荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

歳の市

2012年12月28日 | 日記
クリスマスのデコレーションが取れて、年始飾りの「歳の市」が始まった。
新しい年を迎える気持ちとして、新しい縁起物を飾る。

門松、松飾りを筆頭に、干支、正月グッズなど部屋に飾るミニチュアールまでいろいろと並ぶ。
デパートの一角でも、江戸からの伝統飾りの市で賑わっていて、見るだけ楽しくなって来る。

階上のコーナーでは、菓子型から和紙にフロッタージュした作品を展示する。
落雁で馴染みの鯛や帆掛け船など、地方独特の個性が光る菓子型の魅力は、彫りと形のデフォルメに負う。
手透き和紙が、菓子型の彫りを忠実に写し取る。
作品は、優しい陰を生み出し、着色から暖かみが生まれる。
伝統の技を活かしながら、新たな造形を生み出す人が、ここにもいた。

遷宮によって、新たな空間が蘇る。
新たな縁起物で、新たな年を迎える。
技術と時代に併せた形を追求する職人の技が伝承し、自然の恵みから素材の確保へと繋がる。
伝統の一端として、次の世代へのバトンタッチが息づいている。
歳の市を見ながら、新しい年への期待感が賑やかになって来た。

毎年の松飾りは、中央通のお店の前に出しているおじいさんが作った物と決めている。
一日飾りは良くないとのことから、遅くとも30日までには玄関に飾ろう。
ジジイの仕事は、いろいろな所にころがっている。