには丹頂鶴の生息地があり、見渡す限りの湿地帯の中で20羽程が飼育されていた。

木デッキで待っていると、丘から丹頂鶴が飛来する。

しばらく旋回した後、向いの丘陵地に降り立ち、飼育掛かりの播いた小魚をついばむ。

恐らくもっと北方からこの地を経由し、越冬のため釧路までやって来る丹頂鶴。

餌付けとはいえ、初めて目前に見る鶴の飛行と餌付けの光景に感動。

戦前、北海道や長野県など日本各地から、この地まで開拓団の名目でやって来た。

自然と人間、そして歴史の一端を思い起こしながら、この地まで来られた事に感謝。