荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

神を祀る

2012年11月23日 | 日記
農家だったころ使っていた物置を、アトリエとギャラリースペースにリフォームして半年が経過した。

天井を外すと、小屋裏全体から梁が出現したことを幸いに、そのままギャラリー空間として広がった。

梁には、建物が出来た当初に着けただろう、竹に和紙を巻いただけの御幣(ごへい)が、煤けたまま残っていた。

リフォームに併せ、新たな御幣(おんべさんとも呼ぶそうだ)を捧げることにした。

「再生の場」と墨痕し、旭川で使っていた絵筆を巻き付け、黄・朱・緑色の角柱を組み合わせた立体をのせた。

棟梁が、天井の梁のギャラリーを見守る位置に付けてくれたことで、この空間に安寧を願う神が宿った。